TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

零円の告白

一覧ページ

「零円の告白」のメインビジュアル

零円の告白

3 - 2秒の距離

♥

54

2025年03月29日

シェアするシェアする
報告する

次の日の朝

下駄箱に靴をしまっていると

お、○○さんや

○○

あ…え、あ

○○

おはよう

落ち着け…自分

お…うん

なんやその顔

○○

え…変な顔してる?

んー…引き攣ってるな

○○

うそだ

ま、今日は

普通に挨拶返してくれたし

良しとしとくわ

○○

それは…普通だよ

いやー…?

○○さんの普通のハードル

バリ高やから

○○

そんなことない

それがあるんやわ

○○

なんでおにぎり食べてるの

え?

お腹空いたから

○○

いつも空いてるね

まー…せやな

今日は朝練やったし

昨日の自分が考えたことは

きっとやっぱり

勘違いだと思う

だって

こんなおにぎりをムシャムシャ食べてる

男子高校生…

○○

可愛い…

へ…?

○○

え?

俺に言うた?

今の

○○

いや…違うよ

せやな

まぁ嬉しないしな

私…

本当にどうしたんだろ

あ、そや

今日一緒に昼飯食べよや

○○

え?

○○

なんで?

いや○○さんいつも1人やろ

今日丁度俺もおらんから

一緒にどうかなって

彼の一言一言で

私は一喜一憂してしまう

意外と単純なのかな…私

○○

うん

○○

わかった

○○

え?

なんか怖いぐらい素直やな

○○

そうかな

○○

別にいつも通りだけど

いつも通りではねーな

ま、てなわけで

お昼食べよな

そう言って先に教室に入っていった

○○

はー…

なんなのあの人…

無自覚キラーすぎて怖い

その光景を見ていた

俺はどうしたらいい?

角名

いや…え?

角名

おー…

角名

何あの2人

可愛いことするな2人とも

意外とお似合いだと思うけど

○○さんどう思ってんだろ

というか治

今日の昼食べる人いないとか言ってたけど

バリバリ断りのLINE朝入れてたよな

角名

なるほど…そういう感じね

独り言きもいわ

角名

角名

お疲れ様

え、は?

なにがやねん

角名

侑は負けた

いや意味わからんし

角名

分からなくていいよ

角名

まだ

三限が終わり

昼休みになった途端

よし行こか

○○

あ、そっか

え忘れてたん?

○○

いや

○○

忘れてないけど

俺いいとこ知ってんの

行く?

○○

うん

○○

行く

○○

屋上?

いや

今屋上入れへん

○○

あ…そうなの?

せやな

いつもは入れるけど

点検かなんかで

1週間ぐらい

○○

そっか

やからここで食べよ

○○

うん

私達はお弁当をひろげた

お弁当派なんや

○○さん

○○

あー…うん

○○

一応

どれどれ

そう言って私のお弁当を覗き込む

え、まじ?

これお弁当なん?

○○

うん

売り物ちゃうの?

○○

違うと思う

誰が作ってんのかわかんないけど

お母様じゃないのは確か

綺麗すぎて怖いわ

料亭か

○○

普通だと思うけど

俺の見てみや

○○

うわ…茶色がすごい

せやろ

俺とツムの好きな物詰めた

○○

仲良いんだね

仲は…まぁいいほうやろな

○○

いいことだよ

あれなんか急に黙った

なんか余計なこと言ったかな…

なんか今日

よく喋るな

○○

○○

いや

○○

そんなこと

○○

ないですけど…

それに昨日も

急に帰るし

何かと思うわ

○○

それは…

頭の整理が追いつかなかったとか

口が裂けても言えない

○○

用事思い出して

そー…

まぁそういう時もあるか

○○

そうそう

○○

あるんだよ

じゃ卵焼きもらい

○○

あ、ちょ!

楽しい…

久しぶりに

その感情が芽生えた気がした

この人を見てると

色々なことが気になる

どんな人が好きなのか

何が苦手なのか

知りたい…

これが恋なのかな

あのー…

近いわちょっと

私は2秒ぐらい静止してしまった

○○

え…

○○

あ…わえ

○○

ごめん

考え事してたらめっちゃ見てた

ええけど

ちょっと

勘違いするわ…

○○

あ…ごめんね本当に

私…考え事してたら近くなってた

最悪すぎる…なにこれ

○○

私食べ終わったから

○○

先下行くね

はー…

マジでなんなん

あの子…

放課後

私は寄付金のため

校長先生と話をしていた

○○

疲れた…

○○

話長すぎる

まぁ親が出ないだけマシか

私がため息をつきながら

廊下を歩いていると

お嬢様

懐かしい声が後ろからした

ゆっくり振り向くと

○○

え…

そこには

メイド服じゃなく

制服を着ている

○○

遥…?

○○

え…なんでここに?

お久しぶりです

驚かせてすみません

○○

いや…うん

○○

でもなんで

なんでここに遥が?

遥は私が小学生ぐらいまで一緒にいてくれた

かつてのメイドだった

今は昇格してお母様の下についてるって聞いてたけど

お嬢様をお守りするために

ここに派遣されました

○○

この前言ってた…あれか

はい

私も明日から

この学校に通います

○○

え?

○○

嘘でしょ?

いえ本当です

この前まで東京にいたのですが

この事で呼び出されました

○○

そうだったの

遥はスマホの通知に目をやると

お嬢様これで私は失礼します

○○

あ…

○○

行っちゃった…

一体どういうつもりなの

急に…遥を入れるなんて

角名

おー…びっくりした

○○

え?

やばい…角名くんだ

聞いてたかな

○○

いつからそこに?

角名

え?

角名

今だけど

○○

そっか…

角名

1人で突っ立ってるから

角名

何事かと思った

○○

ううん

○○

なんもないよ

角名

そっかー

○○

角名くんは?

角名

俺はちょっとそこに用事があって

そう言って保健室を指した

○○

え?

○○

怪我したの?

角名

いや大したことないから

○○

あ…そっか

○○

良かった

角名

じゃー○○さん

角名

気ぃつけてな

○○

うん

○○

頑張ってね

○○

お母様

○○

一体どういうつもりですか?

お母さん

あら…○○

お母さん

帰ってきたらまずは

お母さん

挨拶でしょう

○○

…ただいま帰りました

お母さん

えぇおかえりなさい

お母さん

それで…どういうつもりって

お母さん

なんの事かしら

○○

とぼけないで

○○

遥を…なんで

○○

私のとこに送ったの

お母さん

あらそんな事だったのね

○○

そんなこと…?

お母さん

簡単な話よ

お母さん

あなたを守らせるため

お母さん

優秀な彼女を派遣した迄よ

○○

だからってそんな勝手な

○○

別にこれまでだって

○○

私の跡つけてたじゃないですか

お母さん

バレていたのね

お母さん

それなら話が早いじゃない

○○

話しても無駄か…

○○

分かりました

桜子

え…遥さんが?

○○

うん…そう

○○

明日から私と同じ学校で

桜子

そんな…遥さんが

桜子

私がもっと調べておくべきでした

○○

いいの

○○

避けられないことだから

桜子

…そうですね

桜子

傷跡に薬を塗ります

○○

あ…うん

○○

お願い

桜子

はい…出来ました

○○

…ありがと

桜子はしばらく私の刺青を見つめた

○○

気になる?

桜子

え、あ

桜子

すみません

○○

いいよ全然

桜子

幾つ程…入れたんですか?

○○

4つかな…分からない

○○

記憶ないし

○○

ひとつは…私の誕生日

桜子

本当ですね…

○○

もう1つは家の紋章

○○

それと蝶…

それも片方羽が折れてる

きっと「あなたは飛びたてない」

とでも言いたいんだと思う

○○

最後に…

○○

これ

肘から二の腕にかけて

1番大きく入っている文字

○○

tu noster es

桜子

これって…

○○

うん

ラテン語で

「貴方は私達のもの」

そういう意味

私がそう伝えると

桜子は目を瞑ってしばらく考えてる

桜子

私が…

桜子

お嬢様をお守りします

桜子

最後まで

○○

いなくなるみたいじゃない

○○

そんな馬鹿な事はしない

私は…そんなに弱くない

そう思ってるから

この作品はいかがでしたか?

54

コメント

2

ユーザー

さむ可愛すぎでしょ卵焼きとかすぐ人の食べ物取っちゃうの解釈一致すぎる‪‪‪w‪w‪あと、インスタDM出来ない💦

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚