やっぱりテヒョンアの記憶は無かった
自分の憎い気持ちから出た希望
“テヒョンアが僕の事忘れる訳がない”
自分でも本当に憎たらしくて
最低で、人間としてあり得ないくらい
低ランクの人間になってしまった
自分が声を殺しなき続けていた時
フワッと誰かに抱きしめられた
誰かと思い顔を上げると
そこには少し息を切らしていた ジニヒョンが立っていた
ジニヒョンの顔が見えた瞬間
何か糸のようなものが切れ
声をジニヒョンの胸にぶつけるくらい
声を出して泣いた。
とにかく泣いた
違う。俺じゃない
泣くのは俺じゃないっ
泣くのはテヒョンアなのにっ
ジニヒョンに撫でられながら ただ泣いているだけ
ジニヒョンに抱きしめられながら 泣き続けて暫く(しばらく) 時間が経った
だいぶ自分も落ち着いて来て
人と話ができるくらいになった
テヒョンアの事を聞きにお医者さんの所に行った
ジニヒョンの話だと
《交通量の多い交差点で信号が変わるのを待っていたら》
《テヒョンアが誰かに押されるように前屈みになりながら》
《直進して来たトラックに轢かれた》
と言う事だ
すると医師が 「これで全てわかった」 とボソッと言った
何のことかと思うと医師が テヒョンアの状況について話した
テヒョンアの身体全体の損傷が激しすぎる事
骨折も数カ所 打ち所が悪かった所は後遺症が残る事
そして脳。
脳も中々の損傷が激しくて
植物状態の可能性が高かった事
そして記憶の事。
そこまで記憶する働きの脳が損傷していなかった事が不幸中の幸いだった事
でも、思い出強かったり
細かい事が記憶喪失になってしまっている事
これを聞いて思った
あぁ…僕がした事はテヒョンアにとって印象が強すぎた事だな…って
医師の話が終わってテヒョンアの所に戻った
《ガラガラ》
ジン
テヒョン
ジン
テヒョン
ジン
ジニヒョンのことは覚えてたらしい
この瞬間凄く辛かった
胸が痛かった。苦しかった。
ジン
テヒョン
ジン
ジン
テヒョン
ジン
テヒョン
テヒョン
ジン
ジン
ジミン
ジミン
ジン
ジン
そう言われてテヒョンの方に顔を向けると
テヒョンの綺麗な目が僕を写してる
ジン
テヒョン
ジミン
テヒョン
ジン
ジン
ジミン
テヒョン
この瞬間がすごく怖かった
テヒョンが僕の名前を聞いて
記憶が戻ってしまうかも…と
でも…
テヒョン
テヒョン
彼は思い出さなかった
ジミン
ジミン
ジン
これからは彼の記憶が戻ってくるのを怯えながら
彼に接していく。
コメント
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うわぁ😳コウイウノスキデス♡