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ｶﾞﾗｯ
佐伯 斗真
ただいま…
佐伯 斗真
(りい、寝てる…。)
赤瀬りい
ｽｰ…。
佐伯 斗真
(寝顔、天使すぎんだろ。)
佐伯 斗真
うっ…、まじでなんなの。
佐伯 斗真
反応すんなって…俺の体。
佐伯 斗真
はぁ…
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ…ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ…
佐伯 斗真
あ、もしもし？
佐伯 斗真
代わり…行ける？
佐伯 斗真
うん、うん…じゃあ理科室で。
佐伯 斗真
行ってくるね。ごめん、りい…ﾎﾞｿｯ
ｶﾞﾗﾗﾗﾗ…。
廊下
ｶﾞﾗﾗﾗﾗ…。
竹内 翼
斗真…。
竹内 翼
お前、その下…まさか…
佐伯 斗真
…。
竹内 翼
辞めろつっただろ！
竹内 翼
何でそんなに…っ
佐伯 斗真
翼、代わりって言っても全然、そんな気がしないんだ。
佐伯 斗真
ただ好きでも嫌いでも無く、名前まで知らない子もいる。
佐伯 斗真
やるのは感じもしないし、ただ反応を抑えるためさ。
佐伯 斗真
それにちゃんといれてもないし、まだ童貞…だよ。
竹内 翼
…、もし間違ってりいが見たらどうするつもりだ。
佐伯 斗真
…っ
佐伯 斗真
その時は俺の想いを話して友達を辞めてでも、りいを…っ
佐伯 斗真
…りいを、諦めようと思う。
竹内 翼
それって…っ、今まで築いてきた友情関係を崩すって事…だよな…。
佐伯 斗真
うん…、ごめん。翼。
竹内 翼
分かったよ、最後まで付き合ってやるから絶対に、バレんなよ。
竹内 翼
俺は、お前と何があっても、お前が何をしても心友だ。
竹内 翼
それはりいも、一緒だ。
佐伯 斗真
うん、僕と翼は心友だ。
竹内 翼
…っ
竹内 翼
(りいも…だろ？なぁ、斗真。そうしてくれよ…)
佐伯 斗真
じゃあ、もう行く。
竹内 翼
…。
竹内 翼
はぁ…。
ｶﾞﾗﾗﾗﾗ…。
赤瀬りい
あ、翼…。
竹内 翼
…！
竹内 翼
りい、外の話…聞こえてたか？
赤瀬りい
ううん、ちょっと騒がしかっただけ。
竹内 翼
そっか。
赤瀬りい
ねぇ翼、ここに斗真いなかった？
竹内 翼
…え。何で？
赤瀬りい
うーん…なんか斗真みたいな人が現れて何か言って外に出たんだ。
赤瀬りい
で、その後に騒がしくなったから…。
竹内 翼
ああ、居た。
竹内 翼
でも斗真は理科室に用事があるから行っちゃだめだよ。
赤瀬りい
…。
赤瀬りい
何で言うの？
赤瀬りい
何も聞いてないのに…。
竹内 翼
…ﾊｯ!
竹内 翼
いや…その…。
赤瀬りい
僕、斗真に会いに行ってくる…！
竹内 翼
ちょ、待ってって…！
赤瀬りい
何で？僕、斗真が好きなんだ！だから行ってもいいでしょ…！
竹内 翼
…。
ｶﾞﾗｯ
竹内 翼
は…？
竹内 翼
(りいが…斗真を好きなんだろ？じゃあ、いいじゃねぇかよ。)
竹内 翼
(なんだよ、この…モヤモヤ……！！)
竹内 翼
取り敢えず…りいを…追いかけないと！
理科室前
赤瀬りい
(あれ…？少し、扉開いてる…。)
あ…っ、んん…や…っ
赤瀬りい
(あれ…女の人の喘ぎ…声…？)
赤瀬りい
斗…っ！？！？！？
佐伯 斗真
ここがいいの？先輩。
佐伯 斗真
やらしい女。
赤瀬りい
(斗真…？)
赤瀬りい
(嘘…だろ。)
佐伯 斗真
！
佐伯 斗真
(あの髪は…りい…！？)
竹内 翼
はぁ…、はぁ…、りい！
赤瀬りい
つば……さ……
赤瀬りい
斗真が…斗真が…っ
ｷﾞｭｯ…
竹内 翼
黙っててごめん…、
竹内 翼
ずっと斗真は…。
ｶﾞﾗｯ。
佐伯 斗真
りい……。
赤瀬りい
斗真………？
赤瀬りい
これは…………っ
ﾀﾞｯ!(りいが走って逃げる)
赤瀬りい
嘘だ…
赤瀬りい
(嘘だ…嘘だ…嘘だ…！！)
赤瀬りい
(斗真が…あんなこと、してたなんて…っ)
赤瀬りい
(好きだよ…、斗真。)
赤瀬りい
やだぁぁぉぁあ…。
赤瀬りい
(もう気づいたって遅いのに…遅いけど…っ)
赤瀬りい
うっ…、
赤瀬りい 高１。
早くも初恋、終わりました
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