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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

藤原丈一郎

待ってたで?

そう言ってこちらに寄ってきたのは丈くんっ・・・

滅多に待ってたりしやんのになんで!?

大橋和也

な、なんで?

今日は、なんで?ばっかり言うてる気がする。

藤原丈一郎

これを渡したくて・・

差し出された袋 。

大橋和也

えっ?なにこれ・・・

そこには、俺がいつもコンビニで買ってくプリン。

藤原丈一郎

お前好きなやつ

ほんまはさっき渡す予定でいた。

だけどあんな風になってしもたから。

大橋和也

プリンや💚

さっきの顔と違って、何かを吹っ切れたのかいつもの笑顔を見せる大橋。

そしてそれを俺に渡し終えると・・

藤原丈一郎

・・・・・っ

はっすんの嬉しそうな顔にドキドキしているんだね🤭丈くん。

大橋和也

・・・?

藤原丈一郎

・・・・・・

何かを言いたげだったが?

藤原丈一郎

それを渡したかっただけやから・・・。じゃあ

と言い行こうとした。

って、それだけかいっ!

大橋和也

・・・・っ、丈くん・・・・

藤原丈一郎

えっ?大橋?大丈夫か?

なんか力が抜けてうごけやんくなった。

だから、助けを求めたくて思わず引き止めていた。

俺が振り向くと大橋が膝をついてうずくまっている。直ぐに駆け寄り、

藤原丈一郎

ちょっ、大丈夫か? どこか痛いんか?

と聞くと・・・

大橋和也

・・・・お腹空いた・・・

とか細い声で言われ・・

藤原丈一郎

はぁ?いま、なんて言うた?

⤴なぜかキレられた。

そして、持ってきたプリンをたいらげた(大橋の部屋で)

⤴入ったんやね?

藤原丈一郎

(心配した俺はなんやったんや!) 😒

と不機嫌そう。

大橋和也

な、なんか怒ってる?

藤原丈一郎

・・・・・別に? 😒

⤴明らかに不機嫌。

大橋和也

大橋和也

だってなんも食べれてなかったんやもん😓(嘘やないもん)安心したらお腹すいてきたんやもん・・・

⤴正直な心をうちあけたはっすん。

藤原丈一郎

マジでか?(いつもあんな大食いするのにか?)

⤴丈くんにとってはそう思える量らしい。

いやいや誰のせい?

大橋和也

・・・・((・̆༥・̆ )ムー俺が食欲なかったんは丈くんのことで悩んでたからや!!)

と頬を膨らますはっすんと、

藤原丈一郎

・・・・(人が心配したのに!お腹空かせるくらいなにをなやんでたんや!)

なぜだか無言で腕を組む丈くん。

け、喧嘩?

大橋和也&藤原丈一郎

(人の気も知らないで!!)

また、内に秘めた思いを言わない2人であったが・・・・ 、

だが、俺(藤原)はあることを思いついた。

今しかない!

藤原丈一郎

・・・・しゃーないな。今から行くか?

大橋和也

えっΣ(゚д゚;)どこに?

⤴なぜか警戒

藤原丈一郎

お前が喜ぶところ

大橋和也

えっ?なに?

⤴なぜか思いつかず。

藤原丈一郎

・・・約束した焼肉

大橋和也

えっ・・・?い、今から?ええの?

藤原丈一郎

ええよ?お腹空いとるんやろ?

大橋和也

いやでも・・・・

藤原丈一郎

ええからはよ行くで? 準備しろよ

大橋和也

う、うん

藤原丈一郎

あっ、それと、もうひとつもやるわ

大橋和也

えっ?丈くん食べやんかったん?

机にはもうひとつのプリンが残っていた。

藤原丈一郎

俺、何時でも買えるし (もともと大橋のために買ったし)

大橋和也

(食べずに残してくれたん?)わかった。ありがとう

その優しさにキュンとしてしまう。

藤原丈一郎

ほら、準備出来たら行くで?

大橋和也

わかった !ちょっと待っとって!

なんだか調子狂う。いつもより優しい丈くんが信じられなくて 。

*️⃣さっきのシーンをプレイバック

大橋和也

お腹空いた・・・・

藤原丈一郎

ったく、とりあえずこれ食えば?

と、袋を差し出しながら手を差し伸べてくれて・・・

大橋和也

う、うん

その手を取ると、冷たかった。

寒い中待っててくれたことがわかるくらい。

大橋和也

(手を握ってくれるやなんて。してくれたことなかったのに。ドキドキするやん!)

そんなやり取りを思い出しながら準備をしていた。

何その王子みたいな神対応は!

一方の丈くんも、大橋くんを待っていたのには理由があって・・・。

心に決めた。

今日こそ、大橋に伝えるって。

あの渚って女が大橋が思いを寄せてる人への思いを閉じ込めさせたからご飯も食べれやんくらい悩んでたってこと聞いてたのに忘れてしもてて・・・

西畑大吾

丈くんもいい加減気づけよ

大西流星

(大ちゃんが怒ってる?)

藤原丈一郎

・・・・・・ えっと・・・

いつも怒らん大吾に怒鳴られちょっと、ビビってる丈くん。

西畑大吾

丈くんだってほんまはもう自分の気持ちに気づいたんやろ?はっすんの事が好きやって !

藤原丈一郎

・・・・?!

藤原丈一郎

(あんな大きい声で言われても恥ずかしくて答えることさえ出来やんかった。ついてきた流星はなんも言わへんし)

西畑大吾

だからいい加減素直になって下さい。 あ、あとごめんなさい。大きな声出してしもて・・・

藤原丈一郎

・・・・・わかった・・・ 。俺・・・伝えてみる

っていうやり取りがあったんや。(いつのまに?)

それは、香水の割れた瓶を丈くんが片付けようとした時や・・・。

大ちゃんと流星が、そこに現れてそう言われらしいんや。

藤原丈一郎

なぁ?この香水・・・って

西畑大吾

えっ?まさか気づいたんか?

大西流星

・・・・・大橋くん、見つけたみたいやで?香水の香りの君が誰なのか !丈くんも気づいたんやない?

西畑大吾

・・・(はっすんが恋しとる香水の香りの君が誰か分かったんか?でも、いうわけにはいかへんし・・・)

藤原丈一郎

その人は俺と同じ香り・・・ってことやんな?

西畑大吾

ガクッ_| ̄|○いや・・・えーっと・・・(気づいたんちゃうんかいっ)

大西流星

・・・・・

藤原丈一郎

・・・・・俺と同じ香りか・・・

⤴さっきのやり取りを思い出し、心の声がもれました。

大橋和也

えっ?なんかいうた?

藤原丈一郎

いや、なんも。はよ行くで? いつまで着替えとるんや

大橋和也

ごめん、お待たせ

そして・・・

大橋和也

えっ?ここなん?

藤原丈一郎

そう、ここやで?夜遅くまでやっとるから

そこは、丈くんが、バイト仲間や、大学の友達とよく行くって言う焼肉屋さんやった。

焼肉屋に入り、注文すると・・・

店員

いらっしゃい。あれ?今日は連れてる人、ちゃいますね

とこえをかけられ・・・

大橋和也

えっ・・・

しかも女性の店員さん。

ちょっと嫉妬しちゃうなぁ。

藤原丈一郎

まぁ、彼もダチの一人なんで・・・

と答えていた。

大橋和也

よく来るん?(ダチって)

藤原丈一郎

バイト仲間や、大学の友達とな

大橋和也

へぇー? (俺の知らん丈くんの顔知ってるんやろうなぁ・・・)

注文した品が届くと早速焼いて食べ出す大橋。

大橋和也

あー、美味いなぁ

いつも通り幸せそうな顔をして肉を頬張る大橋。

藤原丈一郎

(笑)お前ホンマに悩んでたのかよ(笑)

大橋和也

・・・・( "´༥`" )ŧ‹”ŧ‹”

はっすんが肉を食べる姿をなぜか(愛おしそうに)じっと見つめていた丈くん。

な、なんかじっと見られてる?

大橋和也

・・・っ、どうしたん?丈くん。今日はなんか変やで?丈くんも食べなよ。ってかさ、食べてる? ほら、これ、焼けてるし・・・

藤原丈一郎

いや、変なのはお前やろ?大丈夫。
食べとるわ。奢るの俺なんやから、好きなだけ食べろよ

大橋和也

・・・・(そんなに見つめられたらいつものように食べれんやん)

藤原丈一郎

(うわっ、ヤバっ。思わず見つめてしもたわ)

店員

・・・・・クスッ

⤴さっきの店員さん、2人の様子に気づいたようで?

2人は気づいていない(笑)

大橋和也&藤原丈一郎

(どうしたらええんやろう )

なぜだか少し沈黙があり・・・ 、

藤原丈一郎

で?さっき・・・あの渚って子には追いつけたんか?

大橋和也

・・・・うん。実はさっき、別れてきた

藤原丈一郎

はぁ? (わ、別れた?)

あの後・・・

抱きつかれたあと体を離され、

ねぇ?私たち、別れよう

大橋和也

えっ・・・でも・・・

それとこれは返す

渚ちゃんにあげた時計を突き返されるが・・・

大橋和也

それは渚ちゃんにあげたものやから使って?

えっ、でも・・・

大橋和也

ええから貰って?いらんくなった捨ててもええよ?

・・・・・そんなこと・・・

大橋和也

・・・・っ

出来るわけないじゃない、バカっ

大橋和也

・・えっ・・ごめん・・・

そして渚ちゃんは・・・

早く行きなさいよ!

と背を向ける。

大橋和也

えっ・・・

藤原さんのところに戻りなさいよ!!

大橋和也

・・・けど・・・

早く行って!!

大橋和也

は、はい 。ごめん!渚ちゃん!

そう言われてアパートに帰ろうとして・・・

大橋和也

あっ!香水の瓶!

割れてしもたから片付けなくてはと、丈くんと別れた場所に行ったけど・・・既に綺麗に片付けられていて・・・・、その後アパートへと戻ってきたんや・・・。

って、こんな説明出来やんくて・・・別れただけは説明した。

藤原丈一郎

なんで別れたんや・・・

大橋和也

えっと・・。俺が好きな人、忘れられやんの気づかれたから?

藤原丈一郎

好きな人ね・・・。あっ!そうやん、その好きな人?の・・・香水の香りの人の香水を・・・

大橋和也

あっ・・・

よく考えたらあの香りは丈くんと同じ香りやったんやった!

俺が丈くんのことを【好き】ってバレたってことやんな?

藤原丈一郎

ごめんな?大切にしとったのに割ってしもて・・・

大橋和也

丈くんのせいやないよ(えっΣ(゚д゚;)きづいてへんの?)こ、こっちこそ片付けてくれたんやろ?・・・ありがとう・・・

藤原丈一郎

(みにいったんか?)あぁ、まあ・・・それくらいしか出来やんから。けどさ、あの香水の香りって・・・

大橋和也

あー!あれはたまたま丈くんと同じ香りになったみたい・・・・やな、うん

⤴思わず暴露。

藤原丈一郎

えっ?(なんも言うてへんけど・・)

大橋和也

いや、丈くんの香りに近いかなーって・・・あははは

藤原丈一郎

まぁ、確かに・・・

誤魔化してみたけど、絶対俺の気持ちバレとるよな?

藤原丈一郎

また、買えばええんやないの?

大橋和也

えっΣ(゚д゚;)(そ、それだけ?)

はっすん、ファイト。どうやら気づいてへんわ。

大橋和也

丈くんこそ・・・・幼なじみさんと・・・

話題変えた

藤原丈一郎

あいつとは何もない。あいつが勝手に家に来るだけや。それ以上は何もしてへん

大橋和也

・・・・そう(何も聞いてへんけど・・・)

藤原丈一郎

嘘やないから・・・

大橋和也

なんでムキになってるの?

藤原丈一郎

ムキになんて・・・

大橋和也

これうまっ!

藤原丈一郎

うまいか?(話変えるなよ)

大橋和也

うん、丈くんも食べてみなよ。焼いたげる

そして焼いてくれたのを皿に乗せてくれた

こういう気遣いできるんやな。

そっか。こいつは料理人をめざしとるんやもんな。

藤原丈一郎

じゃあ、いただきます

大橋和也

・・・・どうぞー(笑)

その日あのあとも、喧嘩をすることも無くただ焼肉を食べながら、アパートの隣にいた頃みたいに他愛もない話が出来たんや。

そして・・・

大橋和也

ご馳走様でした

藤原丈一郎

どういたしまして。って言うかさ、もっとほしかったんちゃうの?丈くんの奢りやーって言ってさ・・・ (思ったより食わんかったやん)

大橋和也

もうお腹いっぱいや(丈くんと2人きりで緊張してるから)後でプリン食べるし?

藤原丈一郎

そうやなぁ。一気に5個、食べるやつやもんな (笑)

大橋和也

ちょっと!それちゃうから!さすがに一気に5個も食べませんから!食後に1個です !(いくら俺でも・・・そんなんしやん)

藤原丈一郎

あー、そうでしたか

と、ここまではいつものやり取り。

大橋和也

あー!時計のお金、借りた分・・・丈くん家に送るから。だから、待っててください

藤原丈一郎

・・・・返しに来ればええやん(来てほしい)

大橋和也

いや、でも・・・(行きたいけど・・・)

藤原丈一郎

イチャイチャする彼女はいませんから

大橋和也

・・・・

藤原丈一郎

じゃあ、おやすみ

大橋和也

おやすみ・・・・・

そして、はっすんと別れたあと・・・

藤原丈一郎

(はぁ( - - `)ハァ…言おうと決意したのに何やっとるんや俺はー!! )

と、頭をポカポカと殴る丈くん。

緊張してたん?

またもや伝えれないままの丈くんやった。

けど・・・今の様子やと、少しずつやけど、2人の気持ちが近づいてるってことなんかな?

Timeless Love~なにわ男子BLストーリー~(丈橋編)

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