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ただのみすてりぃ。

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ただのみすてりぃ。

9 - ただのみすてりぃ。〜連休編〜

♥

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2019年12月20日

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この物語は「ただのみすてりぃ。〜連休編(既存のもの)〜」を先に読むことを、おすすめします。

ユウヒガ

でっでも!

ユウヒガ

僕は犯人じゃありません。

は?

シュウサクさん

どういうことかね?

ユウヒガ

実は…僕のうちは多大な借金を抱えていて。

ユウヒガ

今日の朝、準備室の自分のロッカーの中を見たらこのダーツの矢と、脅迫の手紙があったんです。

シュウサクさん

脅迫の手紙?

ユウヒガ

はい。

ユウヒガ

新聞の切り抜きで『これをヒナサキ オリハに投げろ。さもなくばお前のうちの安全は無いと思え。』
って。

なんというか、だいぶ在り来りですね

果たして脅迫の手紙に在り来りなんてあるのか…

ササムラ

ユウヒガの借金については、みんな承知です。

ササムラ

なので、流石にユウヒガが犯人てことは無いと思います。

ユウヒガ

ないと思うというか、僕は犯人じゃありません!

ユウヒガ

これ以上重荷を背負ったら…僕の生活はどうなるんですか?

ユウヒガ

想像したくもありませんよ…

じゃあ…ユウヒガさんは違いますね?

劇団の事務

あのー、すみませんね取り込み中

ササムラ

あ、はいはい?

ササムラ

あ、、事務さん!

ササムラ

いつ頃来たんですか?

劇団の事務

えっとぉ、20分程前ですかね?
すいませんね…用事は済んだので大丈夫です。

劇団の事務

あ、そうそう入口に配達業者?の制服があったんですけど、衣装で使うんですか?

ササムラ

配達業者?

ササムラ

いや…

ササムラ

使う予定はないが…

劇団の事務

そうですか

劇団の事務

いや、ちょっと気になってね?

劇団の事務

分かりました、すいませんね、中断させちゃって

そう言うと事務さんは部屋から出ていった。

ユウヒガ

なんか色々緊迫してて喉乾きません?

ユウヒガ

飲み物持ってきましょうか?

ササムラ

お、そうだな

コノミ

僕はマイボトルでお願い。

ヒナサキ

私もぉ

ヒナサキ

確かに喉乾いたわ…

私も取りに行きます!

ユウヒガ

いえ、大丈夫ですよ、お客さんにはあまり迷惑かけたくないので…ただでさえこんなことに巻き込んでしまってほんとに申し訳ないです。

ユウヒガ

あ、2人はコーヒーでいいですか?

シュウサクさん

はい、砂糖めちゃ多めで

前の定期検診で甘いものは控えてっていわれたばっかでしょぉ!?

えっと、2人とも砂糖抜きでお願いします

シュウサクさん

さと

お願いします

シュウサクさん

シュガー…

お願いします!

ユウヒガ

へ、あ、はい。

ユウヒガ

ササムラさんは?

ササムラ

俺もマイボトルで

そう言ってユウヒガさんは

劇団関係者にはマイボトルを、

私たちにはコーヒーをくれた。

うん。甘くないから砂糖は入ってない。

コノミ

サンキュー

ヒナサキ

ありがとう!

 1からいれたのかな、このコーヒー

コクがあって美味しい。

シュウサクさん

ところで

シュウサクさん

なにか、ダーツの矢を投げられるような覚えはありますか?

ササムラ

いえ…私は無いですね…

ユウヒガ

そもそもダーツの矢を投げられるような覚えなんてある人、そうそういませんよ。

ヒナサキ

それは言えるわ。

ヒナサキ

だって私たちは毎日毎日、この劇場に来ては稽古に明け暮れる毎日よ?

ヒナサキ

それだけでは生計を立てられないから他にバイトとかを入れてやっと過ごせている毎日にそんなことしてる暇があるもんですか。

めっちゃ噛み付くじゃん

ヒナサキ

は?

いえっ、なんでもないですっ!

ヒナサキ

とにかく私たちを疑うのはやめて頂きたいわ、ねぇ、コノミさん?

ヒナサキ

コノミさん?

コノミ

ゔっ…ぅおえっ…ごほっっ…おえぇぇ!

シュウサクさん

シュウサクさん

全員、この場から離れて!

シュウサクさん

誰もコノミさんに近づかないで下さい!

ササムラ

おえっ…ゔっ、ごほっ

ヒナサキ

きゃぁ!

いやぁぁぁ!

この30分かそこらで

2人の人が立て続けに倒れた。

この犯罪は美しくな、

ゴホッ

ただものではない、 美しくない犯罪の香りがした。

この作品はいかがでしたか?

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