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〜5ヶ月後〜
今日は12月25日そう クリスマスだ。 病院でも、クリスマスパーティーが 行われている。 私も誘われたけど、 あることを理由にして、 断ることにした。 その理由とは、
コンコンコン
創
そう、今日は創くんと会える日だから、 今日は2人でクリスマスパーティー
未来
創
創
混んでる中来てくれてありがとう そう言いたい、 言えない、 もう、ほぼ喋れない、
未来
創
未来
創
未来
創
創
未来
創
未来
創が病室から出ていく
私は日記を取り出して、 さっき話したことを書く。
日記 今日はクリスマス 創くんとクリスマスパーティーを しました。 私が話せなくても、 一緒にいてくれます。 創くんと後どれくらい 話せるのだろう、 自分でも分かる、 死が近付いていることが、 運命を憎みたくないです。 もうこれ以上、『好き』が 強くなってしまったら、 私は運命を憎んでしまいます。
そして、私は後ろのページを開き、 また、書き始める。 分かりやすいように、 読みやすいように、 丁寧に、書く。
〜1ヶ月後〜
今日はとても寒い、 1月になり、本格的な寒さが 襲って来たことで、 体調を崩してしまい、 前回の創くんとの約束を ドタキャンしてしまった。 創くんはしょうがないと 言っていたが、 申し訳ない気持ちが消えなかったので、 ここら辺の美味しいお菓子を お母さんに買ってきてもらった。 創くん喜ぶかな、
コンコンコン
創
創
未来
創
未来
創
未来
未来
創
創
創
優しいな、 こんなにも話すのがゆっくりなのに、 聞いてくれる人なんて、 創くんかお母さんくらいだよ、
創
未来
窓の外には 辺り1面、雪が広がっていた。 真っ白で、綺麗だった、 私の心の色もこれくらい綺麗な 真っ白であればな、
未来
創
創
創くんは勢いよく病室を出ていった どうしたのだろう、
創くんが出て行ってから、 10分程たった。 私はふいに窓の外を見る。
そこには、雪だるまを作っている、 創くんがいた。
未来
私は久しぶりに笑った。 なぜかは分からなかったけど、 面白かった。
雪だるまを作り終わったのだろうか、 創くんが病室に向かって 手を振っている。 私も振り返す。
コンコンコン
創
未来
創
創
未来
創
未来
日記 今日も創くんと会いました。 創くんは必ず最後に 『またね』と言います。 『またね』と言われるだけで、 2週間後も生きていようと 思います。 朝、看護師さんに文字が もう読めないねと言われました。 看護師さんはきっと悪意は なかっただろうけど、 私はショックでした。 でも、読めなくても書き続けます。
窓の外を見ると、 創くんが作った雪だるまが 微笑んでるように見えた。 あの雪だるまも 応援してくれてるのかな、
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