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コメント
3件
んふふふふふふふ(?)最高です😇😇 相変わらず言葉遣いが素晴らしすぎてもう口角が帰ってこねぇぞ すみません私に語彙力をください本当に…!! なんか、ほんとにこの関係性みたいなのすき。
ねぇ言葉遣いが綺麗すぎる すごい 綺麗なのにちょっと濁ってそうなその関係が大好き
"一般論"とか"酔っただけの戯言"とか、日々道化をしている太宰さんが自分の柔い部分を隠すために羅列する言葉の節々からねれさんを感じて口角がやばかった。切実にニコニコしてた。 内容の優雅な宵闇に溶けていきそうな感じに反したタグ付けも面白くて笑ってしまった() 有難う。貴方のおかげで救われる命がここにある
太宰
中也
深夜二時。
紺藍が分厚く覆い、 縋り付くように星が瞬く夜。
大量の酒瓶を片手に笑う光景は、 最早珍しいとは云えない。
頬には、案の定赤い跡。 態とらしいため息に、芝居がかった声。
____俺の、腐れ縁。
太宰
中也
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
ずかずかと人の家に上がっては、 勝手知ったる顔で冷蔵庫を開ける。
そんな光景も、 もう見慣れたものだ。
太宰
中也
太宰
中也
太宰
大袈裟に肩を竦めて笑うが、 そんな演技など俺には効かない。
ウザさに呆れて態と大きくため息を吐くと、グラスを押し出す。
中也
太宰
苦笑しながら酒瓶を取り出す。
今日の酒は、 やけに高そうな物ばかりだった。
中也
太宰
中也
太宰
とくとくとグラスに酒を注いでいく。
カクテルだろうか。澄んだ青色をしているのが妙に印象的だ。
太宰
太宰
中也
太宰
そう云って楽しそうに目を細める。
長い睫毛に光が反射して、 一瞬だけ迷うように揺れた。
中也
太宰
中也
太宰
太宰
太宰は笑っている。
何時も通り軽くて、 何も考えていないような笑い方。
中也
けれども何だか落ち着かなくて、 如何でもいい話を振った。
太宰
太宰
中也
手持ち無沙汰で、 ストローでくるくると混ぜる。
氷がカランと揺れ、一滴、また一滴、結露が滲んでくる。
中也
太宰
中也
中也
太宰
中也
軽口を叩いて、 其れに突っ込んで、 また、一口。
それだけで時間は過ぎていく。
後は其の儘寝落ちして、 朝になったら手も振らずに帰って、
終わり。
太宰
中也
____その、はず。
太宰
間を置いて、五秒。
太宰
中也
太宰
また、軽く笑う。
羽よりも軽くて、仮面のような、 そんな笑い方。
太宰
中也
目が、合う。
もう十口も飲んでいるのに、
やけにしっかりした目つきで、 胸がざらりとする。
中也
中也
中也
太宰
太宰
中也
中也
つぅ、と結露に似た汗が伝って、 躰がふるりと震えた。
……一瞬だけ、酔いから覚めていたような気がしたのだ。
太宰
太宰
中也
太宰
太宰
中也
太宰
「本気じゃない」 「期待しない」
何かを含んだ云い方に引っかかって、思わずグラスを置いた。
中也
太宰
即答だった。
けれども、遠かった。
太宰
太宰
中也
太宰は、瓶を置き、 態とらしく肩を竦める。
太宰
太宰
誤魔化すようにグラスを掻き回す。
ふっ、と 少しため息を吐いたかと思えば、
自嘲気味に笑って、また付け足す。
太宰
太宰
太宰
太宰
太宰
中也
太宰
中也
太宰
一息で云った所で、 漸く太宰の目の焦点が合う。
太宰
中也
中也
中也
太宰
太宰
太宰
中也
中也
太宰
太宰は、軽く首を傾げる。
「冗談」を崩さないその姿勢に、 心底腹が立つ。
太宰
中也
中也
太宰
太宰
中也
太宰は、 温くなったグラスを持ち上げた。
けれども、飲まない。
氷がまた溶けて、 結露が浮かんでくる。
太宰
太宰
太宰
中也
太宰
太宰
中也
太宰
便利な言葉を栞みたいに挟んで、
また、嘲笑する。
また、腹が立って
また、太宰にこんな「やり取り」を 繰り返させるのだろうか。
太宰
太宰
中也
中也
中也
迷いもなく吐き捨てた。
その瞬間、 太宰の指がグラスを強く握る。
ほんの一瞬だったが、 俺にははっきりと映った。
太宰
太宰
笑っている。
ちゃんと、笑っている。
なのに
中也
中也
太宰
俺はそこで、漸く気づいた。
中也
太宰
中也
太宰
何時もなら、軽く流して終わり。
けれど、もう流さなかった。
流せる筈もなかった。
中也
中也
世界が止まる。
氷は完全に溶けて、
其の隙間を、秒針が縫う。
太宰
一瞬、目を見開いて、
上っ面だけ可笑しそうに笑う。
太宰
太宰
中也
中也
中也
太宰
中也
太宰
太宰の笑みは、 最早、形だけだった。
輪郭は疾っくに崩れて、 誤魔化せない空白だけが残る。
太宰
太宰
中也
中也
太宰
間
太宰
其の間は、口よりも雄弁だった。
中也
太宰
太宰
中也
太宰
太宰
中也
中也
太宰
中也
中也
中也
中也
太宰
中也
太宰
ブルームーンの青が、指に滲む。
其れだけが、やけに鮮明で、
都合良く光ってるようで、 やけに鬱陶しかった。
太宰
太宰は、 漸く中也と視線を絡ませた。
夜の中。 ブルームーンと似たものが光る。
太宰
太宰
其れは質問で、 答えを求めていない声音だった。
中也
何も答えなかった。
沈黙だけが長く伸び、 世界が急かしていく。
中也
中也
太宰
襟を掴んで引き寄せる。
視界の端にブルームーンが映って、
其の一瞬の間に、ひとつの思考が 砂のように巡った。
「叶わぬ恋」
「できない相談」
____嗚呼、
此奴は本当に、
面倒くさい奴だ。
ちゅ
唇が触れた刹那、 言葉は全て落ちた。
理屈も、 一般論も、 誤魔化しも、 酒の酔いも、
夜に溶ける。
太宰
太宰
中也
中也
太宰
何故、とでも云いたげに 間抜けな顔をして、
中也の耳が僅かに紅潮している のを見つけると、
心底可笑しそうに、 楽しそうに口角を上げた。
太宰
太宰
もう、昨日には戻れない。
けれども、後悔なんてしていない。
残るのは、 飲みかけのブルームーンと、
結露が滲む前の新しい酒。
中也
太宰
中也
太宰
太宰
太宰
中也
中也
太宰
中也
コクハクの答えは、
「永遠に貴方のもの」
____なんてね
#中原中也(文豪ストレイドッグス)