サワ
ユウゴ
幼なじみの妹は最近
大人っぽくなってきた
ユウゴ
ユウゴ
サワ
サワ
リヒト
ユウゴ
ユウゴ
ユウゴ
リヒトは妹が かわいいらしいく
俺がサワを褒めるのを よく思わない
ユウゴ
ユウゴ
ユウゴ
ユウゴ
部活
ただただ、前を走り続ける
新記録を目指して
ユウゴ
走るのは、好き
走っている時だけは
何もかも忘れられるから
リヒト
リヒト
リヒトが根を上げて へたり込む
ユウゴ
ユウゴ
ユウゴ
リヒトの右隣に座る
リヒトの右手と 俺の左手は隣り合わせ
ユウゴ
ユウゴ
わずかなこの距離を埋め
リヒトの手に 触れてみたいと思う
それは
悪いこと、なんだろうか?
ユウゴ
ユウゴ
ユウゴ
まとめて置いてある 荷物から
ドリンクボトルを取り出し、口をつける
ユウゴ
ユウゴ
ユウゴ
リヒト
手に持ったドリンクボトルを見せる
リヒト
リヒト
ユウゴ
ユウゴ
『友達』
無理やり笑って、自分の気持ちを押し隠す
ユウゴ
ユウゴ
ユウゴ
ユウゴ
代わりに自分のドリンクボトルを手渡した
リヒト
リヒト
ユウゴ
ユウゴ
ユウゴ
ゴクゴクと音を立てるリヒトの喉を見つめながら
そう思った
帰り道
リヒト
ユウゴ
ユウゴ
ユウゴ
2人で並んで帰るのも
2人で並んで走るのも
代わりのない幸せ
ユウゴ
ユウゴ
隣にリヒトが居る
それが当たり前なのは、いつまで続くんだろう?
ユウゴ
ユウゴ
ユウゴ
ユウゴ
リヒト
リヒトが不思議そうな顔をする
リヒト
ユウゴ
ユウゴ
ユウゴ
リヒト
リヒト
ユウゴ
ユウゴ
夏の生ぬるい風が 頬を撫でる
ユウゴ
ユウゴ
ユウゴ
花火大会の日
待ち合わせ場所に早めに来て、2人を待つ
ユウゴ
ユウゴ
ユウゴ
ユウゴ
サワ
ユウゴ
水色の浴衣を はためかせながら
サワが駆け寄る
リヒト
本当に転びそうなサワに 手を差し伸べた
ユウゴ
ユウゴ
サワ
サワが嬉しそうに微笑む
ユウゴ
ユウゴ
俺の気持ちなんて 当然知らないリヒトは
リヒト
無言のまま、俺たちから 距離を置こうとする
ユウゴ
ユウゴ
ユウゴ
リヒト
リヒト
ユウゴ
ユウゴ
サワが何か言ったけれど
リヒトの様子が気になって、耳に届かない
ユウゴ
ユウゴ
サワ
サワ
ユウゴ
サワは俺から目をそらすと
フラフラと 人混みの中に走っていった
リヒト
サワを追いかけようとするリヒトの腕をつかむ
ユウゴ
ユウゴ
リヒト
リヒト
ユウゴ
ユウゴ
ユウゴ
好きだとか嫌いだとか
そんな関係に なれないのなら、せめて
リヒトの相談にのれる 友達でいたい
ユウゴ
ユウゴ
リヒト
リヒトが 苦しげな顔をする
ユウゴ
ユウゴ
リヒト
リヒト
リヒト
ユウゴ
ユウゴ
予想外の答えに、腕をつかむ手から力が抜けた
リヒト
リヒト
ユウゴ
ユウゴ
ユウゴ
想いは口からこぼれ落ち
リヒトの手を強く 握りしめていた
リヒト
リヒトが繋いだ手を 振り払う
ユウゴ
ユウゴ
ユウゴ
リヒト
リヒト
確かに人が増えてきた
花火の打ち上げが 近いのかも…
ユウゴ
ユウゴ
ちょっとした いたずら心だった
地面にかがんで手招きする
リヒト
ユウゴ
心配そうなリヒトの顔に
ユウゴ
唇を押し当てた
リヒト
ずっと伝えたかった
ユウゴ
ユウゴ
ユウゴ
ユウゴ
ユウゴ
真っ赤な顔で 動揺するリヒトを
もう少しだけ 見つめていたいと思った
コメント
8件
はうっ…… 青春BLはもうやばいですよ。
いやぁ…もう、好きですね(真顔でハート連打)(悶え)
青春BLストーリー! 良いですね!!👍✨