ねぇ
待って
嫌だ
○○
○○
○○
おばさん
○○
○○
警察
○○
○○
○○
私の声は届かず
救急車は閉まり
病院へ向かった
そのまま私は
崩れ落ちた
滝
滝
○○
○○
滝
滝
○○
滝
滝
滝
○○
その後は涙でよく前が見えなかった
事故から1時間
私はずっと携帯を見ている
○○
○○
○○
手の震えが止まらない
もし何かあったら
もし…
滝
震える手にお父さんが手を重ねる
滝
宮侑
通話
00:00
○○
治
治
治
治
○○
○○
治
治
治
○○
○○
治
治
○○
滝
詩織
○○
そこには綺麗な人がたっていた
治
治
詩織
詩織
○○
○○
詩織
詩織
詩織
詩織
詩織
詩織
詩織
詩織
詩織
○○
強く
聡明な女性
それが侑くんのお母さん
○○
詩織
詩織
○○
と言い中に入った
そこには
静かに呼吸気をつけて寝ている
侑くんがいた
奇跡的に頭を打っただけで
他に全く怪我はなかった
スポーツの道を閉ざさずに済んだと思った
○○
○○
○○
○○
勝手に涙が溢れてくる
違う
泣くのは私じゃない
侑くんの手を握ると
ほんのり暖かかった
生きてる
それが何よりもの安心材料だった
その日は家に帰り
すぐに眠りについた
しかし次の日侑くんは目を覚まさなかった
侑くんが事故にあってから1週間
日に日に焦りが募る
○○
○○
○○
手を握ることしか出来ない
私にはそれくらいしかできなかった
すると
ピクと
人差し指が動く
○○
詩織
○○
○○
○○
詩織
詩織
目を覚ました時 沢山の人に囲まれていたら
パニックになってしまうと考え
お母さんとお医者さんのみが
病室に残った
私はあとは祈ることしか出来ない
治
治
そう言ってる治君の目も
少し潤んでた気がする
ガラガラと音を立て
侑くんのお母さんが出てくる
詩織
詩織
○○
安堵から涙がこぼれる
治
治
○○
○○
しかし
世界はもっと
残酷で
意地悪だった
宮侑
窓の外と時計をじっと見てる侑くんがいる
先に声をかけたのは
治
治
宮侑
宮侑
宮侑
治
治
宮侑
○○
○○
宮侑
宮侑
その瞬間
私は頭が真っ白になった
○○
治
治
宮侑
宮侑
詩織
詩織
詩織
○○
解離性健忘
侑くんはそれだった
詩織
詩織
詩織
○○
○○
○○
○○
○○
○○
詩織
○○
○○
○○
治
○○
○○
○○
○○
○○
○○
治
治
治
○○
○○
○○
詩織
○○
そこには1週間見ていた侑くんがいた
でも彼は
もう
私のことを覚えていない
泣きそうになるが
グッとこらえる
○○
○○
○○
○○
そう言い
額にキスをして
その病室を私は去った
あれから6年がたった今
私は今も 日本バレーボール協会に務めている
今日は休みだが
やることがあった
○○
○○
滝
○○
1人になった父は
もう少し駅前に引っ越すとのことで
私の部屋のものも 処理することになった
滝
滝
滝
滝
○○
あれからひとつ変わったことと言えば
本を読まなくなった
というより
読めなくなったに近い
今までは嫌なことも
本のおかげで緩和できていたが
今は
本を読むと何か
あの時の辛い気持ちが蘇る気がした
○○
○○
滝
○○
○○
滝
○○
父がダンボールを持ってきて
それにどんどん詰めていく
○○
○○
滝
○○
次に取ったのは
「プルースト」
○○
びっくりして落としてしまう
滝
○○
滝
滝
○○
○○
滝
滝
なんだその質問
川島瑠璃子は
川島瑠璃子でしょ
と返しそうになってしまったが
私にはもう
気づいていた
「川島瑠璃子」
それが私の
母であったこと
滝
滝
○○
○○
○○
○○
○○
○○
○○
○○
○○
親愛なる○○ あなたにこの本を捧げます
○○
滝
滝
○○
○○
滝
滝
○○
○○
○○
特定のニオイを嗅いだ時に、 その香りにひもづく記憶が 呼び起こされる現象
○○
○○
滝
滝
その言葉にはっとした
「多分ずっと忘れん香り」
いつかの侑くんが言っていた言葉
○○
○○
○○
高校時代を思い出すものは
全てこの家に置いていった
何も覚えていない
滝
滝
○○
滝
滝
お父さんとお母さんの部屋だ
私が
ずっと入らなかった
そして
見覚えがあった
昔に見た夢だ
「○○」
「忘れないで」
その声は
○○
滝
滝
私がよく使っていた香水の横に
もうひとつ置かれていた
きっと新品だ
後ろに名称が書かれている
「ダージリンティー」
と
滝
○○
○○
○○
お母さんを思い出せた今
別に仕事に行かなくていい訳では無い
私はかなり高い所まで昇格し
休むとか甘いこと言ってられない
○○
○○
○○
SCHWEIDEN ADLERS
それと
MSBY Black Jackal
の試合だ
本当だったら
全く知らないで
久しぶりの再会
みたいなことをしたいが
それは無理だ
私は何度も彼のプレーをみて
胸をときめかせていた
でも仕事は仕事
しっかりやろうと心に決めて
迷惑にならない位の
香水をつけて家を出た
○○
黒尾
隣にいるのは同期の黒尾
黒尾
○○
黒尾
黒尾
○○
黒尾
黒尾
○○
○○
黒尾
黒尾
○○
黒尾
私たちは中二階みたいな上のところで
みんなの試合を見る
○○
侑くんは日向選手とじゃれあっていた
気がついたら目で追ってしまう
黒尾
○○
○○
○○
○○
○○
黒尾
試合はMSBYの勝利
侑くんは
笑っていた
黒尾
○○
○○
黒尾
○○
黒尾
黒尾
黒尾
そこには侑くんの姿もあった
何故か恥ずかしい
○○
黒尾
黒尾
黒尾
コツコツとヒールの音を立て
私は通り過ぎる
その時
手を掴まれる
宮侑
○○
嘘…なんで
黒尾
黒尾
○○
○○
宮侑
宮侑
宮侑
息が止まった
○○
宮侑
宮侑
○○
○○
○○
○○
黒尾
宮侑
宮侑
宮侑
宮侑
○○
○○
○○
○○
○○
○○
○○
宮侑
宮侑
○○
○○
○○
「忘却プルースト」end
その後の2人
○○
○○
宮侑
宮侑
○○
○○
○○
宮侑
宮侑
宮侑
○○
○○
宮侑
「宮侑選手の可愛すぎる彼女!?」
○○
宮侑
○○
○○
宮侑
宮侑
宮侑
○○
宮侑
○○
宮侑
宮侑
宮侑
○○
宮侑
○○
○○
○○
宮侑
宮侑
○○
宮侑
宮侑
○○
○○
宮侑
宮侑
宮侑
宮侑
宮侑
○○
○○
宮侑
○○
○○
○○
宮侑
宮侑
宮侑
そう言って侑は勢いよく飛んで行った
私の結婚も
○○
○○は口角を上げ
○○
そう言いながら
侑の手を握った
○○
○○
宮侑
end
「忘却プルースト」終わりましたーー!
いやーこれ
自分ながらにいい話だなー
って思ったりして
個人的にすごい好きな話だったかな
リクエストとか受け付けてるので
あったらどしどし
お願いします!
ではまた
いつかの私の作品で
コメント
13件
やばい,初めて夢小説でないた😢
一気見しました!!角名の方も見ましたが天才すぎませんか?!ガチめに感動しちゃいました笑
最高すぎるんですけどもぉぉ✨✨ 他の作品もめちゃくちゃ見てるんですけど主様私の事泣かせる達人ですね!?涙ボロボロです笑笑大好きです