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今日俺は海の見える崖に来ていた
日常のストレスから解放されるために
拓真
あーーーーーっ！
拓真
やっぱ海は最高だな
拓真
眺めてるだけでいい気分だ
拓真
にしてもすっげぇ綺麗だ～
拓真
……
拓真
もう…死ぬべきかな…！
あや
拓真
え…
拓真
誰…だ？
あや
誰でしょうね…君こそ…誰？
拓真
俺は拓真ってやつ
拓真
海眺めに来たんだよ
あや
嘘ね…
拓真
え？
あや
君は死のうとしている
あや
日頃のいじめを苦にし、人殺しと間違われ、才能があるのに否定され…
拓真
おいちょっと待て
拓真
俺、お前とは初対面だ
拓真
なんでそんなことまで知ってるんだ
あや
お母さんに相談しても見捨てられて、先生に言っても助けてもらえず
あや
自分の生きる目的も見失ってるのね…
あや
でも君はまだ死ぬべきじゃないわ、君にはやるべき事があるわよ
拓真
…お前は、何者だ
拓真
俺の心も未来も知ってるような態度だな
あや
まぁ…君の未来には私が必要なようね
あや
教えてあげる
拓真
もったいぶらずに…早く
あや
私は未来からきたの
あや
正確には来てしまった…か
拓真
え…？
あや
そして私には心を読む能力があるわ
拓真
そんなこと…信じられるわけ…
あや
信じてもらわなくても構わないわ？
あや
でもね、本当なのよ
彼女の目が、嘘ではないと
そう…言っているような感じがした
拓真
まぁ…一応信じてみるか
拓真
でも俺には生きる意味がない
拓真
大人しく来世を歩むよ
あや
あら…
あや
君は来世に行ったとしても…
あや
また…繰り返すわ
あや
自殺をする人は…変わらない
拓真
なんなんだよ…！
拓真
お前は…
拓真
俺が悪いってか！？
拓真
いじめられてた俺が…
あや
そんなこと言ってないわよ
あや
いじめはいつだってする方が悪いわ
あや
でも君はいじめで死ぬのではないわ…
あや
生きる意味が見い出せないから死ぬだけよ
あや
そんな人が…変われるとは思えないわ
拓真
もういいだろ！
拓真
俺は死ぬんだよ…！
あや
…なら私は
あや
君の時を…
あや
戻してあげるわ
拓真
んな事出来るわけないだろ！
拓真
神でもあるまいし…
あや
私は未来から来た予言者…
あや
わたしがそう言えばそれは予言となり…可能になるわ
拓真
はは…そりゃすげー
あや
それで…戻して欲しいかしら
拓真
いや…俺は
そう言って俺は
拓真
死にたいんだ
ー こ こ か ら 飛 び 降 り た ー
あや
…
あや
…やるか
落下感
拓真
は…なんで…
拓真
なんで死んでねーんだよ…
拓真
これだけの崖から飛び降りて…
拓真
…いや…死んでるか
拓真
こんな空間…崖の下には無いはずだ
ここは白い…何も無い空間
こんなのが地球にあるわけない
あや
確かに地球にはないわ
あや
だってここは私の空間
拓真
…っ
拓真
お前！まだいんのかよ
あや
あら…失礼ね
あや
さっきも言ったようにここは私の空間
拓真
…はは
拓真
そうだったな…
あや
君の時を戻すわ
あや
君…いや…
あや
拓真が居ないと…世界は滅ぶの…
拓真
別に俺が死んでから世界が滅ぶならどうでもいい…
あや
それでも君はやらなければいけないの
あや
いいから戻すわ…
あや
記憶は…そうね
あや
残しとくわ
拓真
おい…お前
拓真
俺を置いてくのか…
あや
君が願えば…また会えるわよ
あや
私の名前はあや…
拓真
あや…か
あや
最後に言っとくわ
そう1拍置いて、あやは言った
｢繰 り 返 さ な い よ う に ね｣
拓真
おい…まじで行くのか…
拓真
おい！おい！
この瞬間…世界が暗転した
これは
ダメ人間と未来人が
世 界 を 救 う 物 語
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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