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太古の昔から、人類は知性を持ち文明を発達させてきた
しかし何度も核戦争で滅び、その度に文明の痕跡は残らなかった
それでも、この世界の何処かにある図書館には
核戦争で滅びる以前からのすべての本が
所蔵されているという
ビブリア
この図書館について書かれた本を読みながら、ビブリアは一人溜息をつく
この世の全ての本が所蔵されている、なんて結構な事のように書かれているが、実際ただの記録室程度の存在なのだ
ビブリア
長い黒髪をなびかせながら、ビブリアは本を元の位置に戻した
エイレーン
ビブリア
ビブリアは、図書館のもう一人の住人にそう声をかけた
この図書館は凄く広いから、会うことはあまり無い
ビブリア
エイレーン
ビブリア
エイレーン
ビブリア
エイレーン
ビブリアの手がいつの間にか赤色のスライムで出来ているかの様になり、口のように空いた部分から塩酸をエイレーンにかけた
ビブリア
ビブリア
ビブリアは、外見は黒髪の美人だが実際は図書館を守る為に作られた赤いスライムの様な生物だ
もし、図書館に悪意を持った侵入者が入ってきた場合
口のような所から塩酸を吐き出して溶かして殺す
そんなことをしたら本も壊れてしまうと思うかもしれない
しかし、ビブリアの能力の修繕で本は治すことが出来る
エイレーン
エイレーンは溶けた部分を押さえながらビブリアに言う
手を離した時には、溶けた部分は回復していた
エイレーンは、二世紀頃に図書館に迷い込んできたギリシャの無産市民だ
最初は侵入者と思われてビブリアに殺されかけたが、事情を説明すると助けてくれると言ってくれた
ビブリアは人間はあまり好きではないらしいから、何故助けたのか分からない
そして、ビブリアはエイレーンの話を書いた
ビブリアの書いた話の設定は図書館内でのみ適用される
ビブリアの書いたエイレーンは、どんな傷からも再生して絶対に死ぬ事の無い不老不死の青年だった
ある意味呪いのようなものだが、ビブリアはこれ以外の助け方が分からなかったのだ
ビブリア
エイレーン
ビブリア
エイレーン
ビブリア
出会う度に口喧嘩を繰り返す
二人の住人の、日常だ