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明石井

良い天気ですね

明石井

公園でお弁当を食べる…
良い選択でしたが

明石井

さて手前のベンチか、奥のベンチか

明石井

明石井

ふふ、奥にしましょうか

明石井

苦手なものに触れるというのも、刺激という事で

スタスタ、、トスンッ

明石井

よっと

明石井

さて……

明石井

玉子焼きは、後にして
まずはサラダを

少年

ううっ、ひっぐっ、ううぅぅ

少年

おかあさん、ひっぐ

明石井

さて

明石井

どうかしましたか?迷子でしょうか?…お母さんはいますか?

少年

おじさん…だれ?ひっぐ

明石井

私は「あかしい」と申します。ご覧の通りお弁当を食べるところですよ。

少年

あやしいのおじさん?

明石井

あかしい、です
あと私もうおじさんでしょうか?
30歳ですが。

少年

パパ26さい

明石井

おじさんで結構です

明石井

で、どうしましたか?
まずベンチに腰かけましょうか

少年

うん…

少年

少年

おかあさん、しんじゃった

明石井

はい。
つまり今葬儀中という事ですか

明石井

今日すぐそこのメモリアルホールで取り行われている葬儀ですね

少年

うん、今日でおかあさんとさよならだよってパパが…

少年

いやだもん!おかあさんともうあえないのヤダ!

明石井

それでこの公園へ

明石井

お父様、心配されて探されていますよ。この公園は第一候補、もう来られますね

少年

ぼく、おこられるかな?
でも、でも…うぅぅ

明石井

少し怒られますね。しかし君の心情も汲んでくれますよ。

少年

あやしいおじさん…

明石井

…はい。
お腹が空きましたか?

少年

玉子焼き、おいしそう
おかあさんのが1番だけど

明石井

比べてみますか?
何も手は付けていませんのでどうぞ

少年

やったー!

明石井

食欲があるのは良い事です

少年の父親

いた!ふー君っ!!

少年

あっ、パパ…

少年の父親

急に居なくなって!心配するだろうが!

少年

うっうっ…ご、ごめんなさ…

少年の父親

ママとのお別れなんだ…
寂しいだろうけどな…

少年の父親

少年の父親

パパも寂しいのは一緒だよ
だから、な?
ママの側に一緒にいよう?

明石井

……

少年

うん、ごめんねパパ

明石井

見つかって何よりです

少年の父親

あ、あの貴方は

明石井

明石井と申します。この少年が1人で泣いていましたので放っておくのは危ないかと共に座っていました。

玉子焼きは、少年が落ち着いた様で食べたいとのことでしたので。

少年の父親

そっ、そうでしたか
ご迷惑をおかけしました

少年の父親

さ、ふー君行くよ。
おじさんにもお礼言って

少年

あやしいのおじさん、ありがとう

少年

あ、玉子焼き、玉子焼きねっ

少年の父親

さっ、行くよ!みんな心配してる!
では失礼します。

タッタッタッタッ

明石井

行ってしまいましたね

明石井

特に気にすることではないかと思っていましたが

明石井

聞くのは明日の方向にしましょうか

明石井

あぁ、やはりウインナーもちゃっかり食べられていますね

翌日、公園にて

明石井

当分はこのベンチにお世話になりそうですね

明石井

まぁ、祭儀場と霊園の側の公園は混み合いませんし。

少年

いた!あやしいのおじさん!

明石井

はい、こんにちは。

明石井

その呼び方は慣れましたが大声で叫ばれると誤解を招きますので

少年

あやしいおじさん…

明石井

更に悪くなりましたね

少年

おはなししていい?

明石井

ええ。
オレンジジュースとチョコクッキーをどうぞ

少年

そのクッキー大好きなやつだ!

少年

むしゃむしゃ

少年

美味しいー!
おじさんも好きなの?

明石井

そういう事にしておきましょう

明石井

ではお話、伺いますよ?

少年

少年

おかあさんとサヨナラしたよ

少年

変なかんじなんだ
あさおきても、おかあさんがいない

明石井

そうですね
慣れるかは人それぞれです

明石井

しかし、まだ小さい君に死の概念があって良かったと思います

明石井

理解できず泣いたり探したり、よくありますので

少年

むずかしいよ、おじさん

明石井

褒められていると思って頂ければ

少年

そうなんだ…

少年

パパはかなしくないのかな?

少年

今日はおうちでおしごとしてる

明石井

それもまた人それぞれ

明石井

気持ちを紛らわしたいのか
現実的に働かなければ、という考えなのか

少年

あやしいおじさんの話はむずかしいよ

少年

パパがね

少年

やきたての玉子焼き、もうすぐたべられるからねって

明石井

良かったですね

少年

パパ、ごはん作ったことないよ
見たことないもん

明石井

独身の頃自炊されていたのかもしれませんね

少年

おかあさんは、パパはりょうりできないって言ってたよ

明石井

では違いますね

明石井

話の腰を折って申し訳ありませんが
私から質問よろしいでしょうか?

少年

え、なに?玉子焼きの話?

明石井

それは追々

明石井

珍しい事でもありませんが

明石井

君はどうして「おかあさん」と「パパ」と呼ぶのですか?

明石井

おとうさんおかあさん、パパママ、
統一している事が一般的かと思いまして

少年

そんなこと?かんたんだよ

少年

パパにおとうさんってよぶのを止めろっていわれたから

明石井

おや、元々はお父さんと呼んでいたのですか

少年

うん

少年

おかあさんとパパがすっごいケンカしてて

少年

ずっとケンカしてたんだ

明石井

子供の前でいけませんねそれは

少年

そのあとに、パパとファミレス行ったとき言われたんだ

少年

「なれてた方がいいから、おとうさんじゃなくて「パパ」ってよべ」
って

明石井

お母様、機嫌が更に悪くなったでしょう

少年

うん、あやしいおじさんスゴいねっ

少年

おかあさん、はじめはすっごく怒っててイライラしてて

少年

そのあとはいつものおかあさんだったよ

明石井

諦められたのですね
お子様思いともいうのでしょうか

少年

このはなしオモシロかった?

明石井

ええ、ありがとうございました。
やはり直に本人から聞くのは良いことですね

明石井

さぁ、クッキーまだまだありますよ

少年

…?うん!食べる!

明石井

甘いクッキーを連続で食べられる、いや甘味を食べられる事自体私には理解出来ないですね

こればかりは一生理解できない、か

少年の父親

ふぅ!!

少年

あれ、パパ

少年の父親

あれ、じゃないだろ!いつの間に外に出てたんだ!俺がどんなけ探したと思ってる!

それにまたっ…

明石井

こんにちは
お忙しそうですね諸々手続きなどでしょうか

少年の父親

貴方…いやお前には関係ないだろ!

少年

パパ?あやしいおじさんはあやしくないよぉ

少年の父親

思い出したよ、昔テレビのインチキ霊能番組に良く出てただろ!

干されて子供相手に何吹き込んでやがる!

少年

え?なに?

明石井

吹き込むというのは
貴方が少年にパパと呼ぶ事を強要した様な事でしょうか

私は「あやしい」と呼ばれ続けても気にしていませんがね

少年の父親

ふぅ!他人になんて話をっっ!

少年

ひっ!パパごめんなさい!

明石井

私が尋ねた事に少年が素直に答えてくれただけな事。
真意は伝わっていないという事ですね。お父様にとっては良かったのでは?

少年の父親

ちっ…
帰るぞっ!!

少年

あっパパ、帰るからっ待って!

明石井

お気を付けて

明石井

……

明石井

静かなものだ

明石井

1ヶ月、どう過ごしましょうかね

明石井

短期間で結果を見るか
長期間眺めるか

明石井

ふふっ

明石井

私情を少しはさんでもたまにはいいでしょう…

一ヶ月後、公園にて

明石井

久々のお弁当ですね
天気はやはり曇り…

明石井

あれから1ヶ月ですか
子供の成長というのはとても早い

明石井

ですから苦手なのですがね

少年

少年

あやしいのおじさん…

明石井

お久しぶりですね、こんにちは

明石井

聞くまでもですが
元気がありませんね

少年

わかんない

明石井

まぁ、座りませんか?
一応クッキーも持ってきてみましたよ

少年

いらない

明石井

はい

明石井

お話、お伺いしましょうか

ストンッ

少年

こないだからね

少年

オネーサンが家に来るんだ

少年

せんたくとか、ごはん作ったり

少年

「ふー君、わすれものないかな?」ってきいてきたり

明石井

私の事はママって呼んでね?
でしょうか

少年

!うんっ!

明石井

お早い事です

少年

ね、おじさん…
あのオネーサン、なんなの?

少年

ぼく、きらいだよ…

明石井

お父様に、仲良くしなさいと言われてしまいましたか

少年

おじさん、スゴいなやっぱり

少年

パパに言ったらそぅ怒られたよ

少年

キライなのに…

少年

おかあさんみたいにぼくに話してくる
ちがうのに…
アイツは、ちがうのに

明石井

やはり子供の成長は早い
そして善にも悪にも純粋だ

明石井

ここでどちらに転ぶか、難しいところですが犯罪者にはしたくありませんね

少年

なに?

明石井

いえ、私も決めましたので

少年

明石井

実は私、君のご両親の事を存じ上げておりました

少年

え!ともだちだったの?

明石井

私が一方的に、としておきましょう

明石井

現に以前、お父様は私の事を煙たがる言動をされていたでしょう?

少年

うん、パパにもうおじさんに会うなって言われて公園こなかった

明石井

お気になさらず
で、ですが

明石井

私の知っている事、お聞きになりますか?

明石井

良い話とは言い難い、と先に伝えておきます

少年

イヤなはなしってこと?

明石井

君にとっては

少年

おかあさんのこと?
パパのこと?
…アイツのこと?

明石井

全員です

少年

……教えて、おじさん

明石井

分かりました、お話ししましょう

明石井

しかし、大人にとってはよくある話なのです。

明石井

浮気、離婚、自殺工作、同性愛

明石井

この意味は分かりますか?

少年

テレビとかできいた事はあるよ
どうせい?こうさく?はしらない

明石井

最近の子供は本当に知っている語彙が多いのですね

明石井

順を追って話しますと

少年

……

明石井

君のお母様は浮気をしていました

少年

お、おかあさん⁈

明石井

はい、

明石井

それがオネーサンです

少年

おんなのひとだよ⁈

明石井

それが同性愛
お母様とオネーサンは学生時代からの恋人同士です

少年

え、あぅ……

明石井

しかし、お母様は結局社会的体裁を選んでしまった

そう、今の君の様な目で見られる事に耐えられなかったのです

明石井

そして、別れを告げお父様と御結婚されました

少年

パパは知ってたの?

明石井

いえ、お父様もまた体裁をかなり気にする方ですから。

明石井

あ、体裁というのは簡単にいうと、周りの人からどう見られるか…
そんな意味です

少年

う、うん、
パパよくおかあさんに言ってた

明石井

話を戻しましょう

明石井

オネーサンですが、無論納得は出来ていませんでした。そしてお母様もお父様のそういった性格、態度に疲れ出していた。

明石井

そう、お二人は関係をまた始めてしまいました。
これが浮気です。

少年

あぅ、うう…

明石井

明石井

まだ続きますので、少し一息を
オレンジジュースどうぞ?

少年

……

少年

おいしくない…

明石井

気持ちの問題ですね
さて続きを

少年

うん…

明石井

お父様はその事を知ってしまいます
正確にはオネーサンがそう仕向けました

明石井

メールや写真、自分の顔は写らぬ様気をつけて

少年

ケンカしてたのって

明石井

はい、これが理由です

明石井

浮気、同性愛者、
お父様は自分に泥を塗られた気分で怒り狂いましたね

明石井

ここからは少しややこしいかもしれません

少年

まだあるの…

明石井

お父様もまた浮気をしていました

明石井

相手はオネーサンです

少年

おかしいよ!だってアイツはおかあさんが…

明石井

壊したかったのでしょう

明石井

お母様の浮気をバラすと同時に、お父様にも近づき関係を築いていました

明石井

お父様も丁度家庭を持つ、子供を育てるという事に疲れと苛立ちを感じている頃でしたので、簡単だったようですね

明石井

ケンカも、自分のことを棚に上げといういかにもお父様らしい
…失礼

少年

こども……

明石井

お母様はオネーサンの仕業とすぐに分かりました。
勿論喧嘩になりますね

明石井

女性同士ですし、殴り合いとはならずひたすらに罵声の浴びせあい

明石井

オネーサンがお父様との関係を言った後

明石井

「キショク悪りぃんだよ、レズのビッチ!クソ野郎が消えろ!」

明石井

と、お母様が浴びせた言葉が最後でした

明石井

あ、先程の言葉の意味は
…オネーサンは悪い人間だから嫌いだという意味で

少年

……

明石井

オネーサンはお母様を殺してしまいました

少年

えっ!!

明石井

首を締めて

少年

アイツ、アイツが…

明石井

持ってきていたロープで自殺工作をし、指紋を拭き取り

明石井

昔冗談で書き合った遺書を残し、家を出ました

明石井

遺書にはオネーサンの事は書いていませんでしたし、ご近所に少し疲れていると話していた事もあり自殺として処理されましたね

少年

おかあさん…

明石井

お父様はとにかく体裁を整える事に心血を注ぎました

妻が亡くなってしまった自分を支えてくれた人

そういう理由がようやく整ったと思い、オネーサンを家へ呼ぶ様になりました

少年

あやしいのおじさん…

明石井

はい

少年

アイツ、オネーサンはなにがしたいの?
おかあさんをコロシテ、
パパの事はキライだったんじゃないの?

明石井

流石にこの心理描写は子供には難しいかもしれませんが

明石井

オネーサンはお母様を死に閉じ込めて、君が欲しかったんです

少年

え?ぼく?

明石井

歪んだ愛

明石井

お母様が二度と余計な行動をしないよう自ら殺害し、愛した人の血が流れている君にお母様への愛を注ぐ

明石井

お父様の事はどうでもよかった
君の側にいることが重要ですから

明石井

私の話は以上ですよ

明石井

現時点では成功しているようですね

少年

少年

おかあさんはアイツにころされた

明石井

はい

少年

パパはワガママだ

明石井

はい

少年

アイツが…全部やった!

明石井

はい

明石井

正確には、オネーサンに2人共付け込まれました

少年

ちがう

少年

ぼくがいたからだ

明石井

御明察です
君が生まれていなければ今の状況下にはなっていません

明石井

ただ、まぁ話してもいいでしょう

明石井

君が生まれていなかった場合、お母様はオネーサンに殺されオネーサンは逮捕。
お父様は別の女性と浮気していましたが気味が悪いと捨てられます。

どちらもどちら、でしょうか。

少年

どっちもどっち…

少年

ぼくは、どうしたらいいの?
おじさん…

明石井

私の話を信じた君
信じない君

明石井

君がどうなるか、どうするかはゆっくり時の流れに任せても良いでしょう

明石井

もう、私の話を聞く道には進んでしまったのですから

少年

…ありがとうね

少年

あかしいのおじさん

明石井

いえいえ、こちらこそ

少年

玉子焼きね…

少年

甘くなくてまずかったけど

少年

アイツのよりはおいしかったよ

明石井

そうでしたか

少年

じゃあね

明石井

はい、良い日々を

パタ…パタ…パタ…

明石井

長く話過ぎましたね

明石井

ありがちとはいえ、彼には初めての経験なのですから

明石井

明石井

だし巻き卵の味が分かる大人には
せめてなってくれると嬉しいものですね

10年後

スタッフ

あぁ、ありましたね、先生のお弁当ブーム

明石井

ブームなんて言わないで下さいよ

明石井

オネーサンを前に見かけていなかったら、しなかった事ですし

明石井

たまたま、実験の一環です

スタッフ

先生にたまたまと言われても…

しかし、結果は分からず仕舞いなのでは?

明石井

長期的に眺める方を選びましたからね

明石井

私も若かったのでしょう
実験もですが、あの父親の罵倒に少し腹立ちを覚えてしまいまして

スタッフ

おじさんって呼ばれていたんですよね、先生

明石井

忘れて下さい

スタッフ

個人サロン、かなり好調ですが私情はあまりお挟みなさらないように

明石井

ふふっ

明石井

十分心得ましたよ

明石井

長期的な結論を待つのは偶ににしなければ実験になりませんからね

明石井

私の過去現視と未来予知

明石井

過去はともかく、未来予知の確実性を実証するにはやはり短期間のものを見ていく事が早いですからね

スタッフ

言ったそばから失礼ですが
その少年、先生の予知ではどうなっていたのですか?

明石井

ふむ、まぁ貴女になら良いでしょう

明石井

彼はそのまま生活を受け入れます

スタッフ

あら

明石井

パパにもオネーサン、あ、ママですね
二人とも家族の様に接し成長します

スタッフ

意外でした少し

明石井

ミステリーの様な事はおきませんよ

明石井

そして高校生になって、ママと恋仲になります

スタッフ

先生、ミステリーです十分

明石井

待っていたのでしょうね
何年も自分に興味を持たせて

明石井

時には彼女を作り嫉妬させて

明石井

何せ、彼は彼ではなく
ママにとっては誰よりも愛したお母様の分身なのですから

スタッフ

つけ込む側にまわりましたか

明石井

ええ
高校生ならママを崩せる自信があったのでしょう
あっという間でした

明石井

そして

明石井

お父様と別れる様に仕向けた

明石井

相変わらずのお父様です
無論激昂

明石井

口論の末、ママを殺害
少年の通報により逮捕されました

スタッフ

因果応報、なのでしょうか

明石井

単に人間の狡猾さですね
自分との関係はバラさない様言い包めていましたし

明石井

今は親戚の家ですが、大学入学をキッカケに一人暮らしをする予定…

明石井

こんなところですね

スタッフ

それが先生の進ませた道、ですか

明石井

どちらにしても父親は破滅でしたが、少し絶望感のある方にしてしまいました。

まぁ、彼に私の話を聞くかは確認しましたのでご勘弁を

スタッフ

先生

明石井

はい

スタッフ

今の彼に会いたいと思わないのですか?もう彼の人生に干渉はしない、と?

明石井

ふふっ

スタッフ

明石井

これは長期的な実験

明石井

まだ途中なのですよ

スタッフ

という事は…

明石井

まだ何年も先ですが、彼にはまた会う事になります
もぅ私の事は覚えてないですがね

スタッフ

あらまぁ

明石井

因果応報、ですか…

明石井

どちらを選んでも大きく道は変わらなかった

明石井

彼もまた因果の波の中

明石井

いや、私が突き落とす立場になる

スタッフ

先生?

明石井

いえ、やはり実際に会うと私情を挟みたくなるかもしれませんね

スタッフ

先生はそれを許されている存在だと思っております

明石井

言い過ぎですよ

スタッフ

あ、そろそろサロン予約時間ですわ。

明石井

ありがとう
では行ってまいります

スタッフ

はい

明石井

明石井

今のところ…

明石井

ただ見守るだけのつもりですが、どう転んでも破滅が待っていますよ

明石井

選べるのは結婚相手を巻き込むか巻き込まないかくらいです

明石井

会うのが楽しみですね

明石井

ふゆき君。

ガチャ……

アカシックシリーズ【不定期読切、連載】

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