毎日見る、薄暗い天井 電気は襖を通る太陽の光だけ
押し入れで横になる俺の 隣でぐっすり眠る双子の弟、青
俺の明るい桃色の髪とは反対に 落ち着いた青色の髪
青は、こんな中途半端に拗れた 俺とは違って、無口だけどちゃんと 年相応に明るく、無邪気だ
この正反対の髪色が、俺と青の 格差を表しているようで、 青の髪を見る度、心の隅で辛くなる
単なる嫉妬だってのは分かってる 分かってるんだ
でも、俺の頭はこれを否定する
俺の7つの癖に賢い頭は、 いつになってもこの答えの解を 出さない
これはこれから先もずっと、だろう
@ 青
@ 桃
@ 青
@ 青
@ 桃
@ 青
@ 青
@ 桃
俺の服の裾をがっちり握って 離そうとする隙もない青
そんな青を見て、冷静さを覚える 俺は、どれだけ馬鹿なのか
@ 桃
@ 桃
そう、神様
俺らは、産まれて間もない時 とある幼い神様に導きを受けた
嘘だと思うが、これは紛れもない 実際に体験した事実
絶対に物心着く前の話なのに 青も、俺もあの幼い神様の言葉は 一語一句覚えている
約、6年前
@ 桃
@ 青
俺も、青も、兄弟達も もしかしたら、親も使用人達も 寝静まった深夜に事は起きた
深い眠りについていた筈なのに ふとパチリと目が開いた
それは青も同じなようで 向かい合っていた俺らはすぐに 目が合った
@ 桃
@ 青
@ 青
その時俺はまだ、人の心が 読めるとかの能力はなくて、ただの 不幸な家族の元へ生まれた1歳児
滑舌も悪ければ、今のように 何か頭が良いとかの特別な事も 何もない、無力な幼子
@ 桃
@ 青
@ 桃
優しい、落ち着いた声 顔はぼんやりしか見えないけど、 綺麗で吸い込まれそうな瞳
そういうと、彼の周りに 紫と水色が混じった光が手に集う
@ 青
@ 青
一瞬にして姿を消した彼 姿が見えなくなった瞬間に、 強い眠気が俺を襲う
強い眠気に抗う暇も無いまま 俺は深い眠りに着いた
これが俺らの初めての記憶だ
コメント
4件
最高です! 水くんと紫ちゃん神様サイド説…? 紫ちゃんだけ人間として舞い降りたみたいな…?(勝手な考察です🙇🏻♀️´-)
今回も最高でした! ?さん…誰なのでしょうか、?
次回 ♡1500 「?」は誰なのでしょうか…