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汚い世界だ。

今日で何回目だろう。

俺の知り合いの命が

消えていくのは

ユナ

これ、パンと水

ユナ

配給所から貰ってきたよ

智仁

あぁ

智仁

ほんと、ありがとな

智仁

俺と一緒に居たくねぇだろ

ユナ

...今はそんなこと

ユナ

言ってる余裕、ないから

コイツは変わってない

浮気した元彼と居たいやつなんて

いるわけないのに。

智仁

今日は歩こう

智仁

12km先にシェルターがある

智仁

歩けるか?

ユナ

わかった

ユナ

じゃあもう出発しよう

ユナ

時間が勿体ない

パンを水で流し込む

今日こそシェルターにつく、という気持ちを表すように。

街がゾンビで溢れかえったのは

俺が高2の時だった

俺の知り合いで最初にゾンビになったのは

母親

そこから広がっていく

負の連鎖。

今はもう

街も原型を留めていない。

俺たち以外に

人間はいるのだろうか。

ユナ

....ねぇ

ユナ

まだつかないのかな

ユナ

だいぶ歩いたよ

智仁

もう少しだよ

智仁

休憩するか?

ユナ

...うん

智仁

俺たち以外に人がいない

智仁

行く時も会わなかったよな

ユナ

痕跡はあるのにね

ユナ

人っ子1人いない...

ユナ

存在を隠されてるみたいで不気味

智仁

.....そう言われれば

智仁

俺たち1回も

智仁

ゾンビに襲われたことがないな

智仁

ラッキーだよ全く

ユナ

......まだ安心できないからね

ユナ

そろそろ行こう

智仁

もう行くのか?

智仁

まだ休んでていいのに

ユナ

一時でも惜しいの

ユナ

この角を右だよね?

智仁

おう

歩き続けて1時間

荷物も多いからなのか、ユナの足が重い

心做しか、呼吸も荒い気がする

智仁

おい、大丈夫か?

智仁

荷物持つ

ユナ

...いい

ユナ

ちょっと疲れただけだから

ユナ

大丈夫

智仁

そんなわけないだろ

智仁

息切れ状態じゃん

ユナ

平気だって

ユナ

私、体力ないの

智仁

...何言ってんだよ

付き合ってた頃は

一緒にジムだって行ったじゃないか

ユナ

...付き合ってた頃は

ユナ

って思ったでしょ

智仁

.......まぁ

ユナ

去年の話でしょ

ユナ

私は変わったの

智仁

そんなの理由にならねぇだろ

智仁

荷物ぐらい俺が持つって

智仁

それか、また休憩するか?

智仁

お前に合わせるよ

ユナ

...そうやって

ユナ

薫にも声をかけたんだね

智仁

........

智仁

今はその話やめようぜ

智仁

関係ない

ユナ

関係なくないでしょ

ユナ

どんだけ傷ついたと思ってんの?

智仁

だからごめんって

智仁

浮気は

智仁

......もうしねぇよ

ユナ

当たり前でしょ?

ユナ

しちゃいけないことなの

ユナ

私の気持ち考えてよ

智仁

それこそ1年前の話だろ

智仁

話し合いで終わらせたじゃん

智仁

もう引きずるなよ

智仁

しつこいんだよ

ユナ

......は?

ユナ

なにそれ

ユナ

逆ギレしてんの?

智仁

別にそういう訳じゃねぇよ

智仁

.....もう辞めよう

智仁

歩こうぜ

ユナ

........

ユナ

わかってる

その後の空気は最悪だった。

二人の間に沈黙が訪れる。

そのせいか、ユナの息切れだけが常に聞こえるようになった。

智仁

......

智仁

なぁ

智仁

マジで大丈夫かよ

ユナ

...何が?

智仁

息切れだよ

智仁

疲れてんだろ

智仁

休もうぜ

智仁

...俺も疲れたわ

ユナ

私は平気よ

ユナ

先に進もう

ユナ

少しでも先に行きたいの

智仁

お前の体調が優先だろ

智仁

いいから座れ

智仁

休もう

ユナ

私は大丈夫だから

ユナ

.....先の道のり確認してくる

智仁

すぐ戻って来いよ

ユナ

.....行ってきます

帰ってこない

ユナが出て行って20分

いい加減、帰ってきてもいい頃合いなのに。

先の道はそれほど複雑じゃない

一直線だから、迷うはずもない

...胸騒ぎがした。

智仁

ユナ?

智仁

どこ行ったんだよ

智仁

そろそろ戻ってこいよ

俺は声を出し続けた

嫌な予感は

的中した。

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