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直美

ねぇ優子…

優子

なによもう

優子

もぐもぐ

優子

急に押しかけてきて…

優子

ご飯中だったのに…

直美

そ、それはごめん…

直美

でもさ、優子なら何か知ってるんじゃないかって思って…

優子

何かって何を?もぐもぐ…

直美

ほら、宮子、今行方不明じゃん?

優子

警察にも捜索願が出てるらしいわね、もぐもぐ

直美

それでさ、最後に優子に会ってるのを見たって人がいて

直美

最後に会ったあと宮子はどこに行ったか教えてほしくて…

優子

ふーん

優子

別に直美がそこまでする必要なくない?

直美

私のお兄ちゃんがさ、宮子に告白して付き合ったばかりでさ

直美

付き合ったばかりで恋人が行方不明になっちゃって落ち込んでて…

直美

お兄ちゃんと宮子の仲を取り持ったのは私だし

直美

私もなんとかしないとって思ったの

優子

直美優しいねぇ、もぐもぐ

優子

二人が付き合ったのは直美がきっかけかぁ…

優子

宮子でしょ?確かに最後に会ったのは私かな

直美

直美

じゃあ宮子はどこに…!

優子

もぐもぐ…

直美

ねぇ、ちょっと

直美

ご飯時にお邪魔したのは謝るし、あとでお詫びもするから

直美

今は真剣に話してくれない?

直美

いくら食べるのが好きだからって

直美

真剣な話の最中にご飯を食べるなんてひどいよ…

優子

…?

優子

私はこれでも真剣よ?

優子

本当だったらお肉食べるのやめるけど、せっかくだから食べてるのに…

直美

…?

直美

どういうこと?

優子

私さぁ、宮子のこと好きだったの

直美

え?それは私も好きだけど…

優子

恋愛感情とかじゃなくてもっと崇高な感情で好きだったの

優子

宮子は私の女神様だったのよ

直美

そ、そう…

優子

今まで宮子を大事に見守ってきたのにさ

優子

どこぞの男にたぶらかされて…

直美

ちょっと!人の兄になんて…

優子

こうなったら穢される前に清いままでいてもらうには一つしか方法がないじゃない

直美

え…?優子…?

直美

何言って…

優子

死んだら宮子も穢れるかなって思ったけど

優子

さすが宮子ね、死んでも美しいままだった

直美

え、ちょっと…それじゃ宮子は…

優子

でもあまりにも美しすぎた

優子

このまま世界に置いておくと死体が穢れてしまう

優子

だからね、私

優子

宮子を食べることにしたの

直美

は?

優子

これが最後のお肉よ、一番素敵な場所のお肉

直美

う…そ…

優子

ああ、宮子…美味しいわ…

直美

そんな…宮子…宮子…うげぇええええええ

優子

さて、ごちそうさまでした

直美

ごほっごほっ

優子

じゃあ直美、次はあんたの番よ

直美

あんたの番って…

直美

なんで…

優子

決まってるじゃない

優子

私の女神を穢そうとするきっかけを作ったのが

優子

あんただからよ

直美

そ…んな…

優子

でもあんたは食べないわ

優子

私の中で宮子と混ざったら困るもの

直美

うそ…たすけて…

優子

もったいないけど全部捨てちゃうわね

優子

それじゃあばいばい

グチャッ

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