レイト
………

ソラ
……

ソラは小説を読んでおり、レイトは何か言いたげな顔をしていた。
レイト
…なぁ、今日は何の日か分かるか…?

ソラ
今日…?

ソラ
普通に勤労感謝の日じゃないの?

レイト
そうだけど!違うんだよ!!

ソラ
…他に何かあったっけ?

レイト
(今日はいい兄さんの日だろ!!)

レイト
(言いたい!!言いたいけど!!)

レイト
(自分から言うのはなんか恥ずい!!!)

アマネ
どうしたの?そんな物言いたげな顔して。

レイト
おお、いい所に!

レイト
今日って何の日か分かるか!?

アマネ
そんなの決まってるじゃん。

レイト
(おお…言ってくれるのか…!?)

アマネ
”外食の日” だよね。

レイト
そうじゃない!!

ギン
さっきから何騒いでんだよ…

ギン
うるせえから静かにしろ。

フィル
そ、それは言い過ぎじゃ…

ソラ
あ、ギンとフィルも居たんだ!

レイト
今日は何の日か聞いてたんだよ!

ギン
今日…?

ギン
”手袋の日”じゃねーの?

フィル
あ、あと”ゲームの日”も今日だった気がする…

レイト
…これが…物欲センサーと言うやつか…

レイト
だが…俺は絶対に負けねぇ!!!

ギン
…あいつ何と戦ってるんだ?

ソラ
さぁ…?

サクラ
ただいまです〜!

ソラ
サクラおかえり〜!

少し上機嫌な彼はどうやら買い物から帰ってきたらしい。
レイト
…サクラ、今日は何の日だ?

サクラ
今日?

サクラ
小ねぎ記念日…ですかね?

レイト
なんでそんなイレギュラーなの知ってるんだよ!?

フィル
確かに…僕も初めて聞いた…

サクラ
今日、小ねぎ記念日だからネギトロが半額だったんです!

ユメリ
マグロ!?

サクラ
ひっ!?

サクラは「ネギトロ」という単語に反応し、
突如現れた彼女に驚きを隠せないでいた。
ユメリが驚異的なスピードで現れたのは彼女の好物であるマグロ関連のワードが出てきたからだろうか。
サクラ
は、はい…なので今日の夕飯はネギトロ丼にしようかと…

ユメリ
なるほど…そういえば今日は労いの日だっけ?

レイト
俺の苦心も労ってくれよ!?

ここまでで全敗の彼にはもう愛する妹しか残されていなかった。
ヨツバ
あら、兄さんここに居たのね。

レイト
ヨツバ!今日は何の日か分かるか!?

ヨツバ
そんなの決まってるじゃない。

ヨツバ
兄さんが待ってる答えは、

ヨツバ
「いい兄さんの日」でしょ?

レイト
きたぁぁぁぁぁぁぁ!!!

そんなこんなで、彼の野望?は無事果たされたのだった。