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れん

おい三嶋、どういうことだ?

みしま

いや

みしま

それが僕にも…

れん

あの日…

れん

あんたらが七星の合格祝いをしたその日から

れん

行方がわからなくなったんだろ?

みしま

そ、そうなんだ

みしま

でも

みしま

あの日は確かに

みしま

夕方17時には解散して

みしま

店長の佐々木くんが彼女を駅まで送ったんだ

れん

……

みしま

警察が探してはくれてるけど…

みしま

嗚呼…

みしま

どうしてこんなことに…

れん

……

みしま

…鳴谷君?

れん

探してみる

みしま

え?探すってどう

───ブツッ…

鳴谷 蓮

(バイト先のある駅から)

鳴谷 蓮

(七星が降りる駅まで四駅ほど)

鳴谷 蓮

(駅から自宅までは自転車で15分…)

鳴谷 蓮

(そのどこかで七星は…)

鳴谷 蓮

(まだ三日しか経っていないから)

鳴谷 蓮

(監視カメラの映像は残っているはずだ)

このときすでに

鳴谷蓮(なるたに れん)は

”千里眼システム”のアクセスコードを持ってた。

パソコンのキーボードを叩くと

画面にいくつかの動画が表示され、

その一つ

駅前の映像を拡大する。

鳴谷 蓮

17時には解散したって言ってたよな

七星と店長の佐々木が駅前に現れたのは

17時10分。

特に変わった様子もなく、

駅前で少し言葉を交わし、

一礼すると

七星は17時25分の電車に乗り込んだ。

そこで別の映像に切り替える。

18時01分、

駅に滝津が乗った電車が到着する。

七星は一人で改札を抜け、

そして駐輪場の方へ歩いていく。

さらに別の映像に切り替える。

駐輪場を歩いていた七星が、

ふと何かに気が付いて

顔を道路の方向に向け、

それからその方向に駆け寄る。

鳴谷 蓮

…なんだ?

鳴谷 蓮

こっちの方向に監視カメラは……

駅周辺の地図を開く。

鳴谷 蓮

いくつか店はあるが……

店の名前を”千里眼システム”に入力すると、

そのお店が管理している監視カメラのデータが表示される。

鳴谷 蓮

……

鳴谷 蓮

角度がどれもダメだな…

駐輪場の監視カメラに戻るが、

何かに駆け寄ったきり、

七星が再び駐輪場に戻って来ることはなかった。

鳴谷 蓮

……

鳴谷 蓮

……ドライブレコーダーは

鳴谷 蓮

調べるのに時間が掛かるんだよな…

重いため息を吐き、

じっと地図を見つめる。

鳴谷 蓮

(七星は何を見つけた?)

カメラの映像を戻し、

何かに気が付く瞬間を

何度も見返す。

鳴谷 蓮

……誰かに

鳴谷 蓮

話しかけられた…

鳴谷 蓮

もしくは

鳴谷 蓮

知り合いを見つけた…

鳴谷 蓮

だが

鳴谷 蓮

同じ駅を利用する友人はいなかったはずだ

鳴谷 蓮

クラスメイトか

鳴谷 蓮

あるいは

鳴谷 蓮

……

鳴谷 蓮

バイト先に来ていた客…

鳴谷 蓮

あのお店には常連客が多かった印象がある

鳴谷 蓮

七星も随分と親しく話しをしていたし

キーボードを叩き、

二つの監視カメラを調べる。

一つは駐輪場から西へ向かう信号機付近を映したモノ、

もう一つは

駐輪場から東へ向かう交差点を映したモノ。

鳴谷 蓮

相手が大人で車を使っていれば

鳴谷 蓮

必ずここを通るはず

七星が話しかけられ

駆け寄ってから数分後、

二つの監視カメラに映った車は、

一台だけだった。

国産の高級車。

その車は

西へ向かう信号機付近の監視カメラに映っていて

そのまま西へと進んでいった。

鳴谷 蓮

……

画像を拡大すると、

信号で停まったところで、

運転手の若い男が

後ろに飲み物を手渡す瞬間が映っていた。

そのとき、

運転席の後方から顔を覗かせていたのが、

滝津七星だった。

鳴谷 蓮

七星はこいつの車に乗ったのか……

怒りを露わにした表情のまま、

彼は映っていた車のナンバーをシステムに入力すると、

あとは監視カメラの映像に映っているナンバーが同じ車を

自動で追跡してくれる。

追跡の結果、

その車は市内一等地にあるタワーマンションの駐車場に停まった。

しかし、

車から降りてきたのは、

運転していた男性一人だけ。

鳴谷 蓮

……

鳴谷 蓮

途中でどこかに寄った映像は無かった

鳴谷 蓮

つまり

鳴谷 蓮

車には七星が乗っているはずだが

いくら早送りしても

車から降りてくる七星の姿は無かった。

それでまた、

一から見始めて、

ふと

男性が車から降りる瞬間に

画面にノイズが入ることに気が付いた。

鳴谷 蓮

これは……

鳴谷 蓮

監視カメラに干渉した…?

よくよく見れば、

車が駐車場に入り、

男性が降りてくるまでの間で

五分ほど映像が飛んでいるのが確認できた。

パソコンを操作して

飛ばされた部分を確認しようとしたが、

鳴谷 蓮

チッ…

鳴谷 蓮

映像が上書きされて復元は無理か……

鳴谷 蓮

となれば

鳴谷 蓮

あとはこいつが行く先……

マンションの監視カメラを調べれば

男性の追跡は簡単で、

あっさりと男性の部屋は特定できた。

鳴谷 蓮

ここに七星が……

しかし、

倍速でカメラの映像を確認したが、

その部屋から七星が出てくる姿は確認できなかった。

鳴谷 蓮

……ここじゃない?

鳴谷 蓮

それともまだここに?

すぐにでも行きたい気持ちをぐっと抑え、

できるだけ冷静に思考を巡らせる。

七星を連れ込んだと思われる日、

男性はその後部屋を出ることはなかった。

翌日も全く動きは無く、

三日目の朝、

ようやく男性は部屋から出てきて、

車に乗るとどこかに走り去って行った。

監視カメラの映像を見ていて、

一つだけ

気になる部分があった。

それは時々、

映像にノイズが入り、

数分映像が飛ばされるところだった。

鳴谷 蓮

なぜ、映像が飛ぶ?

鳴谷 蓮

故障ではなく

鳴谷 蓮

きちんと上書きされていて

鳴谷 蓮

元の映像が確認できない状態になっている

鳴谷 蓮

……俺と同じ

鳴谷 蓮

”千里眼システム”のアクセスコードを持っているのか

鳴谷 蓮

このマンションの管理システムにアクセスできる権限を持っているのか

鳴谷 蓮

どちらにしろ

鳴谷 蓮

飛んでいる映像に

鳴谷 蓮

残ってはいけないモノが映っている……

鳴谷 蓮

それはなんだ?

鳴谷 蓮

……

鳴谷 蓮

……

鳴谷 蓮

くそっ!!

鳴谷 蓮

そんなこと考えてわかるものか

鳴谷 蓮

大事なことは

鳴谷 蓮

今、七星がどこにいるかってことだ

鳴谷 蓮

そして

鳴谷 蓮

その可能性が一番高いのは

鳴谷 蓮

こいつの部屋なんだ

警察に相談する

という思考は無かった。

監視カメラの映像を

勝手に見たとなれば

自分も捕まってしまうからだ。

若く、

正義感に燃えていた彼は

闇雲に

男性の部屋へと飛び込んで行った。

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コメント

3

ユーザー

ワンシーンなのに 条件が目に浮かぶ…すごい

ユーザー
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