テラーノベル
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穴の中を落下し、着地したのは花の咲きみだれる庭園だった
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人を信用出来なくなっていた
なのに、この人の優しい笑顔に何故だか惹かれて
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心を揺さぶられる感じだった
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ここに来てから俺はこの、たっつんさんに心を許していた
あまり人を好きになったりしないけど
この人のことはなぜか直ぐに好きになった
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たっつんは俺の口元に、星の形のお菓子を運んだ
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食べさせてもらったそのお菓子
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俺がそうつぶやくと、たっつんはとても嬉しそうに微笑んでくれた
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彼は俺の髪を指で掬い、耳にかけてくれた
その指先が頬に触れるたび、俺の胸は甘い痺れを感じていた
夜になると星がよく見える広場でよくダンスをしました
彼は見た目とは違い紳士な面もあり、優しく手を握って見詰めてくれた
腰に回された手にドキドキしていた
現実では誰にも抱きしめられたことが無い俺にとって、
彼の胸の鼓動を感じる距離は何よりも幸せな居場所だった
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いつも優しくキスをくれて
何度も名前を呼んでくれる
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あなたなしの世界なんて考えられない
そう思っていても、中々言えない
それでも、たくさんの愛をくれて
どちらからともなく重ねるような、甘い口付がとても幸せで
現実の苦しさを全て消し去ってしまう魔法のようだ
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ずっとあっためて
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欲しかった言葉をくれる
この人が本当に大好きだ
「明日はお菓子のお城に行こうか」「その次は虹のふもとを散歩しよう」
そんなたわいもない、けれど現実では決して手に入らなかった
「誰かに一番に愛される時間」
そこには永遠のような時間が流れていた
そんな貴方にちゃんと好きを伝えたい
少し恥ずかしいけど俺は彼に知って欲しくて
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夢の庭に咲く決して枯れない忘れな草を編み込んで作った ブレスレット
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彼の手を取り、手首にそっと結びつけた
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たっつんは驚いたように目を見開き、それから 泣きそうなほど愛おしげな表情を浮かべて
結ばれたブレスレットをそっと撫でてくれた
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こんな幸せなのに、ずっと一緒にいたらいいのに
何故だかずっと一緒にはいられない気がしていた
それは何故だかわからないけど
そんな気がしていた
それは、たっつんも同じだったと思う
だから、あの時、忘れないって言葉をくれたんだよね
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たっつんは俺の背後に回り、優しくペンダントをかけてくれた
キラキラと光る星屑のような砂が入っている砂時計のペンダント
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彼はそのまま、俺を後ろから抱きしめて
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別れ
2人は予感していながらも口には出さず
ただ深く愛を確かめ合った
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