嵐ラブストーリー 完結編 君と幸せになりたい

そして、次の日・・・いつもと変わらない平和な朝が始まるはずだった。

リーダーがいつものようににこやかにみんなに挨拶・・・と思いきや？

そう、4人は意外な形で俺の交通事故を知ったのだ。

衝撃的なニュースなのにまさかメンバー4人が次の日の朝まで知らないなんて・・・・。

そして

車の中

病院に着き、病室に案内された。

病室をノックする音・・・

その声が聞こえた途端、真っ先に入ったのが・

リーダーだった。

意外に冷静な松潤。

大野さん以上に涙目で、冷静さを失ってる雅紀。

本題に入ろうとするニノ。

と、少し寂しげに言う松潤。

俺は、ベッドから降りようとして・・・

リーダーに止められた。

こうして4人は、それぞれの仕事にいった。

4人は、何も聞かずにいてくれた。

たぶん、聞きたいこと沢山あっただろうに。

そして俺は、さつきの眠る部屋に行ってみることにした。

そっとドアを開けると、さつきは静かに眠っていた。

俺はそう叫んでた。

彼女を助けようとしたけど、

でもあの一瞬で、

助けてくれたのは、紛れもなく《さつき》だった。

ドン！

だから俺は、轢かれたあと少しだけ意識があったんだ。

骨折だけですんだんだ。

俺はさつきの手を握った。

そう言って、病室を出た。

テレビでは当然俺が交通事故に遭ったと言うニュースばかり流れていた。

俺は、テレビを消し・・・・

ため息をついた。

一方メンバーたちは・・・・

なぜだか気になるらしい。

と、松潤は説得している。

励まし合いながら、頑張っていたんだ。

そして数日後・・・・・

4人は、お見舞いに来がてら俺の事を迎えに来てくれたらしい。

なんて優しいんだ。

というかみんなoffなの？

どんだけ仲良いんだよ！

松潤に聞かれ・・・いや、そう言うと思っていた。

す、鋭いよ、雅紀。

なんでこういう時に限ってするどいんだよ、君は！！

松潤もなにか察したみたいだ。

リーダーと、ニノもなんとなく聞かないでいてくれる。

ほんと、優しいひとたちだ。

すこし、パニクっている。

さつきは記憶を蘇らせ、

と、看護師さんが俺の名を口にしようとしたその時・・・

看護師は困ってしまった。

そんな時に俺は、駆けつけて・・・

病室を開け・・・中に入る。

看護師さんは説明しようとしているが、俺には看護師さんが見えてなくて・・・

さつきを抱きしめたい気持ちでいっぱいで！

俺は次の瞬間、自分が骨折していることを忘れて彼女を抱き寄せていた。

当然驚く看護師さん。

突然、突き放される。

そんな言葉を聞いてしまったんだ。

4人は、ゴクンと唾を飲んだ。

雅紀の声が震えている。

そう、俺とさつきのこの4年間がなかったことになってしまった。

ということは2人の思い出も消えてしまったんだ。