テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

朝目が覚めると誰もいない

これは私にとって普通なこと

寂しいなんて思ったことない

何も無い休日

何をして過ごそうかと考えていると

ベランダから母が出てきた

百花

お母さん

百花

帰って来てたんだ

ええ

ちょっと休み貰ってきたの

休みなんて何かあったのだろうか

私の行事事に休みなんて 絶対に入れてくれない人だったのに

百花

そうなんだね

百花

外出してくる

私は邪魔だろうから外出しよう

そう思ったら

百花

母の口から私の名前が出た

ここ十数年名前を呼んでくれなかった母から

百花

どうしたの

大切な用事でなければ私と過ごさないかしら。

予想もしなかった言葉が飛んできた

嬉しい半分腹立たしい気持ちがある

百花

本当に大切な用事だから

...そう。

楽しんできてね

百花

ありがと

本当は大切な用事なんてない

素直になれない自分に負けたのだ

勢いで外に出たものの何もすることがなく

また何も無い景色をボーっと見ている

百花

英くんに会いたい

早く学校にならないかな

国見英

休日も俺の事考えてんの?

国見英

暇人すぎだろ

百花

えっ!?!?

百花

英くん!?!?

百花

ええええ?!

吃驚した

英くんが目の前にいる

かっこいい

百花

なにしてるんですか!?

国見英

あいす買いに

百花

なるほど!

まだ英くんと話してたい

そんな欲望のあまり口走ってしまった

百花

私も行きたいです!

国見英

はあ?

国見英

なんでわざわざ

英くんと一緒にいたいからただそれだけ

百花

お、奢りますよ!!

百花

前買って貰ったお礼に!

国見英

...

国見英

ハーゲンダッツ2個

百花

良いですよ!!

百花

一緒に公園で食べましょ!!!!

国見英

めんどくせ

百花

早く行きましょ!

国見英

汗かきたくないから走んな

百花

美味しいですか!?

国見英

まだ食ってねーよ

百花

じゃあ食べてください!!

百花

私があーんしましょうか?

百花

なんちゃって!

国見英

...

国見英

やれるもんならやってみろ

煽り口調で私に言ってきた

これは負けてられない

百花

あ、えっと、

百花

あ、あーん

国見英

んうまい

国見英

うわ、顔あっか

国見英

タコかよ

百花

だ、だって!

百花

英くんがかっこいいから

国見英

あっそー

英くんと居たら心臓が持たない

何でこんなに好きにさせるの

英くんは私に堕ちないのに

国見英

俺そろそろ行くわ

百花

あ、了解です

時間もあっという間でもう正午を過ぎていた

英くんと居るとやっぱり楽しい

百花

英くん

百花

大好きです!!

百花

それでは!

国見英

...おう

この関係である事嬉しいはずなのに

それ以上の関係を望んでしまう自分がいる

一体どうしたら私に堕ちてくれるの

何もする事がなく仕方なく帰ってきた

百花

ただいま

家に帰ると

両親が2人肩を揃えてソファーに座っていた

あ、百花

百花

大事な話があるんだ

聞いてくれ。

2人が一緒に居るなんていつぶりだろうか

百花

なに

実は

外国に住む事になったの

百花

想像を遥かに超える言葉に驚くことも忘れてしまっていた

父さんも仕事の転勤で外国に移動する事になってさ

私も外国へ研究に出ようとしていた所だったの

百花お前も一緒に来てくれ

来てくれると
お母さん達も嬉しいわ

訳が分からない

今まで私を1人にさせて、 貴方達の視野にも入れて貰えなかったのに

今更過ぎなんだよ

遅いよ

百花

...

急な話で吃驚させて

百花

行くわけないでしょ

百花

あんた達の勝手な意見に同意すると思う?

百花

何年もの間私を1人にさせた挙句この末路

百花

今まで私の事なんか

百花

全然見てくれなかったのに

孤独というものの辛さが貴方達にわかる訳ない

...百花

分かった

来週には旅立つから

行く気になったら言ってな

ほんと自分勝手な人達

ほんっと心地悪い

百花

勝手にして

百花

連絡も取る気一切ないから

これが本心なのか私には分からない

英くんにまた会いたくなっちゃったよ

数週間後

母と父は無事外国へと旅立った

あの人たちに感情なんてもうない

もうどうでもいい

百花

素直になれない

その時ドアが開いた

国見英

あ、いた

国見英

なにしてんの

百花

あ、英くん

最近英くんとはまともに話せていない

自分の私情で迷惑掛けたくないから

国見英

なんかあった?

百花

...

流石の英くんでも私が変だって分かってる

今の私ほんとに面倒臭い

自分が嫌い

百花

今日放課後空いてますか

国見英

国見英

あー、部活ある

百花

じゃあ夜

国見英

どうしたの

百花

家に来て欲しいです

百花

私の家に

国見英

...

国見英

わかった。

どうしてもぽっかり空いた穴を埋めたくて

英くんを利用してしまった

時間は早くも過ぎ英くんが家に来た

百花

英くん

国見英

...なに

百花

好きです

百花

大好きです

国見英

知ってる

百花

...

私は英くんを押し倒した

百花

英くん

百花

どうにかなっちゃいそう

英くんが口を開いた

国見英

...

国見英

何で泣いてるの百花

百花

国見英

ちゃんと話てくれない
とわかんない

国見英

話聞くから

国見英

俺に全部話して
すっきりして

国見英

絶対に

国見英

な?

この時の英くんの笑った顔が本当に優しくて

百花

...はい

理解してくれる英くんに両親の事情を話した

最後まで目を見て話を聞いてくれて もっと英くんを好きになった

言葉には意味があってその言葉をひっくり返せば また違う意味がある

そんな言葉を英くんは教えてくれた

感情をぶつけるだけで両親の気持ちを聞く事が 出来なかった私はまだまだ子供だ

今度しっかり話さないと

百花

本当ありがとうございます!

百花

こんな事話したのは英くんが初めてです

国見英

別に

国見英

お前はお前らしく

国見英

...

百花

あれ?

百花

顔赤くないですか?

国見英

あ、赤くねーよ!!

国見英

ほんっとめんどくさ

百花

でも!!

百花

その面倒臭いの裏にまた違う意味が!!!!

国見英

ない

国見英

じゃおれ帰るから

百花

え!

百花

泊まっていくのかと。

百花

私今日の下着は!!!!

国見英

お前これ以上言ったら
墓に埋めるぞ

国見英

この変態猿

百花

冗談ですって

百花

それではまた明日!

国見英

おう

国見英

また何かあったら言えよ

百花

流石イケメン!!!!

国見英

黙れぶす

やっぱり英くんの事が大好き

絶対堕としてみせる

この塩な男を

next story ♡ 1000

塩な男の堕とし方

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

1,582

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚