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殻にこもった青年は

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殻にこもった青年は

2 - 私のこと。

♥

559

2023年02月24日

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いつも通りの朝

いつも通りの起床時間

いつもと同じ服に着替えて 私は食堂へと向かう

扉を開ければ

少し肌寒い風が 頬に当たって

静かに一人で微笑む

ドアを閉めるために ドアノブに手を掛ければ

カサっと紙が何枚も床に 落ちてきて

ドアを閉めてから拾って

紙を確認する

死ね

消えろ

ゴミ

役立たず

と書かれた紙が 何枚もあった

私は紙を丸めて ポケットに突っ込む

これも最近の日常

em

ゲホッケホッ、っん

em

何で咳なんか出とるんやろ?笑

そう言いながら

私は食堂へと急いだ

em

皆さん

em

御早うございます

食堂を開ければ

まだ数人…は いなさそうやったけど

ほとんどのメンバーが 揃っていた

zm

おはよぉー

zm

エミさん

第一に声を掛けてくるゾムさんに にっこり笑って 言葉を返す

em

おはようございます

em

ゾムさん

席は今日はどこが空いとるんや?

キョロキョロと周りを見渡して いれば

rb

ここ、

rb

空いとんで~

トントンと席を指してくれる ロボロさん

ロボロさんとシャオロンさんの 隣かぁ…

食害はないかなぁ

なんて思いながら 静かに席に着いた

いただきます

その合図で皆が一斉に食べ始める

私はというと

最近食欲があんまり出んくて

いつも通り今日も出んかった

フォークが進まなく

周りの目線を気にしながら 無理矢理にでも口に入れる

sho

エミさん

sho

進んでへんやん

sho

大丈夫か…?

そう顔を覗かれて

必死に笑って誤魔化す

em

へっ、…あっ

em

大丈夫ですよ!

em

考え事してまして笑

zm

食べへんなら貰うで?

そう言いながら 食べ足りひんという目をする ゾムさん

em

よかったら

em

食べます?

zm

zm

いいんか

zm

ありがとう!

そう言って

私の朝食をかっさっらっていく ゾムさん

正直

ありがたかった

朝食が無くなった私は

皆が食べ終わるまで 静かに待っていた

また

今日もやられるんやろか?

そんな言葉が頭に浮かぶ

最近

あちこちにできる痣や傷には 本当に困っていた

そんなことを

一人で考えていれば ボーッとしていたのだろうか

かくっと体が 傾きそうになった

em

…っあぶなっ

rb

おう

rb

エミさん大丈夫か?

何とか持ちこたえたのと ロボロさんが咄嗟に私の体を 支えてくれたお陰で 私は倒れなかった

rb

体調悪い…?

em

いや

em

大丈夫です!

em

すみません

em

心配かけさせて

rb

rb

別にええけど…

ニッコリ笑ってるかは 分からないが

元気そうに言葉を返す

ロボロさんはその言葉を聞いて

また食べ始めた

殻にこもった青年は

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