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“アオ”が似合う君

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“アオ”が似合う君

4 - 第4話 マスクの下

♥

282

2022年03月04日

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莉羽

こんにちは!

莉羽

莉羽です!

莉羽

“アオ”が似合う君

莉羽

第4話 マスクの下

莉羽

本編へどうぞ!

これはnmmnです ご本人様とは関係ありません

苦手な方は見ないでください

さとみ

あ、ころんおはよ!

ころん

.......さとみくん...

ころん

おはよう

さとみ

(あれ........?)

今日の君は どこか元気がないように見えた

さとみ

ころん....?大丈夫?

ころん

....え?

さとみ

元気....なさそうだったから....

ころん

え、そ、そんなことないよ...!

さとみ

.....そう...か....

さとみ

あ、なぁころん

さとみ

今日もさ、どっか寄ってかねぇ?

その瞬間、また、君の表情が曇る

ころん

っ....今日は...

ころん

ごめんね....行けない....

さとみ

.....そっか

ころん

誘ってくれたのに....ごめんなさい....

さとみ

や、いいんだよ、そんな気にしなくても....!

さとみ

逆にほぼ毎日付き合ってくれてありがとな!

さとみ

また今度、な?ニコッ

ころん

.....うん...ありがとう....

そう言って微笑む君の顔は

どこか悲しそうに見えた

昼休憩

弁当を準備しながら、横目で隣の席を見る

相変わらずそこには、もう君の姿はない

仕方なく俺は今日も、クラスの奴らと昼食を済ませようと

そこそこ仲のいいグループの輪の中に入っていった

モブ1

さとみってさぁ、青柳くんと仲いいよな

さとみ

ん?ころんのこと?

モブ2

しっかり下の名前で呼んでんだな....

モブ2

いつも一緒にいんじゃん?なんでそんな仲良くなったの?

モブ1

あーそれ気になってた

モブ1

タイプ全然違くね?

さとみ

んー....まぁ確かにな

さとみ

あいつ大人しいタイプだし

モブ2

俺ら去年も同じクラスだったけどさぁ

モブ2

声あんま聞いたことないんだよな

モブ1

そうそう、それにさ

モブ1

笑ってるとこ見たこと無かったんだけど

モブ1

さとみといるときは、なんか良く笑ってるよな

さとみ

.....え?

モブ2

あぁぁ!分かる!!

モブ2

なんか、ちょっと雰囲気明るくなったっていうか

モブ2

今までちょっと話しかけにくい感じだったんだよ

さとみ

そうなんだ........

さとみ

(なんかちょっと....嬉しい.....)

さとみ

(俺といる時は、ちゃんと笑ってくれてんのか...)

さとみ

(何か隠してるみたい...ってのは、俺が考え過ぎなだけ.....?)

モブ1

そういえばさぁ....

モブ1

なんでずっとマスクつけてんだろうな

モブ2

それ思ってた

モブ2

あ、あとさ、夏も長袖着てない?

モブ1

あー着てたわ

モブ1

暑くないんかなって思って見てたけど

モブ1

あれかな、日焼けしちゃダメみたいな

さとみ

肌弱い的なこと?

モブ2

そーなんじゃね?まぁ本人に聞くようなことじゃないから知らねぇけど

モブ1

でも確かに青柳くんめちゃくちゃ肌白いよな

モブ2

それな?!羨ましいわぁ....

モブ1

お前真っ黒だもんなw

モブ2

しょうがねぇだろサッカーやってんだから!!www

モブ1

---------!!wwww

モブ2

----------!!!www

モブ1

wwwwwww

モブ1

-------!w

モブ2

-------!!wwwwwww

さとみ

確かに、君は出会った時からずっとマスクをしていた

触れて欲しくないこともあるかもしれないし、 俺は特に気にしてはいなかった

だけど改めて言われてみると、やっぱり気になる

もしかして昼休み一人なのは.........

そんなことを考えている時だった

先生

あ、そうだ、さとみ!

さとみ

....?

さとみ

はい、なんすか

先生

教卓の教材、後で職員室まで運んでくれないか?

さとみ

え.......

先生

じゃあよろしくなー!

さとみ

え、ちょっ!!

さとみ

........拒否権ないのかよ....

先生

お、さとみ!

先生

ここ置いといてくれ

さとみ

........っしょっと

先生

ん、ありがとなー!

さとみ

はいはーい.......

さとみ

失礼しまーす.....

さとみ

さとみ

はぁ.....

さとみ

戻るか....

さとみ

.....そういえば

さとみ

こっちの校舎はあんまり来たこと無かったな

この学校は2つの棟でできている

俺の教室があるのは西棟 職員室は東棟

今まで東棟に来ることはあまり無かった

さとみ

まだ5限まで時間あるし、ちょっと歩いて回るか

さとみ

こっちはこんな感じなんだな.....

さとみ

....ん?

廊下の隅に、ひっそりと階段がある

さとみ

.....階段

さとみ

デジャヴだな.....w

さとみ

もしかしてここも屋上の?

俺は静かに階段を上った

案の定そこは屋上に繋がる階段だった

さとみ

こっちの棟の屋上にも来れたんだな.....

さとみ

..........はぁ...

さとみ

日当たってて...気持ちい........

さとみ

ここ、ほんと景色いいな.....

さとみ

さとみ

.....あれ?

目線の先に誰かいる

水色の綺麗な髪と白い肌が見える

あの後ろ姿は........

さとみ

ころんだ.......!

さとみ

行ってみるか

俺は何も考えずに、君のもとに駆け寄って行ってしまった

さとみ

ころん!

ころん

えっ......?!

俺の声に驚いたのか、君が慌てて振り返る

その顔を見た瞬間、俺は衝撃で言葉を失った

初めて見る、マスクの下の素顔

隠れて見えなかった君の白い頬には

大きなアザがあったのだ

“アオ”が似合う君

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