部屋に戻ろうとすると、
静かに部屋のドアが開いた
竜胆
夢…?
竜胆
こんな時間にどうしたんだ?
夢
あ、いや…
夢
水飲みに来たら、明かりついてるのが見えたから…
竜胆
…とりあえず、入れよ
夢
あ…うん
部屋に入るなり、竜胆は ベットに腰掛け黙ってしまう…
私はどうしていいかわからず、 ドアの前に立ち尽くしていると…
竜胆
…座れよ
と、声をかけられ竜胆の横に座る
夢/竜胆
…竜胆っ/あのさ…
夢
あ…ごめん
夢
先にどうぞ…
竜胆
…今日はいきなり怒鳴って悪かった…
夢
いやっ、竜胆は悪くないよ!
夢
私のこと想って怒ってくれたんだし
夢
…私こそ、ごめんね…
夢
あの時、取り乱しちゃって…
竜胆
それこそ、謝ることねぇだろ
竜胆
こんな状況、誰だって取り乱す
夢
…ありがとう
少しの沈黙が流れる…
夢
あの後ね、蘭ちゃんから…
夢
彼氏と離れてずっとここに住めばいいって言われたの
夢
…すごく嬉しかったんだ
夢
でも、同時にこのまま終わらせていいのか?
夢
って思いもあって…
夢
まだ彼氏とどうすかなんて決断出来ない
竜胆
……
夢
だから、
夢
それを見極める為に、
夢
1度家に戻ろうと思ってるの…
竜胆
……
竜胆
…彼氏のところに戻るのか…
竜胆
俺は、反対だ
夢
……
竜胆
でも、夢が決断したことなら…
竜胆
応援したいと思ってる
夢
…竜胆…
竜胆も悩んでくれている
それがわかるからこそ…
これを伝えるのは心苦しかった。
でも、なにか行動しなければ 何も変わらない。
なら、私は私の目で
信じれるかどうかを 見極めに行こうと思った。
夢
…ありがとう
夢
明日、蘭にも伝えて
夢
遅くても明後日には戻ろうと思ってる
竜胆
……
夢
…ごめんね、わがままばっかりで…
それだけ伝え、部屋を出ようとすると
竜胆
…俺は、いつでも夢の味方だし
竜胆
夢の幸せを願ってる
竜胆
だから、少しでも
竜胆
嫌だ。無理だ。と思ったら
竜胆
すぐに帰ってこい
竜胆
俺は…俺たちは、
竜胆
いつでも待ってるから
私は涙が溢れそうになるのを 必死に堪え、部屋を出た。
続く…







