Attention
こちらは腐向け、nmmn作品、曲パロになっております。
stprの桃青で、「少女レイ」という曲のパロです
苦手な方は自衛、意味がわからない方は回れ右をお願いします。
それでもいいよ!という方はどうぞ!!
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satomi
やけに楽しそうじゃない相棒を横目に、アイスを頬張る。
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キキイイイッ、ドン!!と大きな音がし、電車が止まる____
視界に入ったのは、鮮明な赤色だった。
僕の伸ばした手を、なぜ掴まなかったの。
さとみくんは独りだったじゃないか、そこを僕が話しかけて
仲良くなれて、今こうして付き合えたというのに…。
さとみくんは僕が居なかったら、居場所なんかないでしょ…?
先程起きた光景に繰り返すフラッシュバック、
それと同時に耳に響く厄介な蝉の声、
そして二 度 と は 帰 ら ぬ 君 ____
さとみくんの鞄についたお揃いのキーホルダーは
電車の重みで、永久に戻らない形へ千切れた。
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彼の元へ走り出そうとしても、引き止める周りの人。
僕だって独りぼっちなのに、これからどうすればいいっていうんだ?
白い肌の少年は、夏が消し去ってしまった。
その少年に、今僕は____
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僕の隠した気持ちが暴れ始める、9月のスタート。
…そう、あの事故が起きたのはさとみくんが悪いんだよ。
僕だけを見てないで、違う人を見ていたから____
天罰が当たったのさ。
嫉妬しいな僕を放っていることが、多かったから。
でも裏では助けがほしかったんだろ?
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あの夜さとみくんが眠りについたあと、
其の手にそっと口吻をした---。
僕がまた独りになったのを良いことに、薄笑いの獣たち。
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おお、言わせとけ。心晴れるまで。
なぜか鞄に入っていた中学の頃のズボンに爪を突き立てた。
シーン…と静まり返り誰もいない教室に響くのは、
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夏の静寂を切り裂くような、ひとりの僕の悲鳴。
そんな悲鳴が谺する教室の窓から見える景色は…
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なんであのとき僕の手を掴まなかったの、掴んでよ。
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さとみくんが居なきゃ、僕の居場所なんてないんだよ____。
透き通った世界で、愛し合えたら---
下校中、あの日の踏切。
また繰り返すフラッシュバック、嫌な蝉の鳴き声、
そして視界に入るのは、いないはずの…二度とは帰らぬ君。
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泣き出した僕の鞄に付いた、さとみくんと色違いでお揃いの 水色のくまの顔は心なしか、哀しく笑っているように見えた。
またあの映像が流れて、千切れるピンク色のくま。
おそろいの、キーホルダー。
あの日、夏が消し去った白い肌の少年…さとみくんに
もういっそのこと、取り憑かれて仕舞いたい。
satomi
透明になりかけた君は、僕を指差してた_____