甘いミスト

ふわっと部屋一杯に香る匂い

いつもとは違う彼女の甘い香りに

俺は違和感を感じる

俺の問いに答えるように振り向く君

君はそう答え、俺は腑に落ちない顔をしていると

思い出しニコッとしながら答える

ゴソゴソと鞄の中からだし

そう言ってそのボディーミストを俺に見せる

💛から貰ったと聞きちょっと不貞腐れた顔をした

ボディーミストを手に取り、窓から差し込んでいた光にかざすと

中の透明な液体がキラキラと綺麗に輝いている

俺が突然聞くと困ったように考え出す

自信がなく顔をコクンと頭の上にはてなを付けて答え

俺はその姿に可愛いと思った

...ローズ、か...

言われてみれば甘い香りの中にローズの匂いが入っている気がした

しかもミストの容器は赤色

一件❤️のイメージカラーだからだとは思うが

貰った相手は💛

...

レッドローズの花言葉は

「あなたを愛してます」

❤️がこういうの詳しくなくてよかった...

まぁ、でも

鈍感な俺の彼女は気づかないか

可愛い可愛い俺だけの彼女

その後

・

・

・

さっきから何故かむすっとした顔をした俺の彼氏

さっきまでミストの話をしていただけなんだけど...

と俺が問い掛けると

と素っ気なく返される

その反応に少し悲しくなり

と言うと何故か

と謎の声を出し悶え苦しんでいる君

俺が心配しながらわたわたとしていると

と...いきなり謝られる

そう言いながら恥ずかしそうに顔を赤く染め照れている君を

可愛いと思ってしまった

ふふっと笑いいつものかっこいい顔に戻る

でも、

君はそりゃと当たり前のように答える

俺はうーんと考える

確かに💗くんが💙ちゃんから貰ったものを付けていたら嫌だけど

💛くんは別に本人も俺も恋愛としては意識していない

とか言いさりげなく抱きついてきて

そして離したと思えばキスをされ

だんだん深く求められ

気づいたらベットに押し倒されていて

君はこういった

そんなくさい言葉

言われなくても、

もう、溺れてるっての...

俺だけの彼氏