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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

Attention

こちらは腐向け、nmmn作品、曲パロになっております。

stprの桃青で、「少女レイ」という曲のパロです

苦手な方は自衛、意味がわからない方は回れ右をお願いします。

それでもいいよ!という方はどうぞ!!

colon

はあ…今日も暑いね、さとみくん。

satomi

…そうだね

やけに楽しそうじゃない相棒を横目に、アイスを頬張る。

colon

……ほら、ちゃんと前見て。踏切だから早くとまっ____

colon

さとみくん!!!!!!!!!!

キキイイイッ、ドン!!と大きな音がし、電車が止まる____

視界に入ったのは、鮮明な赤色だった。

僕の伸ばした手を、なぜ掴まなかったの。

さとみくんは独りだったじゃないか、そこを僕が話しかけて

仲良くなれて、今こうして付き合えたというのに…。

さとみくんは僕が居なかったら、居場所なんかないでしょ…?

先程起きた光景に繰り返すフラッシュバック、

それと同時に耳に響く厄介な蝉の声、

そして二 度 と は 帰 ら ぬ 君 ____

さとみくんの鞄についたお揃いのキーホルダーは

電車の重みで、永久に戻らない形へ千切れた。

colon

……っさとみくん…!

彼の元へ走り出そうとしても、引き止める周りの人。

僕だって独りぼっちなのに、これからどうすればいいっていうんだ?

白い肌の少年は、夏が消し去ってしまった。

その少年に、今僕は____

colon

哀しいくらいに取り憑かれちゃいたい…。

僕の隠した気持ちが暴れ始める、9月のスタート。

…そう、あの事故が起きたのはさとみくんが悪いんだよ。

僕だけを見てないで、違う人を見ていたから____

天罰が当たったのさ。

嫉妬しいな僕を放っていることが、多かったから。

でも裏では助けがほしかったんだろ?

colon

〔……どこへも、いかないで。〕

あの夜さとみくんが眠りについたあと、

其の手にそっと口吻をした---。

僕がまた独りになったのを良いことに、薄笑いの獣たち。

colon

…っ、僕の気持ちなんか誰も知らないくせに……

おお、言わせとけ。心晴れるまで。

なぜか鞄に入っていた中学の頃のズボンに爪を突き立てた。

シーン…と静まり返り誰もいない教室に響くのは、

colon

…ゔぁ"あ"あ"あ"ぁ"っ…!

夏の静寂を切り裂くような、ひとりの僕の悲鳴。

そんな悲鳴が谺する教室の窓から見える景色は…

colon

…こんな日でも、青空か…。

なんであのとき僕の手を掴まなかったの、掴んでよ。

colon

…そんなに僕って、信用薄いかな。

colon

…見えなかった、だけなのかな。

colon

僕が、きらい…だったのかな。

さとみくんが居なきゃ、僕の居場所なんてないんだよ____。

透き通った世界で、愛し合えたら---

下校中、あの日の踏切。

また繰り返すフラッシュバック、嫌な蝉の鳴き声、

そして視界に入るのは、いないはずの…二度とは帰らぬ君。

colon

さとみ、くん…っ

泣き出した僕の鞄に付いた、さとみくんと色違いでお揃いの 水色のくまの顔は心なしか、哀しく笑っているように見えた。

またあの映像が流れて、千切れるピンク色のくま。

おそろいの、キーホルダー。

あの日、夏が消し去った白い肌の少年…さとみくんに

もういっそのこと、取り憑かれて仕舞いたい。

satomi

…ころん

透明になりかけた君は、僕を指差してた_____

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