俺が思い付いた良いこと。
それは、
……。
……。
……、いつかわかるよ。
きっとすぐ。
なぜメモアプリをインストールしたかって?
そりゃ、もちろん
文章を書くためさ。
その文もすぐわかるよ。
木更津 麗
ふぅ。
今ね。
屋上にいる。
なんでだと思う?
それは、お楽しみに。
柵を乗り越え、あと20㎝ぐらいの足場になる。
おっと、
靴を整えなきゃ。
靴を揃えて、
片方にスマホを入れる。
メモアプリを起動したまま。
木更津 麗
よし。
準備万端。
後は飛ぶだけ。
鳥になるんだ。
心の中の。
木更津 麗
さよなら。
木更津 麗
今までありがとう。
木更津 麗
母さん。
思いっきりジャンプする。
地べたが無くなる。
これでいいんだ。
やっと解放される。
いじめという鎖から。
木更津 麗
あれっ?
なぜか、俺の。
僕の目から
涙がつたっていた。
木更津 麗
こんなにいじめは人を追い込むものなのか。
およそ30分後。
あるニュースが流れこんだ。