テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
空には淡い紫の雲が流れ、ティーカップの中では星屑が踊っている
そんな不思議な森の奥で2人は過ごしていた
tt
彼からの嬉しい言葉は魔法よりも鮮やかに心を震わせる
永遠に続くかのような幸せな時
ここでは誰も俺を無視しない
誰も冷たい言葉で俺を突き放したりしない
ずっと此処にいたい
けれど、それは出来ないのを感じていた
それは何故なのか
曖昧な感覚で分からなかった
だけど
幸せの絶頂で俺は気づいてしまった
ふと触れたティーカップの感覚が、あまりに実感がなく、 透けて見えたことに
hr
hr
そう気がついた途端
意識の底から、思い出したく無い現実が迫り上がってくる
現実の家
暗い部屋
自分の存在さえ忘れたかのような両親
俺にとって、現実は 息を止めて過ごさなければならない深い海の底のような場所だった
hr
俺はたっつんの胸に顔を埋め、泣き叫んだ
hr
hr
hr
優しい彼はきっと
一緒にいようって言ってくれる
tt
彼は悲しげに、けれど力強く俺の肩を抱き寄せた
静かに、言い聞かせるように囁いた
tt
tt
たっつんは俺の涙を指先で拭って言ってくれた
tt
tt
hr
tt
tt
彼の身体が光に包まれ、次第に薄くなっていく
tt