凜空凪(りあな)
フラフラ
凜空凪(りあな)
ストン(座る)
もう2、3日路地裏をさ迷っている
何処にも行く宛てがない
私はここで餓死する
そう考えていた時だった
カイ
嬢ちゃん
カイ
こんなとこで1人で何やってんだ
この人に出会った
カイ
俺はカイだ
カイ
カイ
嬢ちゃんは?
凜空凪(りあな)
凜空凪…
カイ
そぉか
カイ
……家は?
凜空凪(りあな)
ない
カイ
……うち来るか?
凜空凪(りあな)
……うん
カイ
来いよ
カイ
お前の母親、大変だったな
凜空凪(りあな)
ッ!?
カイ
俺は情報屋っつう仕事してんだわ
カイ
そういう情報も回ってくるんだ
凜空凪(りあな)
……
カイ
すまねぇな
カイ
あまり家には帰ってこねぇんだわ
凜空凪(りあな)
……
カイ
これからは毎日帰ってくるようにすっから
凜空凪(りあな)
……私も…情報屋したい
カイ
(この子は親族殴り殺してんだ……表社会に戻れるんけねぇよな…)
カイ
いいぞ
カイ
じゃぁ明日から俺の隣で助手でもしてくれや
凜空凪(りあな)
うん
カイ
情報屋っつうのはなーーーーーーーーー
月日が流れるのは早かった
カイは私に優しくて、いつも守ってくれた
凜空凪(りあな)
カイ、𓏸𓏸事件の犯人、××って言われてるらしいよ
カイ
分かった、××について本格的に調べる
私も助手として成長したと思う
カイ
よく情報集められるようになったなぁ
カイ
偉いぞ
カイ
ヾ('ω'ヾ)ワシャワシャ
凜空凪(りあな)
……ありがとう
カイ
ただ、無茶はするなよ
カイ
一生絆創膏に別れを告げられなくなるぞ
凜空凪(りあな)
分かってるよ
超一流の情報屋カイ
そう言われている人で、私の尊敬する人だった
なのに
凜空凪(りあな)
カイ……?
凜空凪(りあな)
どこに行ったの……?
凜空凪(りあな)
ここにいるって言ってたじゃん…
今は知ってるが
この時は知らなかった
カイは
私がカイなしじゃ情報屋にはなれないと考えた
だから私から離れたらしい
凜空凪(りあな)
……カイまで…私を1人にしないでよ…
凜空凪(りあな)
(これから……どうすればいいの……)
ホームレス
アナちゃん、𓏸𓏸に入る男の人をみたよ
凜空凪(りあな)
!!
凜空凪(りあな)
(カイ…!?)
凜空凪(りあな)
見た目は?
ホームレス
白髪の少し歳のいってそうな人だったよ
凜空凪(りあな)
……わかった、ありがとう
凜空凪(りあな)
(カイを探さなきゃ、なんで離れたのか…理由くらい……教えてもらわないと、)
カイ
(俺を見つけられたら一流の情報屋だ)
カイ
(物陰から見てた⬆)
私は毎日探した
カイに似た人の情報を得るために
でも…見つけられなかった
全然みつからない
情報が全くない
凜空凪(りあな)
クソ……
凜空凪(りあな)
なんでだよ……
ホームレス
アナちゃん、××に△△議員そっくりの人が入っていってるのを見たよ
凜空凪(りあな)
ありがとう
私は13歳でまぁ名の知れた情報屋まで成り上がった
それもこれも
カイを見つけて理由を聞くために