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僕の名前は黄。
なんの特技もない、 ごく普通の人間です。
あっ、もう時間なので 行きますね。
黄
僕は毎日、 学校に行きます。
学校に行って、
モブ男
モブ子
いちゃいちゃしてる カップルを見て、
…羨ましく思って。
黄
勉強して、
黄
黄
部活をやって、
桃
黄
友達と帰る。
これが僕の日常。
ほぼほぼ毎日、 この生活を送っています。
何も変わらない。
だから少し退屈。
でも、何も無いって幸せでしょ？
普通に生きていられるだけで それはもう幸せ、
だって、虐められてないし、 虐待されてないし、
住むところあるし、 友達もそこそこいる。
だから幸せ。
これ以上求めちゃいけないよね。
僕は何も無いんだから。
今日もまた、 同じことを繰り返す。
そう思っていた。
今日、そんな日常が壊れた。
何をしてもだるかった。
何をしても息苦しかった。
何をしても…、
上手くいかなかった。
だけど、気持ちの面以外は いつもの日常。
時間は待ってくれなかった。
もう、学校の時間だ。
心配かけたくないし、 学校行こう。
笑顔、笑顔。
そう鏡を見て呟き、 家を出た。
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