そして、長かった
夏休みが終わった__
約40日ぶりの学校.
光に会うのが憂鬱な私は
重い足取りで
教室へと向かった.
だけど、新学期になって
光が学校に 来ることはなかった.
"これが……最後だから。"
あの夏祭りの日
光が言った言葉の意味が
やっと分かった……。
先生
先生
先生の言葉に
頭の中が真っ白になった.
何も考えることが
できなかった.
女子
女子
男子
男子
クラスメイト達の嘆き声さえも
耳に入らなかった.
先生
先生
先生
先生
先生
先生
先生
と、先生が話していた.
7月23日は
夏祭りの日だった.
あの日、光が遅刻した
本当の理由を知った.
おじいちゃんのことも
転向のことも
何も知らなかった.
何も気づいて あげられなかった.
家が大変な時に私との約束を
守ってくれたんだ…。
私は、いつも
自分のことばっかりで…
大切な人の変化を
見過ごしてしまっていた…。
◇
光のいない教室は
以前よりずっと静かだった.
光を失って初めて気がついた.
私は光のことが
好きだったんだ…って.
気づいた時には
涙を流していた.
クールで冷めている性格に
見られがちの私が
初めて人前で泣いた.
私の気持ちを
察してくれた真理が
涙が止まるまでそっと
側にいてくれた.
親友の優しさに
胸が温かくなった.
さよなら、光…
さよなら、私の初恋……。
◇
そして、月日は流れ1年後.
いつもと同じ暑い夏.
また、この季節がやってきた.
1年経った今もまだ光のことを
引きずったままだった.
心の中には、変わらず
光の存在があった.
◇
真理
真理
ある日のことだった.
真理が夏祭りに誘ってくれた.
南方 葵
南方 葵
南方 葵
だけど、その誘いを断った.
真理
真理
私を気遣った
真理の優しさだった.
だけど、真理の幸せを
優先してほしい.
真理、ありがとう…。
◇
夏祭りの日がやってきた.
♡きたら続き出します!!☺︎ 読んでくれて✐ ありがとです!!☃ ぜひ他のも 見てみてください!!
コメント
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続きとても気になります!