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自己中男の破滅

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自己中男の破滅

2 - 自己中男の破滅 第2話 -900℃の熱-

♥

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2022年02月23日

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カチッカチッ

哲也

クッソ…

哲也

おい佐藤、ライター持ってるか?

佐藤

あ、はいあります

哲也

なんで持ってんだよ

佐藤

いや、あの…

哲也

あ?これキャバクラのライターじゃねえか

哲也

何、お前女遊びすんの?

佐藤

えっと…付き合いで…

哲也

そうやって遊んでっから仕事できねーんだよ

哲也

さっきの営業先のにーちゃんも困ってたろ?

哲也

お前があまりにも頼りなさすぎて

佐藤

…………

哲也

俺が付いてなかったらこの話なかっただろうな

哲也

感謝しろよ

佐藤

…………

哲也

お前入社して何年になんだよ

哲也

未だに運転しか役立ったことねーよな

佐藤

…………

哲也

仕事もできねえのに女遊びはするってか

哲也

ネーチャンのケツでも揉んだのか?

哲也

そればっか考えて仕事に身が入らねーんだろ

佐藤

…………

哲也

これだから若い男は使いもんになんねーんだよ

哲也

盛んなのは性欲だけだな!

哲也

なあ、違うか?

佐藤

…………

哲也

おい聞いてんのか…?

佐藤

…………

哲也

…なんとか言えよ!

ドゴッ

佐藤

…がはっ

ドゴッ

哲也

おい聞いてんのか

佐藤

っ…

哲也

クソが

哲也

使いもんになんねーな

帰り道

哲也

はあ…

哲也

佐藤マジ使えねえな

哲也

結局早退かよ…ん?

道端に白い布の端が等間隔に並べられていた。

布端は哲也の住むマンションまで続いている。

哲也

なんだこれ…?

哲也

…これ、下着の切れ端…?

哲也

見たことがあるような…

それは妻であるかおりの下着だった。

哲也

…かおりの下着…だよな…

哲也

俺が数年前に酔っ払って買ってきたやつ…

ガチャ

哲也

おい、かおり

かおり

お、おかえりなさい…

哲也

なんだこれ

かおり

え?

哲也

この白いの、俺があげた下着だよな

かおり

…あ

かおり

それ…あ…あなたにもらったものです…

哲也

切り刻まれて落ちてたぞ

哲也

うちの玄関まで続いてた

かおり

…そんな…なんでかしら…

哲也

俺が聞きたいんだが

かおり

え…?

哲也

なんで下着が外にあんだよ

哲也

おかしいだろ

かおり

えっと…

かおり

今朝洗濯したんですけど…

かおり

ベランダから取り込もうとした時にはもうなくて

哲也

あ?

哲也

お前何、泥棒でも入ったとか言いたいの?

かおり

…いや…あの…

かおり

風で飛んだかなって

哲也

はあ?

哲也

そんなわけある?今日無風だっただろ

かおり

そうでしたっけ…

哲也

本当のこと言ってみろよ

かおり

…え?

哲也

浮気してんだろ?

かおり

…ま、まさか!

哲也

浮気してて、下着忘れてきたんだろ

哲也

浮気相手がやったんだろ、俺への見せしめで

かおり

そ、そんなことするはずないです…!

哲也

証拠は?

かおり

え?

哲也

お前が浮気してないって証拠は?

かおり

証拠って…ずっと家にいます

哲也

じゃあなんで隣に引っ越してきたやつが留守だって言ってたんだよ

かおり

…隣に引っ越してきたやつ…?

哲也

知らねえのか

哲也

まあ、知らねえよなあ

哲也

家にいないんだもんな

かおり

それ、いつの話ですか…

哲也

先週の金曜日だよ

哲也

うちに挨拶に来たけど留守だったって

かおり

金曜日…

かおり

あ…金曜日はその…病院に…

哲也

は?病院?

哲也

どっか悪いの?

哲也

…ああ、顔か?ブスだもんなあ

かおり

…………

哲也

本当は違うだろ

哲也

浮気してんだろ?な?

かおり

違います…!

ドゴッ

かおり

がはっ…

哲也

本当のこと言えよ

ドゴッ

かおり

あ゛がっ…ぐ…

かおり

して…ないです…!

哲也

…あ〜あ

哲也

そうやって嘘つくんだなあ

カチッ

俺はタバコに火をつけた。

哲也

…ふぅ…

哲也

まだ嘘つく?

かおり

だから…嘘なんてついていません!

哲也

あっそ

ジュッ

かおり

あ゛ぁああっ…!

哲也

熱い?熱いよなあ

哲也

お前が本当のこと言わねーからだよ

かおり

ああああああ…

かおりの腕にタバコの跡がついた。

ジュクジュクと肌が音を出している。

哲也

このあばずれ女が

次の日の朝

ガチャ

あっ

哲也

…あ、おはようございます

おはようございます!

お仕事ですか?

哲也

ええ…田中さんも?

はい!

駅まで行くんですか?

よかったらご一緒してもいいですか?

哲也

はい、いいですよ

あ〜よかった

助かります!

実はまだ道に慣れていなくて…

哲也

ああ、この辺の道入り組んでますよね

そうなんです!

駅まで行くのに時間がかかっちゃって

哲也

ははは、時間が合えばご一緒しますよ

哲也

そしたら覚えられますよね

本当ですか?!

嬉しいです!

あ〜金沢さんみたいな人が上司だったらなあ

哲也

…え、俺が?

はい、めっちゃ優しいじゃないですか!

こんな若くてちゃらんぽらんな僕に優しいし

哲也

ちゃらんぽらんって…

哲也

人として当然のことしてるだけですよ

哲也

第一俺、そんないい上司じゃないですし

ええ、そうなんですか?

絶対嘘だ、めっちゃいい上司ですって

哲也

はは…そうかなあ…

哲也

いやあ部下がね、なかなか仕事できなくて

哲也

俺の指導が悪いのかなって

え?!そんなことないですよ!

指導じゃなくて本人の努力も大きいですからね

金沢さんは充分頑張ってると思うけどな!

哲也

…そ、そうかな?

はい!

まあ…まだたった数分しか話したことないですけどね

なんとなくそう思ったんです

哲也

…はは、照れるな…ありがとう

その日から透と一緒に出勤することが増えた。

この作品はいかがでしたか?

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コメント

6

ユーザー
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ユーザー

透さんの「まぁまだ数分しか話してないんですけどね」の発言にわずかな棘を感じる…

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