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この状況はまさに絶望
外部に助けを求めることもできない
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不安そうな顔で僕の顔を覗き込むきんとき
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今までは感情が忙しすぎてそこまで考えが回っていなかった
もしかしたらなんとかなるかもしれない
淡い期待が心に浮かぶ
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きりやんはスマホを取り出し、電源ボタンを押す
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不思議そうにし、数回電源ボタンを押す
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きりやんはスマホに目を向け、電源ボタンを長押しする
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きりやんのスマホが使えなかったので僕もスマホを取り出す
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だめだ
僕のスマホも電源が入らない
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2人もスマホを手に握っていたので尋ねてみる
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きんときは首を横に振る
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これでスタートに戻った
状況はなにも変わっていない
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鳥居を見つめる
奇妙な鳥居
見た目は普通だがどこか邪悪さを感じる
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ここになにか置いて
もう一度ここに来るのか確かめよう
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置けそうなものはないかときりやんはバッグを漁る
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神社
言葉の通り神が祀られている場所
そんな場所に相応しくないものはなるべく置かない方がいいだろう
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きりやんは地面に五円玉を置く
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僕たちは鳥居をくぐった
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不満を口に出す2人
僕も同じ不満を抱いている
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時間を確認することはできない
感覚に頼るのみだ
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ため息をついて面倒くさそうにするスマイル
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そう言って辺りを見渡すきんとき
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僕たちは再び鳥居をくぐる
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僕たちは先程置いた五円玉の有無を確認する
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五円玉はあった
つまり、同じ神社であるということだ
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きんときは冗談で言ったつもりなのだろう
だけど、それは本当にありそうだ
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やって損はないと思う
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こうして僕らは、神社にあるかもしれないヒントを捜索することになった
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色んな箇所を探し回る
リン リン リン リン リン
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強い風と共に鈴の音が鳴り響く
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僕らは聴覚を頼りに音が鳴った方に寄る
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一面に飾られている鈴
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不思議ではある
だけどヒントだとは思えない
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この後も僕らは神社を歩き回った
しかし、何も情報を得ることは出来なかった







