愛染クリエイト社・恋の部屋
読者さん
おおっ……
読者さん
これはッ!!
機械から出てきたのは
虹色に輝く箱
読者さん
まんま再現してんじゃん
読者さん
ここまでするものかねぇ
恋
なんかすごい豪華な箱ねぇ
恋の言うとおり
見たものを虜にするような虹色の箱
当たり前だ
読者さん
(中身は……)
箱を開封すると……
読者さん
うぉーっ!!
読者さん
再現度たかっ!!
服をパッと広げて見せる
読者さん
(おや?)
読者さん
(上のアバターしかイメージしてなかったけど……)
どうやら下のアバターセットのズボンまで入ってる
恵麻
とってもセンスがあってオシャレなんですね!!
恋
あら、ハイセンスね!!
恋
アンタ……
恋
うちでデザイナーやってみない?
読者さん
え……えっと
いきなりのスカウトに困惑
しかしその表情たるや
目を輝かせているのは本気の証拠
読者さん
(こ、困るな……このグイグイは)
恋
このプリンターは脳内でイメージしたものを作れるのよ!!
恋
となるとアンタの美的センスは眼を見張るものがあるわ
読者さん
これは自分がイメージしてあるけどデザイナーは違うんだ……
夢を壊すようで言いづらい
それもそうだ
読者さん
これはこっちの世界で流行ってるソシャゲの最高レアのアバターなんだ
読者さん
誰もが欲しがるような人権クラスの強さも兼ね備えてる……ね
恋
なるほど
恋
お金をつぎ込んでも欲しくなるような意匠ね
恵麻
(私もこういうの着てみたいなぁ)
読者さん
虹色の箱なのは
読者さん
最高レア確定の演出なやつ……何だけど
読者さん
まさかこれごと出てくるとは
読者さん
(ある意味で公式グッズ風だよな……この箱も)
立派な箱を手に持ち感激に浸る
しかしそうもいかないようだ
恋
ほらほら、早く着てみなさいよ!!
恋
作った意味がなくなっちゃうじゃない?
読者さん
まぁ待って……落ち着いて
読者さん
服は逃げたりしないから
恋
むっ?
恋
それもそうね
読者さん
試着室は……
あたりを見渡すも当然ながら服屋ではない
試着室なんかはあるはずもないが……
流石に人前で着替えるのは恥ずかしい
恋
あー……
恋
私達は一旦部屋から出る?
恵麻
そうします?
そうすると彼女等は退出をする
誰も居なくなったところで
お着替えを……
愛染クリエイト社・恋の部屋
読者さん
よし、サイズはぴったりだ!!
服を着替えたのでコールする
もう良いよ
無邪気なあの頃のかくれんぼのように……声高く
恋
あらっ、すごいにあってるじゃない!!
恵麻
服が変わると雰囲気が変わりますね!!
雰囲気もそうだが何故だろう
自信というものが溢れんばかり
読者さん
いやぁ、マジでこれ着れるとか願ってもないよ
読者さん
もうこれ代々の家宝にさせてもらうわ
恋
服くらいで大げさねぇ
恋
……
恋
けど
恋
喜んでくれたなら私も機械を貸したかいがあるわ
読者さん
本当にありがとう!!
恋
どういたしまして!!
恵麻
これで衣食住が揃ったんですね!!
食べるものも住むところも
着るもの……
なんだってある
読者さん
まぁ、あとはお仕事かな?
読者さん
お金稼げなきゃ意味ないし
読者さん
家賃も払えなくなると……
恋
問答無用で追い出しちゃう……かも?
恋が不敵に微笑む
恋
……
恋
冗談よ!!
恋
……
恋
けど本当に払えないなら私はアンタを見る目が変わるかもね……
恋
この1か月間何やってたの……って
読者さん
となれば……このあとは仕事探しの施設にでも
恋
本当はそうさせたいけど
恋
私も鬼じゃ無いわ
恵麻
いつもは鬼なんですけどね……
恋がジトっと睨みつけては恵麻の横っ腹を軽くつねった
恵麻
うひゃっ!?
恋
アンタはたまに一言多いわね
恵麻
き……恐悦至極
読者さん
あはは……
恋
今日はたくさん頑張った
恋
ならご褒美として休むのもいいわ
恋
遊ぶのも自由……
恋
まぁ
恋
どうしてもって言うなら仕事探しだっていい
恋
そこは止めないわ
読者さん
(うーん、そこまで言うなら……)
こうも選択肢が増えるとなると困るものだ
このままの熱意が冷めぬまま突き進むのもよし
オーバーヒートせずに休むのもよし






