れん
みしま
みしま
れん
れん
れん
みしま
みしま
みしま
みしま
みしま
れん
みしま
みしま
みしま
れん
みしま
れん
みしま
───ブツッ…
・
・
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
このときすでに
鳴谷蓮(なるたに れん)は
”千里眼システム”のアクセスコードを持ってた。
パソコンのキーボードを叩くと
画面にいくつかの動画が表示され、
その一つ
駅前の映像を拡大する。
鳴谷 蓮
七星と店長の佐々木が駅前に現れたのは
17時10分。
特に変わった様子もなく、
駅前で少し言葉を交わし、
一礼すると
七星は17時25分の電車に乗り込んだ。
そこで別の映像に切り替える。
18時01分、
駅に滝津が乗った電車が到着する。
七星は一人で改札を抜け、
そして駐輪場の方へ歩いていく。
さらに別の映像に切り替える。
駐輪場を歩いていた七星が、
ふと何かに気が付いて
顔を道路の方向に向け、
それからその方向に駆け寄る。
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
駅周辺の地図を開く。
鳴谷 蓮
店の名前を”千里眼システム”に入力すると、
そのお店が管理している監視カメラのデータが表示される。
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
駐輪場の監視カメラに戻るが、
何かに駆け寄ったきり、
七星が再び駐輪場に戻って来ることはなかった。
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
重いため息を吐き、
じっと地図を見つめる。
鳴谷 蓮
カメラの映像を戻し、
何かに気が付く瞬間を
何度も見返す。
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
キーボードを叩き、
二つの監視カメラを調べる。
一つは駐輪場から西へ向かう信号機付近を映したモノ、
もう一つは
駐輪場から東へ向かう交差点を映したモノ。
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
七星が話しかけられ
駆け寄ってから数分後、
二つの監視カメラに映った車は、
一台だけだった。
国産の高級車。
その車は
西へ向かう信号機付近の監視カメラに映っていて
そのまま西へと進んでいった。
鳴谷 蓮
画像を拡大すると、
信号で停まったところで、
運転手の若い男が
後ろに飲み物を手渡す瞬間が映っていた。
そのとき、
運転席の後方から顔を覗かせていたのが、
滝津七星だった。
鳴谷 蓮
怒りを露わにした表情のまま、
彼は映っていた車のナンバーをシステムに入力すると、
あとは監視カメラの映像に映っているナンバーが同じ車を
自動で追跡してくれる。
・
追跡の結果、
その車は市内一等地にあるタワーマンションの駐車場に停まった。
しかし、
車から降りてきたのは、
運転していた男性一人だけ。
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
いくら早送りしても
車から降りてくる七星の姿は無かった。
それでまた、
一から見始めて、
ふと
男性が車から降りる瞬間に
画面にノイズが入ることに気が付いた。
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
よくよく見れば、
車が駐車場に入り、
男性が降りてくるまでの間で
五分ほど映像が飛んでいるのが確認できた。
パソコンを操作して
飛ばされた部分を確認しようとしたが、
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
マンションの監視カメラを調べれば
男性の追跡は簡単で、
あっさりと男性の部屋は特定できた。
鳴谷 蓮
しかし、
倍速でカメラの映像を確認したが、
その部屋から七星が出てくる姿は確認できなかった。
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
すぐにでも行きたい気持ちをぐっと抑え、
できるだけ冷静に思考を巡らせる。
七星を連れ込んだと思われる日、
男性はその後部屋を出ることはなかった。
翌日も全く動きは無く、
三日目の朝、
ようやく男性は部屋から出てきて、
車に乗るとどこかに走り去って行った。
監視カメラの映像を見ていて、
一つだけ
気になる部分があった。
それは時々、
映像にノイズが入り、
数分映像が飛ばされるところだった。
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
・
・
警察に相談する
という思考は無かった。
監視カメラの映像を
勝手に見たとなれば
自分も捕まってしまうからだ。
若く、
正義感に燃えていた彼は
闇雲に
男性の部屋へと飛び込んで行った。
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コメント
3件
ワンシーンなのに 条件が目に浮かぶ…すごい