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【実話】天井

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【実話】天井

1 - 【実話】天井

2020年09月14日

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介護士

はじめまして、そして読んで頂きありがとうございます。

介護士

私の職業は介護福祉士です。

介護士

人生の終わりに近い時を過ごす場所。

介護士

そこで体験したことをいくつか話したいと思います。

入居者A

怖い!怖い!怖い!

ある夜勤。 居室から聞こえる叫び声に驚き駆けつけると、壁を指差し怯えているAさん。

介護士

どうしました?

慣れている。

入居者が大声をあげる。何か見えるなどいつものことだ。

入居者A

ああ今度は上に行った!!

ゆっくり落ち着いたトーンで話しかける。

介護士

大丈夫ですよ。私がついていますよ。

入居者A

壁に四つん這いの大人がいた!

介護士

ほら、今はいませんよ。

否定せずに居室の電気を点ける。

入居者A

本当だ。いなくなったね。

介護士

私は近くにいますから、安心して下さい。

介護士

また、見回りに来ますからね。
来るのは私しかいませんから大丈夫ですよ。

不穏だな。 あんまり続くようなら不眠時薬かなぁ。

入居者A

ありがとう。おやすみ。

介護士

はい、おやすみなさい。

少しだけ引っ掛かる言葉をAさんが言った。

入居者A

他に行ったね。

介護士

(他に?)

四つん這いの大人か… そりゃ深夜に壁這っていたら怖い。

少し落ち着くまで様子をみよう。 Aさんは精神疾患の症状が強くでる人だ。

介護士

あぁぁぁぁ!!

介護士

またか?

声は違う入居者だった。

入居者B

ぁぁ…

介護士

介護士

どうしましたか?

入居者B

壁に男が這っていたんだ…!

入居者B

今は

この入居者に精神疾患はない。 認知障害はあるが…こんなことは言ったことがない!

入居者B

天井にいる。

介護士

電気を点けさせて下さいね。
私がいるので安心して下さい。

続けて同じ出来事を 違う入居者が訴えるのか。

介護士

今は…いないみたいですね。

少し気味が悪いことを言われた。

入居者B

今はね。

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