生徒達と海に行った日。
じゃぱぱと話した後は クラスメイトの元へと戻っても モヤモヤとする気を紛らわす ように遊んだ。
そして楽しかった1日も あっという間で。
ゆあん
2年3組クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
たっつん
ゆあん
たっつん
クラスメイト
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
るな達以外の生徒は乗せたことが なかったので''先生の車''という事に 目を輝かせては修学旅行のような 雰囲気で賑わっていた。
だが15分もすれば1日の疲れが どっと押し寄せてきたそうで 車内は一気に静まり返り窓から 車の走行する音だけが響く。
夏の蒸し暑い空気を諭すかのような 夜風に煽られとても気持ちがいい。 好きな音楽でも聞きながら ドライブを楽しんでいると。
じゃぱぱ
1人だけまだ起きている生徒がいた。
ゆあん
じゃぱぱ
口ではそう言いつつも 眠そうに目を擦りながら 今にも寝落ちしそうに こくこくと舟を漕いでいる様子。
きっと運転手1人を残して寝るのは 失礼だとでも思っているんだろう。
……じゃぱぱってこういうとこ あるよなー
こういう所をみてつくづく 本当に良い奴だと思う。
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
じゃぱぱ
結局その後もしばらくじゃぱぱは 起きていて色々な世間話で 盛りあがってしまった。
家に着くという寸前でうっとりと 眠りについた為にじゃぱぱを 送り届けるのは最後にして 他のみんなを家に返した。
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
まだ覚醒しきっていないであろう 状態でふらふらと玄関まで向かう じゃぱぱを送り届けたあと 俺もそのまま帰路に着いた。
その後ろ姿が何だか可愛く 見えてしまったことは内緒の話だ。
その後はする事もなく だらだらと夏休みを過ごした。
そしてやっと長い夏休みを終え 新学期が始まった。
クラスメイト
クラスメイト
うり
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
ゆあん
たっつん
ゆあん
たっつんは相変わらずの遅刻をかまし 通常運転の平和な新学期の始まり。
大幅な校則違反の格好へと 進化した生徒やもはや学校に来なくなる 生徒がいたりなど長期休み明けは 先生達にとって不安が多い。
だがうちのクラスはそんな事もなく しっかりと全員出席している様子。 たっつんがいないという 多少の心配も杞憂に終わったようで。
……まあ正直たっつんはどうせ遅刻か 何かだろう思ってたけど笑
どっちにしろ全員いるのは 実に微笑ましい事だ。
ゆあん
そんな一方その裏で俺は 今現在全く別の問題を抱えている。
じゃぱぱ
ゆあん
そう、こいつだこいつ。
この縁龍じゃぱぱが原因なんだよ。 海に行った日の帰りから…… いやら祭りの日からかな、 妙に心に引っ掛かりを 覚えることが多くなった。 まあその正体にもほとんど 気付いてしまってる訳で。
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
嬉しそうにこっちへ 寄ってきたじゃぱぱ。 夏休み明けそうそう話しかけに来る こいつに密かにこちらまで 気分が上昇しながはも こいつほんと俺のこと好きだよな〜 なんて思いながら会話を続ける。
そしてそんなじゃぱぱに惑わされては 気分が上がってまた気分が下がって…… と完全に感情のジェットコースターを 楽しんでる状態となって しまっているのが現状だ。
……まあ全く楽しくないんだけど。
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
たっつん
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
たっつんは本当に相変わらずだ。
もはや長期休み明けたっつんが 優等生へと進化してくれていたら 良かったのに。 ……残念なことにそう上手くは いかないらしい。
……まあこれもたっつんらしいか笑
ゆあん
2年3組クラスメイト
なおきり
ゆあん
なおきり
ゆあん
今は10分休憩。 生徒達が持ってきた宿題を 職員室へと運んでいる所で 同じ目的のなお兄と遭遇し そのまま一緒に職員室を 目指しているところだった。
なおきり
ゆあん
なおきり
ゆあん
なおきり
ゆあん
なおきり
ゆあん
なおきり
ゆあん
なおきり
ゆあん
なお兄の話によれば近いうちに この学校に教育実習生が 来ることになっているらしい。 先生を目指す者は必ず通る道。 俺も昔実習生として 自分の母校へ行ったな〜 なんて懐かしい事を思い出した。
確かこの学校の教育期間は 2週間……だったかな。 どんな人が来るか楽しみではあるけど。
だけど正直そんな事よりも 今日も1人の生徒の顔が 頭から離れない。 夏祭りのあの日から ずっと脳内を駆け巡っている。
その生徒とは先程話しかけてきた じゃぱぱの事で。
夏休み中だって今何してんのかなーとか 真面目に勉強してるかなーとか ……また女遊びしてないよな…? とか、そんなことばっかりだった。
夏休みは学校がしばらく無い分 相手の行動を読みづらい。 だからもしじゃぱぱが 遊びまくっていたとしても それに気付けない。
それが1番俺の頭の中を 混乱させた原因だ。
そして同時にずっと裂けて 通ってきた1つの道が。 何とか塞いで通れないようにして 必死に見ないふりをした 1つの可能性が今、 もう崩れそうで。
でも気付いてしまったら終わり。 ただ苦しむだけなのが 目に見えているから。
もうどうしたらいいんだろう。
ゆあん
同じ事ばかりを考えているせいだ。 疲れもとれてないみたいだし、 少しだけ保健室で休ませて もらおうかな。
そう思いなお兄に断りを入れて 保健室へ向かった。
ゆあん
保健室のベッドに横たわり1人考える。
……いや考えすぎが頭痛の原因なんだから考えちゃダメなんだけど。
でも考えないでいようと思って 何も考えないでいられるほど 器用でもない。
つまりこの頭痛は必然だったらしい。
まあたまたま今日は5限目しか 授業予定がないのでそれまでは 休むことが出来そうだ。
そう思っているうちにも眠気が 押し寄せてきて抗うことなく そのまま目を閉じた。
コンコン
……とはいかなかったらしい。 寝ようとしたところで 誰かが訪問してきた。
なおきり
ゆあん
ここへ来たのはなお兄。 前半授業での会議の内容などを 伝えに来てくれた。
なおきり
ゆあん
なおきり
ゆあん
なお兄が保健室を出ていき 再び1人に。
今度こそと目を閉じて、 今回は誰にも邪魔されずそのまま 眠りにつくことが出来た。
ゆあん
眠りについたあと、 気配を覚えて目を覚ます。
コンコン
と保健室のドアをノックする 音が聞こえてきた。 ……今日は訪問者が多いな。
誰だろうと思っていると。
じゃぱぱ
ゆあん
聞き覚えのある声を聞いて まさかと思いカーテンを開けると その正体はまさかのじゃぱぱ。
……いやなんで?
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
そう今の時刻はちょうど 2限目の授業中。 普通ならじゃぱぱも授業を 受けているはずなのだが。
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
どうやらどこからか 俺が保健室で休んでいるという 情報を聞き付けて ここへやってきたらしい。
てかどんか情報網だよ、 普通に早すぎだろ笑
更にあいにく今は保健室の先生は不在。 よってこの保健室にいるのは 俺とじゃぱぱだけだ。
つまりじゃぱぱの仮病を 咎められるのも俺だけな訳で。 先生としては絶対に 今すぐそうするべき。
だけど寝起きでよく回らない 頭のせいでそれが出来なかった。
……少しでも来てくれた事が 嬉しいと、そしてもう少し このまま居て欲しいと 思ってしまったから。
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
まずい。 夏休みの時よろしく じゃぱぱにペースを掴まれている。 もうこれ以上墓穴を掘らない方がいいな、よし寝よう。
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
じゃぱぱ
じゃぱぱはそう言いながら 保健室を出ていった。 ……ほんと嵐のようなやつだな。
けど俺を心配してきてくれた ことは確かだった。 その事実が余計に俺の心を狂わせる。
もうそろそろ無理かもな〜 誤魔化すの笑 最近はそんな思考ばかりが 加速してしまう。
どうなんだろう。 認めてしまっていいんだろうか。
……だって俺達は先生と生徒で。 男と男で。 そんなん、叶うわけがなくて。
これ自覚しちゃったら この先どうなるかなんて分からない。 ただ今より波乱のものに なることは分かる。 そんな状況に自分から 足を突っ込んでしまって いいのだろうか。 流石に俺も論理感くらいは 持ち合わせているから。
……あぁ〜だめだ 考えすぎて眠れないわ。
保健室の先生
ゆあん
保健室の先生
ゆあん
保健室の先生
ゆあん
保健室の先生
ゆあん
記憶を掘り起こしても 俺が起きた時隣のベッドは 空いていたと思う。
ゆあん
保健室の先生
保健室の先生
ゆあん
じゃぱぱ…?
その名前を聞いた瞬間 心臓の音が大きくなった気がした。
え…だって、あいつは仮病で。
保健室の先生
そう言って先生が取りだした 患者名簿を慌てて見ると。
2年3組 縁龍じゃぱぱ、頭痛。
俺が来るより前の時間に そう記されていた。
ゆあん
保健室の先生
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱは仮病なんかじゃなかった。
じゃぱぱは俺の所に来た時 頭痛に襲われながらそれに耐えながら 接してくれていた。
確かに今思い返せば俺がここに来た時は 2つあるうちの1つのベッドは 既に使われていた気がする。それが誰かはカーテンが閉まっていたため 分からなかった。 それがじゃぱぱだったということか。
…そしてなぜじゃぱぱが それをわざわざ隠したか。
ゆあん
頭痛で負担がかかっている俺に 無駄な心配をかけさせないように…… とわざわざ仮病で遊びに来たと 思わせたのだろう。
きっとじゃぱぱ頭痛だと知ったら 俺は先生として自分の事そっちのけで じゃぱぱの看病をしようとするから。
だから俺が寝たところで保健室を出て しばらくしてから俺が起きるタイミングで入ってきて……
……そういうことか。
じゃぱぱなりの、俺を気遣った優しさ。
それを知った時もう、駄目だった。
こういう繊細なことにも気が回せて 実は誰よりも努力家で 天然でビビりで 悔しいくらいのイケメンで……
何よりも愛くるしいじゃぱぱの事が。
好きだ。
コメント
25件
てか夏休み中じゃぱぱの事しか 考えてないじゃん(心配なところだけだけど)いやーついについに ゆあん先生も恋を気づいたのかー 嬉しい!てか男同士でもいいよ! 付き合っちゃいな!
一気読みしてしまいました!ゆあん先生の心情がせつない!!続き楽しみにしてます!!
自覚しちゃったよ!!!!まじでこの作品神すぎる😭