moon
moon/maho
私は星空の夜、
血の繋がらない兄に恋をした
かっこよくて、優しくて、
ちょっとうるさいくらいに騒がしくて
妹の私なんかより人懐っこくて
私が泣いていても 時々私なんかより泣いてることもあって、
そんな所まで全部が年上の相手なのに愛おしく感じて
好きだなって、思って、
例え届くことがなくで
私が兄を好きでいる今の自分を好きでいられてるなら
それでもいいって思ったんだよ
兄といて幸せって思えるなら
それでいいって
星空と一緒に照明やイルミネーションなどがキラキラと光り輝く
少しだけ遠くに見える冬の街
そんな街を見て私は思う
私もいつか好きな人と街で幸せな冬を過ごせたらな
なんてね
好きな人と過ごすことはちゃんとできるのか分からない、
だって好きなのは
血の繋がらない兄だから、
向井康二
向井康二
今日も家の中で兄が騒いでる
でもその騒ぎは私からしたら迷惑なんかじゃなくて
ものすごく幸せな騒ぎだった
例え今見ている星空にある星のうちのひとつがここに流れ落ちてきたとしても
兄がいればそれで良かった
大学に行って疲れて
バイトで怒られ疲れたとしても
兄が必ずその疲れを癒してくれる
向井はる
2階から階段を降りて兄のいる1階へと向かう
私達がなぜ血の繋がらない兄妹というのを知ってるかと言うと、
出会ったのが今から12年くらい前のお話
ー12年前ー
その日も星空が綺麗な日だった
苗字がまだ向井じゃなくて星野の時
お母さんの車で夜の公園に行くよと呼ばれた
7歳の私は夜に外に出たことがほとんどなかったから嬉しくて 喜んで頷いていたそうだ、
公園に行くと 少し背の高い男の子とおじさん?? らしい人がいて
お母さん
星野はる
お母さん
星野はる
お母さん
星野はる
お母さん
お母さん
お母さん
星野はる
お母さん
星野はる
星野はる
向井康二
星野はる
向井康二
星野はる
星野はる
向井康二
星野はる
その後お母さんと兄のお父さんが再婚し
私の苗字も変わって
家も今の家に引っ越してきた
すごく幸せで すごく楽しくて
兄のことが大好きになっていって
気づいたら私が付き合いたいって思う相手になって行った
兄妹で付き合ったり結婚っていうのは周りでもあまり聞いたことがなくて
少し変なのかな、なんて思ったこともあったし、
それを友達に行ってみたら批判されたこともあった
それが悲しくて公園で泣いていた時、
私を抱きしめてくれて泣き止ませてくれたのは兄だった
いつもありがとうが言えなくて
時間が過ぎて言ったら 兄が決まってこう言う
向井康二
向井康二
向井康二
向井康二
向井康二
そうやって頭を撫でてくれる
誰がなんて言おうと
私は兄に恋をしたんだよ
コメント
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最高です!やったー!こーじだ!続き楽しみです🎶