恋を、感情を、教えてください～第1幕～

あの飲み会から数週間後

突然、エリカ先生に呼び出された

嫌な予感はしたが行くことにした

小説とかでよく見る“カッターキャー”でもされるのかと、エリカ先生を警戒していた

そういえば、あの日以来悠斗先生に避けられている気がする

床を見ながら、わなわなと震えてエリカ先生は言う

エリカ先生は、キッと私を睨んだ

エリカ先生から発せられるかもしれない悲鳴に警戒していると...

発せられた言葉は予想外のもので、間抜けな声を出してしまった

少し恥ずかしそうにエリカ先生は声を張り上げて言った

エリカ先生は、力強い笑顔でそう言ってくれた

エリカ先生との話以来、私は仕事に集中出来なかった

授業は根性でやり遂げてるけど...

デスクワークはてんでダメだった

顔文字を使っている人はうちの校長、希林(ｷﾘﾝ)佐蛮奈(ｻﾊﾞﾝﾅ)校長先生だ

なんともまあ人間のクズみたいな人で、裏のある人が好きという珍しい性癖を持っている

口癖は(*´Д`)ﾊｧﾊｧだ

ちなみに希林校長のタイプの人以外は校長室に入れたことがない

悠斗先生が他の女の人と話しているのを見るとモヤモヤする

ボーッと机に伏せていると、目の前にココアが置かれた

その日の夜

美麗先生は、有無を言わさぬ笑顔でそう言った──