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研究所 10階廊下

ライ

…なんだ…今の地震は…

ライ

震度5弱か…まあ俺には関係ないがな。

ラース

………

ライ

さぁ…続きを始めるか。貴様の苦しむ姿を…俺に見せろ!

ライは再び攻撃し始める

ラースは刀で防御する

ライが放つ超能力は、 刀の上で何度も粉々になる まるで氷柱のように…

14階

ジェミ

わ!ここは薬だらけ!どれが何の薬か分かんないや…

トコ…トコ…トコ………

ジェミ

ぎゃ!また誰か来た!

ジェミはまた、 部屋の端っこの壁を使って 天井まで登って隠れる…

研究員B

…頭痛ぇ……頭痛薬……どこだ…

ジェミ

…!

ジェミは、ゆっくり降りる

そして研究員の後ろから…

ジェミ

頭痛いの?

研究員B

あぁ…最近パソコンと睨めっこし続けてたからだと思う…

研究員B

……………はっ…!

研究員は気づいたかのように 後ろを向く

ゴッッッ!!!!

研究員は気絶した…

ジェミ

どっかに隠しとこ!

ジェミは段ボールの後ろまで運び、 無理矢理座らせる

ジェミ

オッケー!研究員1人倒した!
次は13階探しに行こっと!

ジェミはルンルンと部屋を出て行った

10階 制御室

リアス

リコ

…う……

リアス

あ!リコお姉ちゃん…!

リコ

…リアス…?

リアス

よかった…目が覚めた…!

リアス

私たち、閉じ込められちゃったの…

リコ

…え………!

リアス

リーブお兄ちゃんとアクーリなら大丈夫たよ…!リーブお兄ちゃんは、気絶してるだけで息はしてた。アクーリは起きてるよ…!

リコ

リコ

大丈夫なん…?アクーリ…

アクーリ

アクーリは背を向けて 寝そべっている…

リコ

…いつものアクーリと違うから心配やわ…

リアス

大丈夫よ…ちょっと疲れてるだけみたい。

リコ

そっか…

 

10階 廊下

カクターン

…何でハンターが侵入してんの……

スターカイム

まぁ…そりゃあ反感持つよな…俺らのしてることは犯罪に近い…!

カクターン

言い切るな!

スターカイム

あぁ…俺のサングラス取られちまった…部屋に予備あったか見に行くかぁ…

エレベーターに乗ろうとする スターカイム

カクターン

ちょっと…!

すると、階段がある方面から オオカミが2匹走ってくる

2匹とも足をくわえていた…

スターカイム

…キャンドルのやつ…仕事早ぇな。

カクターン

…どうするの?…作るの?

スターカイム

…当たり前だろ…!

スターカイムは足を持ち、 カクターンと共に エレベーターに乗った

 

廊下では止むことなく 攻撃音が鳴り響く…

ラース

っ…!

ライ

あぁ、当たったらどうなるか…お前に言うのを忘れていた。

ライ

俺の超能力は毒だ。当たると身体中に毒が周り死ぬ。

ラース

ライ

さて…貴様はどんな苦しみ方をしてくれるのか…楽しみだな!ハハハハ!

ラース

オレの身体は毒程度で死なんぞ。

ライ

…何?

ラース

回想

食堂

実験対象者となった初めての夜

たくさんの実験対象者が座る 机には1人1個、水の入ったコップが 置かれている

「…実験対象者全員、目の前にあるコップの中にあるものを全て飲め」

オレは静かにあたりを見回す

…全員、警戒して飲まない 恐らく…何か入っているのだろう

すると、目の前に座っている1人の 実験対象者がコップに手をかける

するとそのまま…

ゴクッ

飲み干した後、前を向く

…オレと目が合った

目の前の実験対象者は口を開けて 口の中を指さして笑っている

…本当に飲み込んだことを 見せびらかしていた

すると、次々と他の実験対象者が コップに手をかけ飲み始める

………

飲まなければ1人浮いてしまうと思い オレも一気に飲み込んだ

 

実験対象者は全員個室に戻る

バタッ…!

オレの後ろを歩いていた奴が 突然倒れ、苦しんでいた

周りの実験対象者が 次々と苦しみ出す

やはり…毒が盛られていたか… そう思いオレは自分の部屋に入った

その日の夜は、今でもよく覚えている

息がだんだん苦しくなり、目の前が 真っ暗になっていった…

オレは、ここで死ぬのが 正解なのかもしれない 情報漏えいをした罰なら当然だ

自分のした事の重さを噛み締めながら オレは目を閉じた…

 

ここは天国か…

身体が軽い…気がする

光が差して眩しい

「…実験対象者全員、 生きているものは外に出ろ」

死に損ねた

確実に死んだと思っていた

この一瞬にしてオレは 悔しい思いでいっぱいになった

…人が少ない…… そんなに強力な毒だったのか…?

オレは食堂に向かった

朝食が乗っているトレーを持ち 席に着く

「やあ」

…後ろから声をかけられる

振り返ると、昨日目が合った あいつが立っていた

「…お前は……」

「昨日、目が合ったね♪」

「あの時… 毒だと分かってたのか…?」

昨日の行動を疑問に感じ 思わず聞く

「匂いで大体ね」

そう言って隣の席に座る

「寝る時… 苦しくなかったのか…?」

「…」

そいつは朝食についている スープを見つめながら答える

「苦しかったよ。生死を彷徨った」

「でも…私には生きてるうちに、 絶対やらないといけないことがあったから… 強い意志でこうして生きられた」

「…」

分からなかった

そんな意志だけで生き残れる理由が

生きられる確率の低い実験を これからさせられるというのに

「私の名前はヤンサー。君は?」

「…オレはラース」

「…元研究員だ」

 

ライ

ライ

フッ……貴様の飲んだ毒は、今は俺の超能力として取り入れられている。

ライ

まさか…耐性が付いてたとはな。

ラース

ライ

…プラン変更だ。辛い死に方をさせるのはやめだ、やめ。

ライ

もっっっと辛い目に合わせてやる。

ラース

………

ライが何を企んでいるのか 想像つかず、顔をしかめるラース

そんなのもお構いなしに ライは再び攻撃を始める…

25階

パーカ

パーカ

(…誰にも会わずに最上階まで来てしまった……)

俺はエレベーターを降りる

パーカ

(ここ…今までの階と何かが違うぞ…?)

パーカ

(……心臓の動くスピードが速い…)

俺は静かに、落ち着かせる…

さっきのように、隠れてやり過ごす わけにはいかない

仲間と一緒に無事に帰るために…

パーカ

(…よし、気合い入れていくぞ…!)

俺は目の前の扉を開けた…

 

大きなモニターが何台も 設置されている

パーカ

…!!

真ん中に女性がいた

俺に背を向けて、モニターをただ じっと見つめている

パーカ

(こ…この人……今まで出会った人と何かが違う…)

パーカ

(何故だ…どこが違う…!)

すると、 ゆっくりと女性はこっちを見る

仮面を被っているからだろうか… 視線が全く合っていない

グルーヴ

…あなた……
研究員じゃない…でしょ?

パーカ

!!

グルーヴ

どうしてここにいるの?

俺は…正直に話した

パーカ

パーカ

もう…こんな研究やめてください…もう…俺たちの仲間が死んでいくのは見たくないです…

グルーヴ

グルーヴ

…あなた……

 

13階

ジェミ

きゃ〜〜!わんちゃんがいっぱい!

ジェミ

昔飼いたいってお母さんにねだったの思い出すな〜♪

ジェミ

はっ……………

ジェミはあたりをキョロキョロしだす

ジェミ

…誰も来てないね…!

確認してから飼育場を後にし 廊下に出る

 そして入れそうな部屋を探し出す

ジェミ

…あ!この部屋何かありそう!
次は何かな〜犬のおもちゃ?それともおやつ?

ワクワクしながら扉を開ける

扉の先には…

ジェミ

っっ!!!!!

ジェミは慌てて自分の口を押さえる

ジェミ

…思わず叫ぶところだった……!

ジェミ

…今取るからね!

ジェミはスコルについている ガムテープを取る

ジェミ

…大丈夫………?

スコル

スコルは何も言わず、俯いたまま

ジェミ

…?

スコル

すまん……

ジェミ

!!

ジェミ

何で謝ってるの!
パーカが推理してくれたんだけど、研究員が少ないって知ってて侵入したんだよね?

スコル

….おう。

ジェミ

じゃあスコルは悪くな〜い!

ジェミ

…研究所の外までおんぶしようか?

スコル

いや…だいぶ体力が戻ったから、水になって行ける。

スコル

…ほんとにありがとな、ジェミ…

ジェミ

いいのいいの!早くお外に行って!ヴァルが心配してたよ。

スコル

おう。

スコルは水になり、階段をそのまま 降りて行った…

 

グルーヴ

グルーヴ

…あなた……優しい子ね。

パーカ

…?

グルーヴ

あなたになら話せる…
何故私が…この島が今のようになってしまったのかを…

【main】 Z.island EP1

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