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ミキ
最近、雨降らないね
サトル
降らなくていいよ、めんどくさい
ミキ
まあね
ミキ
でも、雨だけで済むならいいよね
サトル
は？どういうこと？
ミキ
台風来ると最悪じゃん
サトル
学校休みになるけどな
ミキ
暴風警報出たらね？
ミキ
出なくて雨がすごい何てこともあるし
サトル
それは最悪だわ
ミキ
ゲリラ豪雨もあるし
サトル
ゴリラ豪雨もあるな
ミキ
それはないから安心して
サトル
あったら困る
ミキ
じゃあ言うなよ！
ミキ
まあでも、たまには降ってもいいよね
サトル
そうかなあ
サトル
俺は嫌だけど
ミキ
はぁ……わかってないね
サトル
え、なにが？
ミキ
なんでもなーい
スタスタと歩く私を、サトルが追いかける。
私は鞄にある少し小さな折り畳み傘を軽くさわる。
二人でさすには窮屈な傘。
ミキ
(これをサトルと使えたらな)
そんなことを思いながら、空に祈る。
急な雨が降りますように、と。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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