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幸
私はあの男を殺すためだけに生きているのです！あの男と死ぬためだけに！
猗窩座
ﾋﾟｸｯ
煉獄
幸
煉獄
興奮するな
煉獄
冷静さを失う
幸
...すみません
猗窩座
首を潰す
猗窩座
口が過ぎるぞ
猗窩座
鬼のくせに無罪様を殺そうなど
幸
.....ｯ
猗窩座
...!!
猗窩座
燃えた...
煉獄
炎の呼吸壱ノ型 不知火
煉獄
大丈夫か
幸
はい鬼ですから
猗窩座
...その再生能力...上弦にも匹敵する...
猗窩座
お前、何百人人を食った
猗窩座
それで何故鬼の敵にいる
幸
私は私の家族しか人を食って居ない！
幸
馬鹿にするな睨
猗窩座
...へぇ
猗窩座
面白いなお前
猗窩座
だが、やはり人を食っていないせいか弱いな
猗窩座
やはり俺が鍛えてやろう笑
幸
何度私をっ
煉獄
幸！
幸
...!!
煉獄
竈門少年を守れ
煉獄
そこを動くな
炭治郎
!!
幸
煉獄様一人で戦うのですか?!なりません！
煉獄
上官命令だ
幸
ｯ
幸
承知...致しました
伊之助
炭治郎の所へ来る
幸
(目で追える...私なら加勢して...)
煉獄
動くな！
炭治郎
ﾋﾞｸｯ
伊之助
ﾋﾞｸｯ
幸
ﾋﾞｸｯ
煉獄
傷が開いたら致命傷になるぞ！
煉獄
待機命令！！
猗窩座
弱者に構うな杏寿郎！全力を出せ！
幸
(煉獄様...)
幸
(お願い...勝って...死なないでください...どうか...っ)
炭治郎
煉獄さん！！
伊之助
ぎょろぎょろ目ん玉！
幸
ｯ
猗窩座
鬼なれ杏寿郎
猗窩座
そして俺とどこまでも戦い、高め合おう
煉獄
ﾊｧ...ﾊｧ...ﾊｧ
猗窩座
その資格はお前にはある笑
煉獄
断る
煉獄
もう一度言うが俺は君が嫌いだ
煉獄
俺は鬼にはならない！
伊之助
(隙がねぇ)
伊之助
(入れねぇ、動きの速さについていけねぇ...あの二人の周囲は異次元だ)
幸
伊之助さんがいるなら...((ﾎﾞｿｯ…
幸
肉の壁になるくらい私にはできる
幸
大丈夫...私は死なない
炭治郎
幸さん？
幸
煉獄様！助太刀致します
幸
血気術 百鬼夜行
猗窩座
鬼を創るのか...
煉獄
幸下がっていろ！
幸
私は鬼です！怪我しても治ります！盾にでも使ってください！
幸
貴方の邪魔はしません！
煉獄
...わかった
伊之助
やったか！
幸
...!!
煉獄
ﾊｧ...ﾊｧﾊｧ
炭治郎
(まさか...)
幸
煉獄様...？何故...
猗窩座
もっと戦おう...死ぬな杏寿郎
幸
(今までの疲労？致命傷の怪我はしていなかったはず...なのに何故)
猗窩座
生身の削る思いで戦ったとしても、全て無駄なんだよ杏寿郎
猗窩座
お前が俺に食らわす素晴らしい斬撃も、すでに完治してしまった
猗窩座
だがお前はどうだ？潰れた左目、砕けたあばら骨
猗窩座
傷ついた内蔵、もう取り返しがつかない
猗窩座
鬼であれば瞬きする間に治る
猗窩座
そんなもの鬼ならばかすり傷だ
猗窩座
どう足掻いても人間では鬼に勝てない
幸
(私が、人間というものの脆さを見や余ったから...)
幸
このままでは煉獄様が死んでしまう...
幸
煉獄様...ここは私が相手します、だからすぐにでも撤退を...
煉獄
燃える
幸
...!!
猗窩座
杏寿郎お前...
煉獄
俺は！
煉獄
俺の責務を全うする！
煉獄
ここにいる者は！誰も死なせない！
煉獄
炎ノ呼吸 奥義！
幸
ﾋﾞｸｯ
猗窩座
...!!
猗窩座
素晴らしい闘気だ...!!
猗窩座
それほどの傷を負いながらその気迫！その精神力！一部の隙もない構え！
猗窩座
はっ、はっははは
猗窩座
やはりお前は鬼になれ！！
猗窩座
杏寿郎！！
猗窩座
俺と永遠に戦い続けよう！！笑
幸
ダメ...ダメです...本当に...その体では...
煉獄
俺は炎柱！煉獄杏寿郎！！
煉獄
玖ノ型 煉獄！！
猗窩座
破壊殺 滅式！
炭治郎
煉獄さん！！！
幸
煉獄様！！
幸
ｯｯ
煉獄
ｶﾊｯ
猗窩座
死ぬ！死んでしまうぞ杏寿郎！！
猗窩座
鬼になれ！鬼になると言え！
猗窩座
選ばれしき強き者なんだ！！
幸
炎を出す
幸
(再生している...煉獄様が与えた傷を簡単に治しはしない)
猗窩座
ｯ
猗窩座
女ァ！！睨
煉獄
首を切ろうとする
煉獄
はぁあああああ！！！
猗窩座
殴ろうとする
幸
させない！
猗窩座
ｯ
猗窩座
(夜明けが近いっ早くこの場を去らなければ！)
猗窩座
(う、腕が抜けない...っ)
煉獄
(逃がさない！！)
幸
(日の光がっ)
幸
(早くっ倒さなければ)
猗窩座
(ここには陽光がさすっ)
猗窩座
(逃げなければ、逃げなければ！)
煉獄
(絶対に離さん！お前の首を切り落とすまでは！)
猗窩座
どけぇええええええええええ！！
猗窩座
逃げる
幸
!!
幸
(自らの腕を切って逃げた?!)
幸
(私もあの鬼に見られる前に太陽から逃げなければ)
幸
(知られるのは不味い)
幸
(でも、煉獄様が...っ直ぐに手当をしなければ)
幸
(いや、もうここに鬼はいない)
幸
煉獄様！煉獄様！！
幸
こんなに血だらけで...泣
炭治郎
うわぁああああ泣泣
煉獄
笑
煉獄
もうそんなに叫ぶんじゃない
煉獄
腹の傷が開く
煉獄
君も軽傷じゃないんだ
煉獄
竈門少年が死んでしまったら、俺の負けになってしまうぞ
炭治郎
煉獄さん...っ泣
煉獄
こっちにおいで
煉獄
幸も
煉獄
最期に少し話をしよう
幸
私は...大丈夫、です
幸
(そんな資格...私には無い...)
煉獄
(きっと、自分を責めているな)
煉獄
ーーーーーーーーーーー
炭治郎
ーーーーーー泣
幸
(不甲斐ない...不甲斐ないばかり、役立たず...誰も、死なせないと...誓ったのに)
幸
(こんな...優しくて強い方を...)
幸
(出来ることなら私が代わりに死にたい...)
幸
(煉獄様の痛みも全て私が背負いたい...)
煉獄
幸
煉獄
おいで
幸
...っ
幸
首を横に振る
煉獄
立とうとする
幸
煉獄様！
幸
体を支える
煉獄
笑
幸
血が...血が...嫌っ...申し訳ございません...申し訳ございません...っ泣
幸
私が...私のせいで泣
煉獄
幸は汽車の乗客を誰も死なせなかった
煉獄
全員を守ってくれた
煉獄
そのことに胸を張れ
幸
泣
煉獄
竈門少年、幸
炭治郎
泣泣
煉獄
己の弱さや不甲斐なさに、どれだけ打ちのめされようと、心を燃やせ
煉獄
歯を食いしばって前を向け
煉獄
君たちが足を止めて蹲っても、時間の流れは止まってくれない
煉獄
共に寄り添って、悲しんではくれない
煉獄
俺がここで死ぬことは気にするな
煉獄
柱ならば後輩の盾となるのは当然だ
煉獄
柱ならば、誰であっても同じことをする
煉獄
若い芽は摘ませない
煉獄
竈門少年、幸、猪頭少年、黄色い少年、もっともっと成長しろ
幸
泣
煉獄
そして今度は君たちが鬼殺隊を支える柱となるのだ
煉獄
俺は信じる
煉獄
君たちを、信じる
炭治郎
...ｯ泣泣
幸
あ"ぁあああ泣泣
煉獄
笑
幸
(守りたかった...こんな私でも認めてくれるこの方を...死なせたくなかった...傷ついて欲しくもなかった...泣)
幸
泣泣
炭治郎
悔しいなぁ...何か一つできるようになっても、またすぐ、目の前に分厚い壁があるんだ...泣
炭治郎
凄い人はもっとずっと先のとこで戦っているのに泣
炭治郎
俺はまだそこに行けない...泣
炭治郎
こんな所でつまづいているような俺は...俺は...
善逸
...っ泣
炭治郎
煉獄さんみたいになれるのかなぁ...泣
幸
ｯ泣
伊之助
弱気なこと言ってんじゃねぇ！！
幸
!!
伊之助
なれるかなれないか、なんてくだらねぇこと言うんじゃねぇ！！泣
伊之助
信じると言われたなら！それに応えること以外考えんじゃねぇ！
伊之助
死んだ生き物は、死んで還るだけなんだよ！！泣
伊之助
メソメソしたって戻ってきやしないんだよ！！泣
伊之助
悔しくても泣くんじゃねぇ！！泣
伊之助
どんなに惨めでも、恥ずかしくても、生きてかなきゃならねぇんだぞ！泣
幸
伊之助...さん泣
善逸
お前も泣いてんじゃん...泣
善逸
被り物から溢れるくらい涙出てるし...
伊之助
俺は泣いてねぇ！！泣
伊之助
あ"ぁ！あ"あ"！！
幸
泣泣
幸
素振り中
炭治郎
あっ幸さん!!
幸
...!!
幸
ダメでは無いですか炭治郎さん!!まだ安静にしていなくては
幸
私も怒りますよ
炭治郎
あはは、笑
炭治郎
今日は勘弁してください
炭治郎
煉獄さんに頼まれたことがあるので果たしたいんです
幸
...そうですか、
炭治郎
それで、幸さんにお願いがあるのですが、
幸
はいなんでも致します
炭治郎
珠世さん...という方をご存知ですか？
幸
...いえ、初めて聞く名です
炭治郎
その珠世さんが幸さんに会いたいと言っているんですが、
幸
分かりました
幸
珠世様は何故私に会いしたと申しているのでしょう
炭治郎
その人は鬼なのですが、
幸
鬼？
炭治郎
あっ悪い人ではないんです!!
炭治郎
幸さんと同じ、鬼舞辻無惨を倒したいと思っている人で、医者でもあるんです！
幸
炭治郎さんがそういうのならそうなんでしょうね
幸
えぇ、信じますよ
炭治郎
ありがとうございます笑
次回♡8
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