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花里みのり

私に
料理を教えてくださいっ、、!

???

え、、、
「戸惑う」

花里みのり

はっ!
「我を取り戻す」

???

「目をグルグルさせて」
えっとっ、、、

???

ご、ごめんなさい!!!
「逃げる」

花里みのり

えぇぇぇっ!?

花里みのり

いたっ!?
「包丁を置く」

花里みのり

切っちゃった、、、
「切った指をくわえる」

花里みのり

ひゃあぁぁっ!?
フライパンが燃えてる〜!?

花里みのり

と、とにかく
消化器をっ、、!

花里みのり

えいっ!!
「消化器で火を消す」

花里みのり

ふぅ、、、、
どうして、こう上手く
いかないんだろう、、、
「疲れきって倒れる」

花里みのり

あの人に色々
聞きたかったのになぁ〜、、

???

「布団に座り」

???

もう、、
学校に行きたくないな──

白石杏

それでさ──

それ、本当なんですか?

花里みのり

え?

先生1

望月さんが
1週間も無断欠席なんて、、

先生2

はい。

白石杏

あっ、、
清水せんせ──

花里みのり

しっ、、!
もう少し聞いてみよう

先生2

穂波さんは
優等生で周りにも優し人だったから
無断欠席をするなんて
思えないのですが、、、

先生1

私の方も
原因を探してみます

白石杏

「望月穂波」──
同じクラスの子だ。

花里みのり

えっ?

白石杏

うちのクラスでも
話題になってたんだよ。
穂波が休んでる理由

白石杏

まぁ、なんとなくだけど
そうなった理由は
分かるんだけどね
「目を逸らす」

花里みのり

理由?

白石杏

穂波ってすごく優しい子で
よく、皆の愚痴とか悩み事
とかを聞いてくれる子で

白石杏

私もよく助かってるんだけど

白石杏

けど、それを
よく思ってない子がいてね〜、、

花里みのり

ねぇ、その子って、、

白石杏

ほら、この子が穂波
「スマホで見せる」

花里みのり

、、、っ!

???

白石杏

うわぁっ!?

花里みのり

「杏の肩を揺さぶり」

花里みのり

杏ちゃん!!
その子の家って、、!

???

(喉が渇いたし
1階に降りよう、、)

???

きゃっ!?
「足がもつれて
引き出しにぶつかり倒れる」

???

いたっ、、、
(こんな、何も無い所で転んで
怪我するなんて
まるであの子みたい──)

???

ひゃっ!?
「顔に何かがつく」

???

こ、これって
レシピの紙?

ピンポーン

???

、、、っ!

???

こんな時間に誰だろう?

???

父なら今仕事で──

???

ど、どうして
ここにっ、、、、!

花里みのり

えへへ、、、、
ちょっと、友達に聞いて

花里みのり

あっ、私
同じ学年の「花里みのり」って
言います。

???

、、話すことなら
何もありません

花里みのり

あの、望月さん
一緒に学校──

???

あの件の話なら
私、帰りま──

その時、強い風が吹き 穂波が持っていたレシピの紙が 飛んでいく

???

あっ、、!
ダメ!

???

それは
お母さんのっ、、!!!!

花里みのり

よいしょっと!
「キャッチする」

???

あっ、、、

花里みのり

良かった。
なんとか捕まえられて

花里みのり

あ、これって、、、
卵焼きのレシピ

???

か、返してくださいっ、、!
「取り返す」

花里みのり

あっ、、、

???

ごめんなさい
それじゃあ──
「扉を閉めようとする」

花里みのり

わ、私
諦めません!!!

花里みのり

望月さんが
学校にちゃんと来れるまで
私、ここに何度も来ますっ!

???

辞めてっ、、!
もう、分からないの「友達」って
なんなのか──

???

もう、、、
あんな思いは二度としたくないの
「その場にしゃがむ」

花里みのり

それなら、、、、
料理、、しませんか?

???

えっ?

花里みのり

料理は
人の心と心を繋ぐものだから
私、望月さんの事もっと知りたい

花里みのり

花里みのり
前みたいに
ここで、諦めたくないですっ!

花里みのり

そしたら、今日は
帰りますから

???

、、、分かりました
「目を逸らし」

花里みのり

これって、、、
お母さんが書いた
レシピなんですか?

???

はい。
母が書いたオリジナルの卵焼き
なんです。
他の卵焼きと違って優しくて
温かくて思い出の味なんです、、
「機材を準備しつつ」

花里みのり

、、、なんとなく
わかる気がします。
「優しい顔をし」

???

、、、、、、

花里みのり

あっ、私
食材の準備しますね。

???

そ、それじゃあ
冷蔵庫に卵があると思うので
勝手に開けてもらって大丈夫です。
「少し焦り」

花里みのり

えーっと、、、

花里みのり

卵を3個、お砂糖とお塩
だし汁に油、、っと!
「冷蔵庫から取り出す」

???

まずは、このボウルに
卵を入れてください。
砂糖と塩、だし汁を入れてください

花里みのり

は、はいっ、、!

コンコン、、、

花里みのり

うぅ、、、、
「慎重にやる」

パカッ、、!

花里みのり

あっ、、!
「笑顔になる」

???

ふふっ。

花里みのり

え?

???

あっ、、!
卵を入れるだけなのに
あんなに真剣にやるから
なんだかおかしくって
「笑って」

花里みのり

えぇっ〜!?
だ、だって、真剣にやらないと
卵が飛んでいったり卵の殻ごと
入ったりしちゃうんですよ!?
「真面目に伝える」

???

そ、そうなんだ、、
(、、どいうこと?)

???

そしたら
フライパンに油を注いで
中火にして、、

???

そしたら
卵液を入れてください

花里みのり

ら、卵液、、?

???

卵の殻を取り除き
中身だけにしたものです。

花里みのり

な、なるほどっ!

花里みのり

卵液を、、、

花里みのり

って、、ひゃぁっ!?
「こぼしてしまう」

???

だ、大丈夫ですか!?
大変、制服に、、、

花里みのり

だ、大丈夫です!
このくらいいつもの事ですから!

???

、、、それじゃあ
次は汚れないようにエプロンに
着替えちゃいましょうか
「みのりの様子を見ながら」

花里みのり

それじゃあ
再挑戦行きましょう!!

望月穂波

卵は私が割っておいたので
よかったらこれを

花里みのり

ありがとう
穂波ちゃん!!

望月穂波

うん。

花里みのり

次はこぼさないように、、

ポチャ、、、

花里みのり

入った!!!

望月穂波

あっ、入れたら
早く巻いて焼かないとっ、、!

花里みのり

そ、そうだった!?
ど、どうやってやればぁ〜

望月穂波

私に貸して。
こうやって3回くらい
同じことをしてくんです

花里みのり

わぁ〜、、、
すごく綺麗

花里みのり

けど、わたしのせいで
少し焦げちゃった、、、

望月穂波

大丈夫ですよ。
それに、初めてなのに
上出来なくらいだと思います

花里みのり

そ、そうかなぁ〜?
「照れる」

望月穂波

はい。おこげでも
どの料理も美味しいですから

いただきます。

花里みのり

美味しいっ!!

花里みのり

これ、美味しいね
穂波ちゃ──

望月穂波

初めて、、、

花里みのり

えっ?

望月穂波

(お母さんが居なくなってから
作っても前みたいな美味しさは
感じたことなかったのに)

望月穂波

(この人と作った
卵焼きはまるで、、、)

幼い頃の穂波

ねぇ、これなぁに?

穂波の母

ん?
これはねぇ〜

穂波の母

卵焼き♪
「嬉しそうに」

幼い頃の穂波

卵焼き、、、
けど、お母さん危ないよ

穂波の母

どうして?

幼い頃の穂波

だって、お母さん
お料理下手だし
また、怪我したら危ないよ

穂波の母

失礼だな〜
お母さんの卵焼きは特別なの
はい、おひとつどうぞ
「穂波の隙を狙い口に入れる」

幼い頃の穂波

んっ!?

幼い頃の穂波

お、美味しいっ、、!

穂波の母

でしょ?
お母さんの卵焼きは
幸せの味なんだから

幼い頃の穂波

幸せの味、、、

幼い頃の穂波

お母さん
私も作ってみたい!!
どうやって作るの?

穂波の母

ん〜、それは秘密♪
穂波が大きくなったら
教えてあげる

中学生の穂波

おかしいよ、、、
おかあさん

中学生の穂波

どれだけつくっても
味がしない、、、、

穂波へ 今日も遅くなる。 夜ご飯は適当に食べてくれ

中学生の穂波

(幸せの味って、、、
なんだったけ──)
「父親の残した手紙を読んで」

望月穂波

(幸せの、、味だ──)
「涙をひと滴垂らし」

花里みのり

、、穂波ちゃんの
お母さんってお料理上手なんですね

望月穂波

あ、いえ
失礼だけど、美味しかったのは
「卵焼き」だけで
その他は凄くて、、、、
「涙を拭き」

花里みのり

あ、何となくわかるかも
私のお父さんも
家事とかそいうの凄く不器用で
「少し笑い」

望月穂波

だから、
ちゃんと家事ができるのは

みのり・穂波

お父さん/お母さん
「顔を見合せて」

みのり・穂波

あははっ、、!
「息が合うことに不思議と
笑ってしまう」

花里みのり

あの、やっぱり
学校来てくれませんか?

望月穂波

それは、、、
「目をそらす」

望月穂波

やっぱり怖い、、、
私は皆の為って思ってけど
皆はそんなふうに
思ってくれてなかった、、、

望月穂波

本当は嬉しいけど、、、
もう、よく分からないの
何が正解で何がダメなのか、、
「裾を強く持つ」

花里みのり

それなら
部活だけ、、とか

望月穂波

え?

花里みのり

そうだ!
料理部なんてどうですか?!

望月穂波

けど、学校には
「料理部」なんて──

花里みのり

だったら
新しい部活を作くちゃったり
しませんか!?
「身を乗り出して」

望月穂波

ふふっ。
あの時もそうだったけど
花里さんって思いつきが
凄いよね

花里みのり

そ、そうかな、、?

望月穂波

けど、いいかも、、
それなら、私頑張ってみる

花里みのり

本当!?

望月穂波

うん。
まだ、教室には行く勇気
ないけど、、、

望月穂波

部活だけなら
安心できるかも

花里みのり

それなら、早速
明日から準備
頑張っちゃいましょう!!

望月穂波

うんっ。
よろしくね。花里さん

料理部のヒロインたち

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