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第1章 声
おばぁちゃん家にきて私は驚いた
雫
雫
と、思ったことをつい口にしてしまった
それを聞いたおばぁちゃんと
私のすぐ横にいたお父さんが
...笑った
雫
雫
そんなことを考えてたらお父さんが すたすたと歩き始めたので
私も追うようにして歩いた
お父さん
そう言ってお父さんが部屋のドアをあける
その合間に部屋の様子を覗きこむ私。
その時見た光景は、、、
とてもじゃないけど質素な部屋だった
雫
お父さん
お父さん
お父さん
お父さん
雫
雫
私が曖昧な返事をするとお父さんは
部屋を出ていった
雫
雫
今日は驚くばかりだ
雫
そう 今にも消え入りそうな声で呟く
ふと空を見ると星がまんべんなく 広がっていた
雫
空を見る度私はお母さんを思い浮かべる
私にはお母さんがいない
私をうんで亡くなったらしい
5歳ぐらいになったとき
よくお父さんに写真を見せてもらったけど
本当に私のお母さんなのかなってぐらい
美人だった___
そんな過去があるせいか
お父さんは私に嫌な思いをさせまいと
いつも働きっぱなしだ
そしていつも私に謝ってくるお父さんの姿を見る度
胸がえぐられるほど辛くなる
お父さんは何も悪くないのに、
私が生まれたせいなのに、
いつしかそう思うようになっていた
雫
雫
雫
私はため息をついて
まくらに突っ伏した
その時__
???
???
???
???
???
???
???
???
???
そう 脳内に直接入ってきた
その声はあまりにも苦しそうで
聞くにも耐えれなかった
頭が割れてしまいそうなくらい 辛い声だった
私が頭を押さえてうなると
容赦なくあの声が聞こえた
私は頭を片方の手で押さえながら
もう片方の手は壁をつたいながら
ふらふらとした足取りでドアに 向かっていた
本能的というのが正しいのだろうか、
私は このまま頭を押さえて痛みがひくのを待つよりも
声の主を探さないといけないと感じた
短い玄関までの道を通って
私は外に出た____
???
???
???
???
???
???
コメント
24件
続きが楽しみです!