テラーノベル
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夜は、無限城でも静かだった。
灯りのない部屋で私はは布団の中翼をたたんで目を閉じていた。
――眠っている、はずだった。
けれど空気が変わる。
ひやりとした気配に私はゆっくりと目を開けた。
無惨
そこにいたのは無惨だった。
夜の闇に溶けるように立ち視線ははっきりとこちらを捉えている。
?
私は慌てて起き上がろうとしたが
無惨
低い声で制され布団を握ったまま動けなくなる。
無惨は一歩近づき私の様子を確かめるように見下ろした。
無惨
?
その名を出すと、無惨はわずかに目を細めた。
無惨
しばらくの沈黙。
私は意を決して口を開いた。
?
?
言葉が途中で止まる。
“欲しい”なんて、言っていいのかわからなかった。
無惨は少しだけ考えるように視線を逸らし静かに告げた。
無惨
?
無惨
無惨
?
無惨
無惨
無惨
ぽかんとしたまま何度もその名を心の中で繰り返す。
月
るな
?
声に出した瞬間なぜか目が熱くなった。
無惨
?
?
無惨
無惨
無惨はホッとした顔をした。
無惨
?
無惨
無惨
無惨
その名を呼ばれただけで胸がふわっと軽くなる。
?
気配が消えて再び静寂。
布団の中で私は胸に手を当てる。
月。
るな。
――わたしの、名前。
初めて“与えられたもの”がこんなにも嬉しいなんて知らなかった。
明日の「数字」が何なのかもまだよくわからないまま。
私は少しだけ微笑んで夜を過ごした。
はーとおねがいします🙏🏻 ̖́-
コメント
1件
泣いでぇい"い”がら”ね"ぇ"