紫
は…?
母
だからね、あの子はもう17の頃に
亡くなってるのよ。
亡くなってるのよ。
紫
…ッいや、でもッ!
母
伝えれてなかったかしら…
母
ごめんなさい、
紫
いぇ…ッ
紫
失礼します…
浮かれていた。
そういうには十分だろう。
紫
…死んでた…ッ?
この仕事は“死神”と言ってた。
少し考えればわかったことかも しれない
紫
…ッうそだ、
紫
だって昨日ッ…ッ
紫
…また明日って…ッ
紫
…ッ冗談じゃねぇ…。
桃
…やめたい?
紫
ッビクッ
紫
やめたいって…?
桃
この仕事はそういうことなんだよ
桃
続けるならそれでいいし、
桃
やめるとしてもそれでいい。
桃
君の人生だからね。
そう言って退職届を渡す
紫
…。
桃
これをどうするかは君次第だよ
桃
じゃあね、
紫
…待ッ!
紫
……ぁれ?
紫
早…。
公園から出て辺りを見渡すと
既にいなくなっていた人影
紫
……ッなつ…。
退職届 私は半年間の仕事を放棄し、 記憶を消し元の生活に戻ることを ここに宣言する。
紫
…まるで契約書だな。
紫
記憶か…。
紫
…いないか。
紫
…どこだ?
桃
何探してんの?
紫
びっくりしたぁ!?
桃
そんな…?
紫
お前探してたんだよ。
桃
えぇー!
桃
嬉しーw
紫
はぁ?
紫
とにかく、記憶がなくなるって、
紫
この仕事のことなかったことに
なるのか?
なるのか?
桃
なかった、というよりこの時間
そのものが消える、
そのものが消える、
桃
もちろん、俺のことも
桃
なつのことも。
紫
……そっか、
桃
でもやめたいそう思うなら
仕方ないよ、
仕方ないよ、
桃
この仕事は元々人の死を
見るようなものだから。
見るようなものだから。
桃
辛くなってやめる人なんて
いくらでもいる。
いくらでもいる。
桃
半年間続けれた人なんて片手で
数えれる。
数えれる。
紫
…お前はなんでそれを知ってんの?
桃
んー、前のペアが
教えてくれたからかな!
教えてくれたからかな!
紫
…前?
紫
お前いつからやってんの?
桃
…んー。
桃
まぁとにかく、!
桃
どーするか、
決断は急がないから
決断は急がないから
紫
わかった…
どうするか…ね。
俺の中で答えは一つだった。
俺は帰ってすぐに退職届を見た
紫
…答えなんて一つ…。






