このみ
このみ
このみ
このみ
このみ
みんなの前では
このみ
一人のときは
このみ
それが口癖の真面目な私
そんな私が出会ったのは………
決して綺麗とは言えない
ハンドレッドノートの世界だった
このみ
このみ
私は
どこか見覚えがある
そして懐かしい
この世界に行ってみたい
と強く思った
すると、目の前が光りに包まれ………
気がつくと
自分の家のリビングにいた
このみ
このみ
外を見ると、 知らない景色が広がっている
いや、知っている景色だが どこか発展しているのだ
そして、何より………
このみ
このみ
このみ
私が目を向けた先には ダイニングテーブルが置いてある
そのダイニングテーブルの上には 置き手紙のようなものがあった
20××年 黒音このみ 15歳
このみ
このみ
このみ
このみ
このみ
このみ
このみ
このみ
このみ
このみ
このみ
私は、この 誰とも知り合ってない状況 に大喜びした
もう、私のせいじゃない
私のせいにはならない
それがとてつもなく嬉しかった
このみ
そうつぶやき、私は家を出た
しばらく歩いていると
薄暗い公園に来た
空はオレンジ色に染まり始めている
このみ
また、見覚えのある場所に来た
しばらくぼーっと空を眺めていた
それがいけなかった
殺人鬼
少し離れたところにいる殺人鬼が
ナイフを持ち直している
私はそれに気が付かない
殺人鬼
このみ
気がついた時にはもう遅く
私は次に来る痛みを覚悟した
通りすがりの人
女の人の声が聞こえた
私に来るはずの痛みは全然なくて
通りすがりの人
このみ
私が流すはずの血は
通りすがりの関係ない人から
流れていた
このみ
このみ
それからは
この人を助けることに必死で
どうしたかなんて覚えてなかった
その後、私は
その人が運ばれた病院に行った
意識不明の重体だそうだ
このみ
このみ
このみ
このみ
このみ
このみ
私は泣いた
涙が枯れるまで泣いた
私のせいで彼女の命が危うい
私のせいで
彼女の幸せを壊した
全部、全部………
私のせいで…………………
看護師さんは
私が泣き止むまで
そばにいてくれた
このみ
私のせいで…………………
私はせっかく一人になれたのに
自分でその時間を止めてしまった
後悔してもしきれない
このみ
このみ
私はそう弱々しく
誰もいないこと家で
謝ることしかできなかった
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