夏奈
おはよ
里津花
おはよー
裕人
はよー
ゆうすけ
おはよ!
私達、4人は幼稚園からの幼なじみ!
しかも、高校生になった今も一緒にいる。
奇跡すぎる…!!
しかし、私はこの中で密かに想いを寄せている人がいた。
とにかく優しくて…。
顔もいいと、女子からの好感度も高い!
しかし、私はこの想いを閉じ込めようと努力している。
だって、私が気持ちを伝えたら今の関係が壊れてしまうかもしれないから…。
裕人
なあ、教科書見してくんない?
里津花
いいよ〜
里津花
また、忘れたの?
裕人
うん
里津花
あっさり認めたねぇ…
裕人
うん
里津花
あのさ
裕人
何?
里津花
裕人は、好きな人とかいないの?
裕人
まあ、気になってる子は一応いるけどね
里津花
そっか
裕人
なんで?
里津花
いや、と、友達が知りたいって言っててさ
裕人
ふーん
裕人
まあ、いいや。
里津花
(いけない。いけない。私は、裕人に想いを伝えないんだからこんなこと聞いても、仕方ないのに…。)
夏奈
裕人とは、どうだったの?
里津花
まあ、話せたけど…。
里津花
好きな人もいるか聞いたよ?
夏奈
なんて?
里津花
気になってる子がいるって言ってた
夏奈
そっか…
夏奈
まあ、それが里津花かもしんないんだからね!
里津花
うん…。
夏奈
今度は、気になってる子は誰か聞いてみたら?
里津花
無理だよ!
里津花
私じゃなかったら、片思い確定じゃん!
里津花
そんなのやだよ…。
里津花
今の時点でも、自信がないんだから…
夏奈
でも、聞かないことには始まらないと私は思うよ?
夏奈
聞かずに後悔するより、聞いて後悔した方が、私はよっぽどスッキリすると思うけど
里津花
…………
里津花
わかったよ…。
里津花
昼休みに聞いてみるよ…
夏奈
うん。
夏奈
聞いた方がいいと思う。
私は、夏奈にそう言われたので、裕人に聞くことにした。
里津花
裕人!
裕人
ん?何?
里津花
あのさ、さっき言ってたけど…
里津花
裕人の気になる人って誰なの?
裕人
俺?
裕人
なんで、里津花に教えなきゃいけないの?
里津花
ごめん…。
里津花
でも、気になるから教えて欲しいの!
裕人
はぁ…。
裕人
お前、絶対誰にも言うなよ?
里津花
(え?教えてくれるの?)
里津花
(じゃあ、私じゃないこと確定じゃんか…。)
里津花
うん。
里津花
分かった。
裕人
夏奈
里津花
え?
里津花
ちょっと待って
里津花
(夏奈?あの夏奈?私の親友の?)
里津花
(なんで…。)
裕人
俺、この関係を壊したくないから想いを伝えられないんだ…。
里津花
そ、そうなんだ…。
里津花
(信じられない…。なんで?)
里津花
教えてくれてありがと!
里津花
じゃあ、またね!
私は、裕人にバレないようにこぼれてきた涙を拭ってその場を去った。
夏奈
ねぇ、好きな人いるの?
夏奈
(ゆうすけの好きな人って誰なんだろ…。)
夏奈
(私だったらいいな…。)
ゆうすけ
は?
ゆうすけ
なんだよいきなり…。
夏奈
ごめん!でも、気になってさ!
ゆうすけ
誰にも言うなよ?
夏奈
う、うん…。
夏奈
(それって私じゃないってことか…。)
夏奈
(あぁ、両思いじゃないんだ…。)
ゆうすけ
里津花
夏奈
は!?
ゆうすけ
静かにしろよ…。
夏奈
ごめっ…。
夏奈
(嘘…。)
夏奈
(そんな…。)
夏奈
(里津花のことが好きなんて言わないでよ…。)
夏奈
(私たちの関係を壊さないでよ…。)
ゆうすけ
俺、今の関係ですごく満足してるからさ。
ゆうすけ
だから、告れないんだよね…。
夏奈
そっか…。
夏奈
ありがと!
夏奈
じゃ、またね!
ゆうすけ
おう!
夏奈
(ひどい…!)
夏奈
(私の親友のことが好きなんて…。)
夏奈
(やめてよ…。)
いかがでしたか?
これは、四角関係ですね…。
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