阿笠 遥
お姉ちゃん...何処に...
宮川 涼介
阿笠......
二宮金次郎像
すまん、妙な話を......
阿笠 遥
...いえ、教えてくれて
ありがとうございます
二宮金次郎像
では...
すると、二宮金次郎さんはまた石像の姿に戻って走りに行きました。
阿笠 遥
...宮川くん、ありがと
阿笠 遥
帰ろっか
宮川 涼介
......うん
帰り道、私は宮川くんに正直な気持ちを打ち明けました。
阿笠 遥
あのさ...私...
宮川 涼介
...なに?
阿笠 遥
もう、調査するの...やめよっかな...
宮川 涼介
阿笠 遥
なんか、知るのが怖くなったの
阿笠 遥
この世界には知らなくていい事もある
阿笠 遥
だから、もう......
宮川 涼介
阿笠 結衣は死ぬために七不思議を追っていたんだと思う?
阿笠 遥
阿笠 遥
え?あの...
宮川 涼介
多分、違うと思うよ
宮川 涼介
興味本位かなんかだろうよ
阿笠 遥
......
宮川 涼介
今、阿笠 結衣がどうなってるのかは知らない
宮川 涼介
でも、幸せじゃないってことは分かってるじゃん
宮川 涼介
なら、助けてやろうぜ?
阿笠 遥
...でも私もう...っ
宮川 涼介
怖いなら、俺がいるから
阿笠 遥
...っ!
宮川 涼介
ぜっってー、阿笠を守るから
宮川 涼介
一緒に調査しよう、な?
阿笠 遥
...うんっ!
今までは、急にいなくなってしまったことへただ動揺してました。
でも、その時はお姉ちゃんがいなくて悲しい とか 守ってくれる人がいることの温かさに涙が出ました。
宮川 涼介
次は何処に行く?
阿笠 遥
...次はねっ...
阿笠 遥
「1段増える階段」...
宮川 涼介
それってたしか、丑三つ時?
阿笠 遥
うん
宮川 涼介
なら今から行けるじゃん!
阿笠 遥
...行こう!!
宮川 涼介
よーし!
阿笠 遥
あ、その前にトイレ
阿笠 遥
寄っていい?
宮川 涼介
え、良いけど...
阿笠 遥
あ、違くて!
阿笠 遥
花子さんに聞きたいだけ!
宮川 涼介
あ、あぁそう......
阿笠 遥
じゃあ...
阿笠 遥
花子さーん!!
阿笠 遥
いるー?
花子
んも~こんな夜遅くに...
阿笠 遥
ごめんごめん!
阿笠 遥
て、花子さんパジャマ!
花子さんは、ちょいセクシーなネグリジェ(?)みたいなのを着てました。
花子
ふふふふ~
花子
これいいでしょぉ~
阿笠 遥
うん
阿笠 遥
それで、花子さん
阿笠 遥
1段増える階段って知ってる?
花子
あー!知ってるよぉーん
阿笠 遥
本当?!
阿笠 遥
教えてください!
花子
教えるも何もねぇ~ん~...
花子
階段登るしかないよね~笑
阿笠 遥
え、それだけ?
花子
そーよ~
花子
じゃ、ぐっなぁい
阿笠 遥
お、おやすみ...
宮川 涼介
あ、おかえり!
宮川 涼介
何か分かった?
阿笠 遥
今回の調査って本当に簡単みたいだよ~
阿笠 遥
階段登るだけだって
宮川 涼介
マジか!笑
宮川 涼介
後5分だ
阿笠 遥
よし、行こっか!
阿笠 遥
この階段、普段は12段だったよね
宮川 涼介
うん
宮川 涼介
今は暗くてよく分からないけど
阿笠 遥
あ、時間だ...
宮川 涼介
阿笠、今回は俺が行くよ
阿笠 遥
えっ、でももし宮川くんに何かあったら...
宮川 涼介
大丈夫!
宮川 涼介
たまには阿笠も休めよ!
阿笠 遥
...うん、ありがと
宮川 涼介
じゃ!行ってくるわ
阿笠 遥
(宮川くん...大丈夫かな...)
宮川 涼介
1...2...3...4...
阿笠 遥
(すご、さっさと行っちゃう笑)
阿笠 遥
(怖くないのかな...?)
宮川 涼介
5...6...7...8...9...10...
宮川 涼介
11...12...
阿笠 遥
(13は...?)
宮川 涼介
じゅうさ...
宮川 涼介
うわあぁっ?!
阿笠 遥
えっ?!宮川くん?!
阿笠 遥
(うそうそ、やだ...)
阿笠 遥
(ドンッて落ちたってこと?!)
阿笠 遥
階段下にはいない...?
阿笠 遥
宮川くん!!どこ?!
阿笠 遥
12、13...
13段目に乗った途端、13段目が消えて、下に落ちました。
阿笠 遥
キャアァァッ!
阿笠 遥
痛......
宮川 涼介
あ、阿笠?!
阿笠 遥
宮川くん...
宮川 涼介
なんで来ちゃったんだよ!
宮川 涼介
こんな危ないとこ...
阿笠 遥
だって、宮川くんがいなくなったら私...
阿笠 遥
また1人になっちゃうんだよ!
宮川 涼介
......ごめん
阿笠 遥
私こそ...
トミ子
あら、なぁにしんみりしてるのよっ?
阿笠 遥
キャっ
宮川 涼介
うわぁっ!
トミ子
何よ、そんな驚くことないじゃなぁ~い
阿笠 遥
え、だ、誰...ですか...?
トミ子
あんたっ失礼ねぇ~
トミ子
このトミ子様を知らないっていうの?!
宮川 涼介
知らねーよ!
トミ子
ひどい口の利き方ね
トミ子
まぁ、いいわもうすぐ食べちゃうんだし♡
阿笠 遥
え...(嘘ー?!)
阿笠 遥
(これガチ系?!)
阿笠 遥
(今までのが緩かったからって気を抜いてたーーっ!)
宮川 涼介
ふざけんなって!!おい!
トミ子
あーもーうるさいわねー...
トミ子
さ、もう食べちゃおぉ~
宮川 涼介
おい阿笠、これやばいやつかもしれない
阿笠 遥
うん...ねぇ、ちょっと私に合わせといて!!
宮川 涼介
え、いいけど...
阿笠 遥
トミ子さん!!
トミ子
なによ?
阿笠 遥
さっきは失礼しました!
阿笠 遥
あの、トミ子さんのこと知ってたんですけど
阿笠 遥
想像してたよりずっと美人で分かりませんでした
トミ子
あらっ、嬉しいわねぇ~
阿笠 遥
(よしっ!騙された!!)
宮川 涼介
...?????
阿笠 遥
宮川くんもビックリしたよねっ?
宮川 涼介
あ、う、うん...はい...
阿笠 遥
(いや、演技下手?!)
阿笠 遥
あの、トミ子さん
トミ子
なあに~?
阿笠 遥
噂によると、トミ子さんってとてもオシャレなんですよね?
阿笠 遥
服とか見せていただけませんか??
トミ子
あらっ、良いわよ~♪
トミ子
奥から取ってくるわっ!
阿笠 遥
...よし、宮川くん!!
阿笠 遥
壁登って外に出よう
宮川 涼介
そういうことかー!
宮川 涼介
よし!!
阿笠 遥
この大量の包丁使えば、何とかなるかもしれない
宮川 涼介
あ、壁にぶっ刺してくやつ!
宮川 涼介
よし、先に俺がロープ持って行くからそれに捕まって阿笠も来い!!
阿笠 遥
うん!
宮川 涼介
宮川 涼介
あとちょっとだから!
阿笠 遥
うん!
宮川 涼介
宮川 涼介
よし!垂らすぞ!
阿笠 遥
捕まったよ!
宮川 涼介
よし、上げるぞ!
トミ子
この3つがあたしのお気に入りの服なのよ~♪
阿笠 遥
!!!
トミ子
...あんたたち、あたしを騙そうとしたのねっ!!
トミ子
待ちなさい!!
阿笠 遥
み、宮川くん早くっ!!
トミ子
おりゃあああ!!
宮川 涼介
あとちょっと...っ!!
阿笠 遥
着いた...!
阿笠 遥
ハァハァ...ありがとう
宮川 涼介
大丈夫だけど、阿笠は怪我してない?
阿笠 遥
大丈夫
宮川 涼介
今回は関係なかったな、お姉ちゃんの件と
阿笠 遥
...うん
阿笠 遥
でも、あと4つも残ってるんだし、ゆっくりし探していけばいいよ
阿笠 遥
(いつかこの調査が終わる日も来ちゃうんだよね...)
阿笠 遥
(もう宮川くんと冒険できないかと思うとちょっと残念かな...)
宮川 涼介
そうだな!!
宮川 涼介
よし、帰るか!!
阿笠 遥
うん!
花子
はるっちぃ~★
花子
階段のオネエ、どぉだった?
阿笠 遥
あの人本気の奴だったんだけど!!
阿笠 遥
食べられかけた...!
花子
ま、アイツはそーゆー類の奴だからね~🙄
阿笠 遥
えっ、花子さん知ってたの?
阿笠 遥
教えてよ~😭
花子
あのさ、はるっち
阿笠 遥
花子
前から思ってたんだけど
花子
うちらだって、幽霊だからね?
花子
たまたま花子と金次郎が緩かっただけで、他のはそーゆーやつばっかだよ
阿笠 遥
そうだよね...
花子
だから、はるっちも遊び半分ならやめなー?
阿笠 遥
私はそんなんじゃない!!
阿笠 遥
お姉ちゃんを助けるためにやってるの!!
花子
でも、それって誰かから頼まれた訳じゃないよねぇ?
花子
勝手にやってるんだから、別に辞めてもいいっしょ
阿笠 遥
花子さんなら私の気持ちわかってくれてると思ってたのにひどい
阿笠 遥
もう話しかけないで!
花子
阿笠 遥
あんなトイレもう二度と行かない!!
花子
花子
阿笠 遥
(ひどいよ...花子さん、なんでそんな事言うの...?)
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