PM(^ω^)
PM(^ω^)
PM(^ω^)
PM(^ω^)
PM(^ω^)
PM(^ω^)
PM(^ω^)
夢を見た
ある日、唐突に告げられた 友達の衝撃的な言葉
だけど、なぜか私より 友達の方が苦しそうで
私はどう反応すればいいか わからなかった
でも____
…そんな複雑な気持ちになる、 不思議な夢を見た
(スズメの鳴き声)
私
段々と散らばった意識が 形を成して浮上してくる
私
手探りでスマートフォンを探す
9:48
私
再びまぶたを閉じれば、 無意識のうちに意識は沈んでいった
どれくらい経っただろうか… 私は目を覚ました
先程とは違い、 脳はしっかりと覚醒している
私
枕元に放り出されていた スマートフォンを手に取り、 電源を押す
11:37
私
私
上半身だけベッドから起こして ぐいっと伸びをした
私
私
良い感じに体がほぐれたので ベッドから出る
私
寝巻きを脱いで、クローゼットから 適当に服を取り出す
今日は休日でこれといった予定もない
私
いつも通り、 私は地味でラフな服をまとった
私
私
私はベッドの上のスマートフォンを ポケットに突っ込み、部屋を出た
顔も洗って、歯磨きもして… すっきりしたらキッチンへ
私
台の上にはラップに包まれた料理が 小さなメモ用紙と共に置いてあった
お母さんたちは今日から出張です。 この朝食に限らず、冷蔵庫にいろいろ作ったものを入れておいたので ちゃんと食べてね。 明日には帰ってこれるはずだから、 それまでお留守番よろしく! by.母
私
昨日母が何か言っていたことを 思い出しながら、食パンを一枚袋から取り出してトースターに入れる
私
頭の中で今日のスケジュールを 組み立てながら せかせかと一人寂しい朝食の 準備をする
(電子レンジの扉を開閉する音)
私
(電子レンジのボタンを押す音)
私
電子レンジが動き出す
いつもよりうるさく感じる 電子レンジの稼働音が部屋に響く
私
私
私はトースターのタイマーを切り、 食パンを皿に移した
(冷蔵庫を開ける音)
私
奥の方に押し込まれていた いちごジャムを取り出して、 食パンにまんべんなく塗る
ちょうど塗り終わった頃、 電子レンジの方も 加熱し終わったようで、 ベルのような合図が聞こえた
ジャムを冷蔵庫に戻して 電子レンジの扉を開ける
私
十分に加熱されたことを確認したら、 食パンと共にテーブルへと運ぶ
私
食器棚から一つコップを取り出して ウォーターサーバーから水をくんだ
私
席に着き、コップを置いて 両手を合わせる
私
いつも通りの朝ごはん
ちがうのは、 ひとりぼっちな事だけ
私はいつもより、 ゆっくりと朝食を食べた
ようやく食べ終わり、 再び両手を合わせる
私
食器を運び
(蛇口をひねる音)
食器を洗う
私
少し手を止め、 手元に群がっている真っ白な泡たちを 眺めぼんやりしていると
(電話の着信音)
私
いきなり震えだしたスマートフォンに 驚いて私は皿を落としかけた
私
一瞬肝が冷えたが、 割らずに済んだことに安堵する
そして一呼吸置いた後、 皿と手の泡を流し、水を拭き取って、 皿を食器棚へ戻した
私
棚を閉じたら、ポケットから スマートフォンを取り出して 通知の確認をする
友達
友達
私
私
とりあえずソファーに座り 返信をする
私
友達
私
私
友達
友達
友達
私が返信をすると、即既読がつき すぐに返事が返ってきた
私
私は少し驚いた
私
スマートフォンの画面に 表示されている時刻に目をやる
12:31
私
私はバタバタと出かける支度を始めた
(飛び交う喧騒)
私
絶えず人の声や足音が聞こえる
先ほどの部屋とは大違い、 ギャップに少しめまいがする
私
時計を見ると… 針は"12:57"を指している
私
私
自分の格好を見て 少しため息をついた
???
私
突然後ろから声をかけられて 思わず肩が跳ねる
私
私
友達
私
友達
私
友達
私
友達
私
友達
私
友達
私
話をさえぎる様に友達は歩きだした それに釣られて私も歩きだす
先ほどの駅から少し歩いたところで 友達が再び話しかけてきた
友達
私
私
友達
私は状況がつかめず立ち止まった
私
友達
私
友達
友達
ストレートすぎて少しずるいと思った
私
私
友達
私
私
友達
友達
友達
私
友達
私
友達
友達はスマートフォンを取り出して 例のカフェの場所を調べている
私
私はため息をついて その様子を眺めていた
友達
私
友達
私
私たちは再び歩きだした
私
友達
カフェでお茶したり、 ショッピングモールで買い物したり、 少し公園を散歩したりなんかもして…
そうやってなんやかんやしている内に 気づけばもう日が暮れていた
私
私は橙色に覆われている空を見上げた
友達
釣られる様に友達も見上げている
私
私
友達
友達
私
少しの間、沈黙が流れる
心地よい沈黙だ
私は目を閉じる
私
また、一緒に遊びたい
私
そう口に出そうとした時
友達
突然友達が立ち止まり、 私の手を引っ張った
私
私はまた驚かされたと思ったけど 先ほどのような空気ではなかった
私
素直に聞き返す
友達
私
私はただ、相手の言葉を待った
友達
友達
私
私
友達
彼女は、 これまで見てきた中で一番…
儚くて、切なくて、
なんだか泣きそうな表情だった
友達
私
友達
好きでした
友達
衝撃的な言葉だった
でも、不思議なことに 驚きはしなかった
イヤな気持ちも、しなかった
私
それだけ言って、 立ち去ろうとする友達
私
私
私は
それを止めようと、手を伸ばして
友達
抱きしめる
私
友達
私
もっと好きに なるじゃん
彼女の瞳から落ちる 小粒の宝石を眺めながら
私はポツリと呟いた
PM(^ω^)
PM(^ω^)
PM(^ω^)
PM(^ω^)
PM(^ω^)
コメント
16件
日常的シーンがすぐそこにあるかのように思い浮かばれて、読んでいて懐かしい感じがしました!2人が結ばれる展開がとても儚くて好きです。
ああああああわぁ……最後の「小粒の宝石」という表現大好きです… ありがとうございます!!
流石ですねPM様() もう美味しいし美しいし ....はぁぁぁあ