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次の日の放課後。
私は校門の前で立ち止まっていた。
帰る方向は、家の方。 それは昨日と同じ。
でも
昨日と違うことが一つだけあった。
雨季
頭に浮かぶのは、黒い髪が風に揺れる姿。
砂浜でくるくる回りながら歌ってた、あの子。
名前も知らない。
学校も知らない。
でも
雨季
私は小さく息を吐いた。
雨季
別に約束した訳じゃないし。
会いたい理由だって、はっきりしてない。
なのに
足は自然と、海の方向へ向かっていた。
坂を下る。
昨日と同じ道。
風邪が少し強い。
潮の匂いがする。
歩くたびに、胸の奥が少しだけ落ち着かなくなる。
雨季
この感じ。
海は、昨日と似た静かな色。
波がゆっくり砂浜を撫でる。
そして
雨季
昨日と同じ場所。
海のすぐ近く。
長い黒髪の女の子。
今日は踊ってはいなかった。
砂浜に座って、海を見ている。
風が髪を揺らしていた。
私は少しだけ、足を止めた。
気づかれないうちに帰ることもできる。
雨季
そのとき。
声がした。
私は驚いて顔を上げる。
その子が振り返っていた。
黒い瞳がこちらを見ている。
少しだけ嬉しそうな顔で。
雨季
私は少しだけ眉をひそめた。
雨季
彼女は立ち上がり、砂を軽く払う。
雨季
楽しそうに笑う。
私はため息をついた。
雨季
海の方を見る。
雨季
彼女は私の横まで歩いてきた。
相変わらず小さい。
身長差のせいで、自然と見下ろす形になる。
彼女は少しだけ目を細めて笑った。
雨季
砂浜を見て、足で軽く砂を蹴る。
少し沈黙。
波の音だけが続く。
でも
やっぱり不思議だった。
この子といると、空気が重くない。
彼女が言った。
雨季
雨季
彼女は小さく笑った。
雨季
私は肩をすくめた。
雨季
彼女は少し考える顔をした。
雨季
それは私も気づいていた。
でも理由は分からない。
ただ
楽だった。
雨季
私は少しだけ考えた。
そして答える。
雨季
雨季
彼女の目が少し光った。
ぐっと近づいてくる。
雨季
即答だった。
雨季
雨季
彼女は少しだけ黙った。
そして言った。
私は驚いて彼女を見た。
雨季
雨季
彼女は少し優しく笑った。
その言葉は、思ったより真っ直ぐ胸に落ちた。
私は視線を海に逃がした。
波は静かに揺れている。
雨季
小さく言う。
雨季
雨季
私は少しだけ考えて、答える。
雨季
風が吹いた。
彼女の黒髪が揺れる。
彼女は少しだけ黙って、それから言った。
砂浜にしゃがみこむ。
雨季
彼女は笑った。
雨季
私は少しだけ考えた。
そして言った。
雨季
彼女は一瞬だけ顔を丸くして、 それから楽しそうに言った。
雨季
彼女は考える顔をした。
それから、ゆっくり言った。
指を一本立てる。
雨季
私は眉をひそめた。
雨季
雨季
彼女はニヤッと笑った。
雨季
雨季
彼女は大きく笑った。
海に声が溶けていく。
その笑い声を聞いて。
私は少しだけ思った。
雨季
雨季
雨季
その時だった。
彼女が不意に言った。
雨季
私は少しだけ考えた。
そして
雨季
そう答えた。
彼女は満足そうに笑った。
その言い方が、少し可笑しくて。
私は小さく笑った。
雨季
そう思いながら、私は夕暮れの海を見ていた。
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