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gr
じゃ、仕掛けて他の国に行くか！
gr
よーし！一仕事終わり！
em
ただ偽装の宣戦布告しただけだけど…。
gr
でも、スリルあったろ？
em
（まぁ…確かに）
gr
さて、どこに行こう…。
gr
往復を含めてもかなりの距離を移動出来るぞ。
em
どこか希望はあるのか？
gr
…はっきり言ってない！
gr
…
gr
（ふと思ったが此処…何処かに似ている気がするな）
gr
（気のせいか？）
zm
何も考えず歩くのもええな。
ut
…？
zm
…大丈夫か？大先生。
ut
えっ、いや…ん〜？
mn
どうかしためぅ？
ut
いや、あの二人組…似てるなって思ってな。
zm
あの二人組？
ut
そう。
mn
それは、グルッペン達にって事？
ut
せや。
zm
こっからじゃ分からんわ。
zm
顔とか見れば分かるんやない？
ut
でもさ、見に行ったら逃げられそうじゃん。
ut
なんかこう…これがあったら確実！…みたいなの無い？
mn
ん〜…トントンとかに聞いてみる？
zm
そうしてみるか。
mn
《トント〜ン！》
tn
…ん、オスマンやんどした？
rbr
交渉上手くいかんかったん？
mn
《あ、ロボロも居るの？》
kn
俺も居るで！！！
mn
《お、おぅ…。》
tn
…で、どないしたん？
mn
《えっとね、…あ、因みに言うと交渉は上手くいったよ。》
mn
《連絡したのは、あっ、ちょっゾム！！》
zm
《オスマン借りるぜ！》
zm
《連絡したんは、何かこう…これがあったら確実にグルッペン！》
zm
《みたいなの無い？》
tn
これがあったら確実グルッペン？
rbr
えっ、居ったん！？
ut
《いやぁ…何となく？》
kn
何となくかいっ！！
tn
（これがあったら確実…）
tn
ん〜…
tn
いやぁ…思いつ…
gr
トン氏耳貸せっ！
赤い宝石の付いたピアスを付ける。
gr
どうだ？
tn
なんか恥ずいな…。
tn
…！
tn
…いいの見つけた。グルさんも耳貸して。
グルさんの耳に"十字架のピアス"を付ける
gr
おぉ…。
tn
どうや？
gr
いいな！これら買おうぜ！
tn
えっ俺のも買うん？
gr
トン氏のは俺からのプレゼントだ！
tn
なら、その十字架も俺からのプレゼントや。
tn
……あるわ。
zm
《え！？ほんま！？》
tn
付けとるか分らんけど…
tn
確か、アンズが言うにはグルさんは黒髪なんやろ？
ut
《確かに黒髪の奴居るで。》
tn
なら、その人にさ
tn
《"十字架のピアス"付いてない？》
ut
十字架のピアス？
mn
確認してみるめぅ！
zm
…勘違いだったら？
mn
…その時、誤魔化しの仕方考えるめぅ！
ut
行って…みるか。
gr
…なぁ、エミさんは気づいたか？
em
追ってくる人が居る事に…か？
gr
そうそう。
gr
（…誰だ…？）
gr
（…もしかして！）
gr
…なぁエミさん、
ut
（十字架のピアスか…）
ut
…あっ
gr
…逃げるぞ！
zm
逃げたっ！
mn
トントン、多分確実だ！
gr
わぁ、ビンゴだな！
em
…言ってる場合？
gr
冗談、冗談。
gr
でも、一緒の逃走経路は良くないな。
gr
…よし俺は左にいくから、エミさん右な！
em
（…楽しそうだな）
zm
（まぁ、二手に分かれるよな…）
zm
大先生とオスマンはグルッペン追って！
mn
ゾム一人で行ける？
zm
…多分！
ut
取り敢えずオスマン追うぞ！
gr
（オスマンと…大先生か）
gr
…久しぶりだな！オスマン、大先生！
mn
やっぱグルッペンやったんか。
ut
ちょっと止まりません？
gr
嫌に決まってるだろ？
zm
エミさんやろ？？
em
…ぞむさん…。
zm
なんで止まってくれんねん！
em
…こういう状況で止まる人はまず居ないと思いますけど…。
zm
（小道すぎて能力使えんっ）
zm
なんでグルッペンと出て行ったん？
zm
帰って来てや！
em
…
em
〈灰蝶を出す〉
zm
はっ、壁！？
em
…ごめんなさい…
zm
ちょっとエミさん！
gr
まだ追ってくるのかぁ？
ut
いやぁ…まぁ…ね？
gr
そろそろ勘弁してほしいんだがな。
mn
…ねぇ！
mn
…やっぱり、能力に悩んでたんでしょ？
gr
！
mn
ひとらんにグルッペンとエミさんに関して聞いた。
mn
それに…グルッペン達が軍を出る前に話してた会話も…全部知ってる。
gr
（…なるほど、過視…か）
mn
辛かったのは分かるけどさ…
gr
…
gr
…今…なんて言った？
ut
…えっ？
gr
〈家の屋根に登る〉
ut
（ちょっ、はっ！？）
gr
…"辛かったのは分かるけど"？
gr
辛かった？
gr
…今も辛いさ。
gr
…お前らに…
gr
お前らに何が分かる？
mn
グルッペン…
gr
味わった事無いだろう？
gr
無能力だからと軽蔑する母親に
gr
無理をして味方する父親。
gr
毎夜の両親の俺についての喧嘩が絶えず、
gr
外に出れば変な決まりのせいで生きた心地がしない。
gr
…何処にも居場所が見いだせなかった…。
ut
…グルちゃん…
gr
だから…エミさんの案に賛同したんだ。
gr
他の国に行けば俺が無能力だと皆知らない。
gr
平気で外にも出れる。
gr
…正直楽しいし、楽だ。
mn
…戦争して…死ぬ事になっても？
ut
えっ？
gr
…あの子供は無事着けたんだな。
ut
…アンズって…トントンが名前つけてたで。
gr
トン氏が…か。
mn
…答えてよ…。
gr
…死ぬなら…死んだで構わない。
ut
…は？
gr
…じゃぁな。
mn
グルッペン！
gr
…
gr
…済まない。
zm
あ、オスマンと大先生…。
ut
ゾムはどうやった？
zm
…ごめん。
mn
…大丈夫だよ。
ut
せやで、まぁ前向きに考えよ。
zm
…そう…やな。
ut
な？一旦帰ろ。
ut
俺からトントンに報告しとくから。
mn
なら、大先生宜しく。
ut
おん、任せとけ。
mn
…
mn
ﾎﾞｿ ❩グルッペン…なんでさ…
mn
謝ったの…？
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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